今月のメッセージ 103-031201
「人となられた救い主」 牧 師:永 山 進
今でも、ある日本人は系図を重んじますが、ユダヤ人も大変系図を重んじる民族です。その証拠にマタイの福音書を見ますと、最初にイエスさまの系図を述べられています。多くの人はこの系図を見ただけでウンザリしてしまい、読む意欲を失ってしまいがちです。しかし、この系図を良く調べてみると、そこにも神の隠された恵みがあることを発見します。 第一にそれは、神の御子が人の子として、この世に誕生されたという事実を示しています。あえてこの事を強調するのは、イエスの誕生を単なる神話として考えている人々がおられるからです。確かに、神であられたお方が人となられたと言うことは、一般の常識では考えられないことです。しかし、これこそが天地万物を創造され、また私たちを愛してくだあっている神がなされた、超常識、超理性的、超科学的な救いのみ業なのです。 ちなみに、イエスとは「救い主」と言う意味です。また、キリストとは苗字ではなく称号です。(太閤秀吉という場合、その太閤とは称号であり、苗字ではありません)それは「救い主」という意味です。 第二に、この系図には遊女「ラハブ」、異邦人の女「ルツ」そして姦淫の罪を犯した「ウリヤの妻」なども出てきます。それは、イエス・キリストと言うお方が、罪深い私達と同じ立場に立ってくださったという意味が暗示されているのです。 私たちの心の中には、残念ながら、ねたみ、憎しみ、怒り、情欲、高慢、自己中心な思い等々の罪があります。 しかし、イエス・キリストはその罪深い私たちを救うために、この世に救い主として生まれてくださったのです。聖書に「マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」(マタイ1:21)と述べられています。 この救いの恵みがあなたにも備えられているのです。 |
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