今月のメッセージ 104-031229
「揺るぎない希望」     牧  師:永 山  進

  いつか朝日新聞のコラム欄に、次のようなヘレン・ケラーの言葉が紹介されていました。「望まなければ何事も成就しません。希望は成功に導く信仰です」。 彼女は、ご存知のように、"見えない""聞こえない""話せない"と言う三重苦の中でも希望を持ち続けていたと言うのです。その希望こそ、彼女をあのような"奇跡の人"たらしめたと言うことなのでしょう。

聖書の中に「彼は望み得ないときに望みを抱いて信じました」と言う言葉があります(ローマ4章18節)。「彼」と言うのは、信仰の父と言われたアブラハムと言う人のことです。彼は、神からの「子供を授かる」と言う約束を信じ続けました。生物学的にみれば、夫婦ともいのちを宿すと言う事が、たとい不可能に見えても、尚、神の約束を信じて希望を持ち続けたのです。 ヘレン・ケラーの場合も「望み得ない」状況の中で、なおかつ「望みを抱いて信じていた」と言う点では、同質の信仰と言えるかもしれません。
彼らの信じていた神とは、天地万物を創造され、しかも、私たち人間をも創造されたお方です。更に、大切な事は、私たちを愛してくださっているお方と言うことです。それは単なる口先だけの事ではありません。私たちの日々の歩みに目を留めてくださり、試練に直面し打ちひしがれてしまう時にも、その人の心の中に平安と希望を与えてくださるのです。しかも、具体的な最善の助けをも与えてくださるのです。ヘレン・ケラーにサリバンと言う素晴らしい助け手を与えられた事も、その証しです。

新年、私たちがどのような状況に直面するか分かりません。決して自分の願うような事ばかりとは行かないかもしれません。しかし、真の神を信じる者の歩みは、失望に終わる事はないと、神が約束しておられます。
どうぞ、新しい年を、真の神と共に歩む一年として下さい。

祝福を祈りつつ。


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