今月のメッセージ 106-040329
「今を真剣に生きる」     牧  師:永 山  進

 以前、あるテレビ番組で、100人の現役の医者にガンに関する様々な質問をしていました。その質問の一つに「あなたがガンであると知らされたら、あなたはどうしますか」と言うのがありました。その主な答えは(重複回答)次の様なものです。「身辺の整理をする」75名、「医者に任せる」63名、「何でも好きな事をする」26名、「社会の為になる事をする」23名、「今更改まって何もしない」12名、「宗教を信じる」11名。
 しかし、これはあくまで、現実にはガンの恐れもなく、死にも直面していない元気なお医者さん達の回答です。もしこれが本当に死に直面している人達になされた質問であったら、その回答はもっと違っていたのではないかと思います。
 ある死刑囚が独房で聖書に接し、回心してクリスチヤンになりました。その彼が残した手記に、次や様に書かれています。「死の恐怖というのは精神的修養によって何とでも出来る。怖いと思えば怖いが、しかし、死そのものはそれほど怖くない。本当に怖いのはその先にある。絶対者(神)の裁きを受ける、と言うことだ。故に、イエス・キリストを信じるだけで救われるとは何と言う恵みだろうか」。
 動物と人間の違いについては色々なことが言われます。しかし、「生きや。死ぬ。」と言う事を真剣に考えることも、その決定的な違いの一つと思います。
 バブルがはじけ、会社オンリーの人間達がその目標を失ってしまっている昨今、もう一度原点に返り、何の為の人生かを考えてみては如何でしょうか。
 聖書に「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日の来ないうちに、また、『何の喜びもない』と言う年月が近づく前に」〈伝道者の者12章1節)とあります。この神のことばに真剣に耳を傾けていただきたいと思います。 


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