誰しも生を受け、人生を無事に過ごすことは幸せなことです。
 教職にあった海人は結婚し長女も生まれ、人生これからというときにハンセン病を発病し、突然、絶望の淵に立ます。いわれなき偏見や差別から家族を守るため、名も素性も隠し療養生活をおくります、一時は精神錯乱状態になり、でもそこから立ち直り、短歌を始め、その終焉の時まで自分の情熱を歌に込め、自分の伝えたい事を世に発表してきました。
海人は「光を失った人達」にそれが温かい光となってもどってくることを願って・・
沼津商業百年史から
海人の母校である県立沼津商業では、創立百周年事業として、海人の顕彰事業をおこないまいた。
顕彰事業のページで詳しくご紹介しますが、母校と千本公園に海人の歌碑を建立し、百年史の編纂の中で映画監督の大島渚氏がよせた「私の明石海人」を紹介しています。

                    内容はこちらからどうぞ・・・「私の明石海人」

また沼商や沼津の牧水会などが母体となって会員を募り「明石海人顕彰会」として海人の顕彰活動を おこなっています
顕彰会のホームページはこちらです
顕彰活動と「バリヤフリー」の啓発
明石海人は、本当に病気や障害をもつ人たちに、またその家族に、偏見や差別がなくなることを心から願っていたと思います。この明石海人顕彰活動は、海人の病気であるハンセン病を知ってもらうことでもあり、またハンセン病だけでなく、あらゆる障害をも含めて、差別、偏見のない社会を築くことが大きな目的なのだと思います。そして真のバリアフリーを願っていたと思います。このページ「明石海人を思う」では、明石海人を知った人達の海人についての感想や顕彰活動などを紹介していきたいと思います。
このホームページは、顕彰活動(「海人を知ってもらう」こと)と同時に「偏見や差別をなくす」ことの啓発となる活動も目的としています。
真のバリアフリーとは
そこで、真のバリアフリーとは何だろうと考えます
「差別や偏見をなくすこと」や「障害者や高齢者にとってのの住みよい家、ハード的な段差解消などの設備面の改善」、などもバリアフリーの一環なのでしょうが、日本大学の関沢教授(工学博士)は、バリアフリーの建築設計にも熱心な方とうかがい、バリアフリーという言葉を真に理解して日本に持ち込んだ人でもあると聞きました。先生はいまバリアフリーという言葉が流行になっていて、「なんでもバリアフリーの○○」といって商売の種にしたり、また、建築の面では、段差解消の工事や、階段の手すりなどの工事への行政の補助金を悪用し、お年寄りをだまして、儲ける業者などがいて嘆かわしいと言ってらっしゃいます。
 本当の意味のバリアフリーとは、バリアは「壁・障壁」、フリーは「ない」ということであって「差別や偏見をなくす」というもう1歩前の考え方で「読んで字の如く、”壁をなくす”ことであって、壁があるから偏見や差別が生まれる。生まれた差別や偏見をなくすことでは解決への努力には違いないが、壁があると、いくらなくそうと努力してもまた出来てしまう。ましてハード的改善のことではないと説明された。壁を作らないようにすることが真のバリアフリーなのです。と教えて下さいました
真のバリアフリーは、精神障害や身体傷害をもった人たちが、社会の中で普通の生活をおくれる社会をつくること、教育していく大人たちがしっかりとした考えを持ち子供を小さい時から教育していかないと実現は難しいと感じます。
アメリカにある「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」の成り立ちや、その活動を支えている周囲の人たちの考え方、周囲の学校では、「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」のボランティア活動を授業の一環としています。重度障害者の子供の夢を叶えるためだけではなく、実践を通じて、人に奉仕する喜びや人を思いやるこころを育てる教育実践が行われていることが凄いことだと感じました。
日本にも、「ギブ・キッズ・ザ・ワールド」があるといいなまた作っていくべきではと思います。
でも、まず出来ることから少しづつやっていくことですね。
 明石海人の歌や、生き方を知って感想を載せているサイトの紹介
あ・はるふ・まんすりー・こめんと http://www.miyakesatoru.com/E1/AHMC-29.html
恋歌 恋句 2002‐2003 http://homepage1.nifty.com/B-semi/library/koiku/21akashi.htm
かばんの短歌(今月の一首) http://www007.upp.so-net.ne.jp/kaban/199912.htm
壺中庵明月記 明石海人って誰? http://atky.exblog.jp/63528
「明石海人のこころ」 http://www7.ocn.ne.jp/~you2002/akasi_k.htm

「海人年譜」へもどる
「海人に思う2」(私の明石海人)へ