今月のメッセージ 84-020204
呪いから祝福へ     牧  師:永 山  進

 私が阪大病院に入院していた時の事でした。私の隣のベットに、20代前後の青年がおりました。

ある日、彼が私が牧師であることを知って、「永山さん、先祖の祟りって、本当にあるんですか。」と尋ねてきました。
 彼は腎臓病で長いこと入院していたのですが、父親から「うちの親族には一人も腎臓病の者はいないのに、どうしてお前だけが、こんな病気になってしまったんだ。お前には先祖の霊が祟っているのかな・・。」といわれたとのこと。そこで私が答えました。「私たちの先祖は5代遡ると32人ですが、10代まで遡ると1024人、15代になると、何と32,768人にもなるんですよ。その中には病気で亡くなった人や、事故で亡くなった人等、非業なしを迎えた人も何人かはいることでしょう。もし、先祖の祟りと言うことが本当にあるとするならば、全人類が祟られていることになってしまいます。真の神を知らないと、その様な間違った考えに捕らわれたりしますが、聖書が解るようになると、真理が見えてきますよ」と、話しました。
 聖書の中に、次のような出来事が記されています。
「またイエスは道の途中で、生まれつきの盲人を見られた。弟子達は彼についてイエスに質問して言った。『先生。彼が盲目に生まれついたのは、誰が罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。』イエスは答えられた。『この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神の業がこの人に現れるためです。』」(ヨハネ:9:1〜3)

 ここを見ると、イエスさまの弟子達ですら、生まれつきの盲人に対して、誰かの祟りのゆえだと考えていたことが解ります。
 しかし、イエスさまは力強く、「神のわざがこの人に現れるためです」とおっしゃいました。

 私たちの人生も、時には不幸が重なったりして、わが身の人生を呪いたくなることがあるかも知れません。しかし、イエスさまを信じる時に、その不幸と思える中にも、神のみわざが現わされるのです。
 あなたの人生に祝福を祈りつつ。
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