今月のメッセージ 99-030630
「死に急ぐな・・・希望はある!」     牧  師:永 山  進

最近、ネット上で知り合った者同士の自殺が相次いでいます。
   確かに、私達の人生、良いことばかりではありません。時には、「死んだ方がましだ」と思うようなこともあります。しかし、多くの人は踏みとどまって生きています。それは単に、死ぬことが怖い、と言うだけの理由からではないと思います。「いのち」と言うものの尊さを本能的に感じているからではないでしょうか。

   上記のような自殺志願者の共通点の一つは、「人生の目的、意義」を見出せないでいる、と言うことではないかと思わされます。それは、私がかつてその様な人から相談を受けたからです。
   確かに、人間とは、他の動物とは異なり、衣食住足りて、それで満足、と言う、単純な存在ではありません。私のような者でも、かつて「人生の目的」を求めて、世界を放浪したのですから。

   現代の日本は、不況とは言っても、まだまだ物は豊かであり、生活も便利です。しかし、それにもかかわらず、人々の心は寒々として来ているように思えるのは、私だけでしょうか。

   こういう時にこそ、イエス・キリストの言葉、「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、私のところに来なさい。私があなた方を休ませてあげます。私は心優しく、へりくだっているから、あなたがたも私のくびきを負って、私から学びなさい。そうすれば魂に安らぎが来ます。」(聖書、マタイ11章 28、29節)に耳を傾けていただきたいものです。

   聖書は、安直なご利益を約束するものではありません。しかし、人生の目的、意義を見出させ、充実した人生を与えることは確かです。それこそ、イエス・キリストが与える祝福の一つです。

   先頃、天に召された当教会のKさんもその一人でした。彼女は13歳の時に「人生の目的」を探求し始め、19歳のときにイエス・キリストを信じ、空しい人生から喜びに満ちた人生へと変えられました。その生涯は決して平坦なものではありませんでしたが、多くの人々に、イエスを信じることの幸いを()べ伝え、94歳で召されるその日まで、感謝と平安に満ちたものでした。その秘訣は、イエスを信じて以来、心(魂)に安らぎを得ていたからです。

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