今月のメッセージ81-011105
目を覚ましていなさい     牧  師:永 山  進

アメリカの同時多発テロは、世界の人々を震撼させた。私もちょうどその時、ハイジャックされたジェット機がビルに突っ込むところをテレビで見た。最初はトリックかと思い、わが目を疑った。しかし、直ぐにそらがテロによるものであることが分かった。今までの想像を超えたテロ事件となった。
 直ちに、ブッシュ大統領は報復攻撃を宣言したが、これからどうなることやらと、世界中の人々が固唾を飲んで見守っている。
 これらの出来事からも、聖書が言う世の終末が刻一刻と近付いていることを知らなければならい。
 聖書を見ると世の終わりの前兆について色々記されている。
 まず、「私こそキリスト(救い主)だ。と言って、多くの人を惑わす」と言われている。現在、世界には、事実「私こそ救い主だ」と名乗る人物が、数千人はいる、と言われているが、日本だけでも、次から次へと、人の弱みに付け込んだまがいものの宗教がはびこっている。次に、「戦争や戦争のうわさを聞くでしょう・・民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉と地震が起こります。」と書かれている。旧ソ連崩壊後、アメリカとソ連の2大対立は陰をひそめた感があるが、民族対立は以前より激しくなって来ていると言われるし、もし、今回アメリカで起こったテロ事件が、このまま戦争にまで発展すると、その結果、何の罪もない人々が飢饉にさらされることになるだろ。現に既に、アフガニスタンからの難民は、その日の食料にも事欠く事態になっている事が報道されている。その事を見ても、終末的世相である。
 更に聖書は、「不法がはびこるので、多くの人達の愛は冷たくなります。」と預言している。今の日本、政治家はもとより警察の不祥事も次々と暴かれている。しかも、いよいよ裁判官まで破廉恥な行為をして国民の期待を裏切るとは、腹立たしくさえなる。このような影響を受けてか、万引きや恐喝犯罪を犯した子供たちも良心の呵責を感じなくなっている、と某新聞に報じられていた。まさに世の末の兆候である。
 聖書は繰り返し「用心しなさい」「目を覚ましていなさい」と警告している。何故なら、世の終わりに、イエス・キリストは悪や不正に対して完全な裁き主として、再び来られるからである。


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