今月のメッセージ 108-040607
「心の貧しい者は幸い???」

  「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです」                                (マタイ5章3節)

 これはイエス・キリストが語られた言葉です。含蓄のある言葉ですが、よく誤解される言葉でもあります。
 一般には、「心が貧しい」と言うと心が狭い、情け知らず、高慢、自己中心、等々のイメージが浮かんで来るのではないでしょうか。
  しかし、ここで言う「貧しい者〈ギ リシャ語でホ・プトーコス〉」とはうずくまる、ちぢこまる等、自分の力では立ち上がれないほどに完全に打ちのめされた状態を意味し、この世に完全に絶望して、ただひたすら神に目を注ぐ状態を表しています。つまり自分の無力を徹底的に知り、ひたすら神により頼む姿を示していると言うのです。「心の」と言われているのは、物質的に貧しくても、心の高ぶっている者もいるからです。

  私はかつて「俺は自分の力で生きて行ける。神を信じるのは弱い者のすること」とうぬぼれていました。しかし、それは大きな間違いでした。例えば、もし地球の軸の僚斜が23.5度から少しでも狂ってしまったなら、又大気圏に含まれる酸素や二酸化炭素、その他の要素のバランスが崩れてしまったなら、人類はこの地球に住むことが出来なくなってしまいます。そのこと一つを考えてみても、私たちは自分の力で生きているのではなく、神の恵み(創造のみわざ)によって生かされているのだと思わされます。
 聖書に「神は高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる」                       (ヤコブ4:6)

 真の神の前に謙虚(やの貧しい者)になり、幸いな人生を送っていただきたいと祈ります。


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