日帰り温泉 山梨・早川町編  


その2


湖のほとりに建てられた洋館は、「雨畑硯」の展示館で、しかも無料
というから驚く。オーナーさんは、きっと「すずり」が好きなんだろうと
思いながら、中に入ります。「こんにちはー」優しそうなおじいさんが
出てきて、館内を案内してくれたよ。



雨畑湖周辺では、古来から硯石産地として有名だったらしいのですが
現在では原石の量も少なく、しかも硯刻士も少ないため、幻の硯と言われているそうです。



中国産の端渓石という石を使って造られた、世界中でも貴重な硯を
はじめ、とても大きな硯や、雨畑湖周辺に住む、アーティストさん達が
創った様々な硯を拝見。小学3年生から高校生まで、書道を続けていた
私にとっては、とっても興味深い品々だったよ。

その日は平日だった為、見ることができなかったけど、休日ともなれば
刻士さんによる実演も行っていて、間近で見ることができるそうです。
また、ひと息つけるCafeのスペースもあるので、ちょっとした寄り道には、お勧めスポットです。



ちなみに、展示館の向かいは町営の温泉があるのよ。
以前両親が訪れた際に、立ち寄ったとか。まずまずの温泉らしい。

さてさて、一路、本日の温泉「白根館」を目指します。

ここでもA君の健康ネタに盛り上がります。
「オレ〜、プールでも通おうかなぁ」

「えっ、でも通うの大変だよ〜、私以前通ってたけど、
3ヶ月もたなかったよ。」

「まぁ、お前じゃぁ〜な〜(笑)」
「なぬ!?(怒)」
失礼なA君である。

この辺りから山あいに入り、ぐんと対向車も少なくなり、辺りはみどり一色。
濃いみどりだったり、黄緑が光を浴びて、一層あざやかだったり、最高の5月。
早川沿いを走ったんだけど、川の水も透き通っていて、魚が見えそうなくらいとっても綺麗だったの。
「今日ドライブしないで、一体いつドライブする!?ねぇA君」なんて笑いながら、川沿いを進みます。

14時を回ったところで、本日の温泉、「白根館」に到着です。
玄関には「日本秘湯を守る会」の白い提灯が掲げられていたよ。

つづく

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