よく「人は一人では生きられぬ」と言われます。ですから、私達が、幸せな人生を送れるかどうかは、腹を割って心から話せる親友がいるかどうかにかかっているとも言えるのではないでしょうか。
しかし、残念ながら、現代は親友と呼べる友達を持つことが難しい時代と言われます。私が、あるキャンプで知り合った一人の高校生は、「僕には、親友と呼べる友達はいません。いるのはライバルばかりです」と嘆き、又、あるサラリーマンも、「同僚は皆、俺の足を引っ張る敵ばかり」と告白していました。表面上は、友達の様に装っていても、心の中では、いつ裏切られるか、出し抜かれるか、と戦々恐々としているとの事です。
確かに、人は一人では生きられない、かと言って、親友と呼べる友もそう簡単に得られない現状のようです。

しかし、イエス様は、私達、一人一人を「友」と呼んで下さっています。
イエス様は、私達の「永遠に変わらない友」であられます。
人間の心とは、悲しいかな、変わり易いものです。私にも、中高生時代、仲の良い友達が何人かいました。が、去る者日々に疎し、と言う言葉どおり、今では音信不通になってしまい、時折思い出す程度です。しかし、イエスさまは「私は決してあなたを離れず、あなたを捨てない」と力強く約束して下さる、あなたの永遠の友なのです。
又、イエス様は、信頼に値しない者をも友と呼んで下さるのです。
ご自分を裏切る弟子、ユダに対してでさえ、「友よ、何しに来たのか」と言っておられるのです。
更に、私達の為に、命すら投出して下さる友です。
趣味仲間、仕事の同僚等、友達は沢山いたとしても、果たして、命まで投げ出してくれる友達がいるでしょうか。あなたは友の為に命を投げ出せますか。
｢人がその友の為に命を捨てるほど大きな愛はない｣とおっしゃったイエス様は、実際に、私達の罪の身代わりとして、十字架について命を捨てて下さいました。それ程に、私達を愛して下さっているのです。これほどすばらしい友が、他にいるでしょうか。
今も、あなたを友と呼んでくださるイエス様を、是非知っていただきたいと思います。