今月のメッセージ 110-040906
「死を起点として」

  樋野興夫氏 (順天堂大学医学部教授、癌研究会癌研究所実験病理部部長、日本病理学会理事。著書に『がん哲学』『われ21世紀の新渡戸とならん』) は、「私は病理学者です。病理学者は、死を起点として人生を見るのです。人は死んだら全ての肩書きが取り去られます。その時、何が残るかが問題なのです」と述べておられます。心にとめるべき言葉だと思わされました。

  人は必ず死ぬべき存在です。だからこそ悔いの無い人生を送る為には、何の為に、また、いかに生きるべきか、という事を知ることが大切ではないでしょうか。

  これに関連する事で、聖書に次の様な、イエスと人々とのやり取りがあります。
  イエス「無くなる食物の為ではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちにいたる食物の為に働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです。この人の子を父すなわち神が認証されたからです」。
  すると、人々はイエスに問いました。「私たちは神のわざを行うために、何をすべきでしょうか」と。それに対してイエスは「あなた方が、神が遣わした者を信じること、それが神のわざです」とお答えになりました。(ヨハネ6章27節〜29節)。

  ここでイエスが言わんとしている事は、私たち人間にとって、最も大切な事は、神に対する信仰、すなわち救い主イエスを信じることである、と言うことです。そうする時に、私たちは神の恵みによって、それぞれに相応しい使命が与えられていることを知るのです。

  私の知り合いのKさんは、人生の空しさに打ちひしがれ自殺をしようと、奥深い山に入っていきました。その時に、子供の頃聞いた聖書の話を思い出し、自殺を思いとどまり、教会を訪ね、神の愛と生きる目的を発見しました。今、彼は、故郷の北海道で、牧師として活躍しています。

  あなたは人生に生き甲斐を持っておりますか。


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