♦名台詞集♦
第2巻チェックポイント♪

・綾子のバイクはYAMAHAの青いFZR400
・高耶さんは芸術美術選択
・橘家のファーストカーはダークブルーの560ベンツ
・セカンドカーはフェラーリ
・駅前ホテルの502号室に直江と綾子が泊まる
・織田信長復活は昭和二十年、それから戦は十年間に及んだ
・高耶さんの家は団地の302号室
・2巻の経過はおよそ5日間

・泣いた回数
高耶さん…0回 計0回
直江  …0回 計0回
・相手を抱きしめた回数
高耶さん…0回 計0回 
直江  …0回 計0回
・自分からキスした回数
高耶さん…0回 計0回
直江  …0回 計0回
・愛してると相手に言った回数
高耶さん…0回 計0回
直江  …0回 計0回

「あたしたちをォ……、見捨てないでね……」(綾子)p78
↑景虎様を慕うねーさんの気持ちが感じられる台詞。大丈夫さ、ねーさん。心配しないで……。

「私はもう決めたんですよ。仰木高耶が上杉景虎だって。だから、例えこの先、本物の景虎だと名乗る人物が現れても、それはもう私にとっては景虎様ではないんです」(直江)p83
↑これはかなりの愛の言葉だと思うのです。この台詞からも、直江は高耶さんを上杉景虎の身代わりとか、そんな風には見ていないということがよく分かりますよね。でもあの人は分かってくれない……。

「あなたは、……あなたであればいいんですよ。高耶さん」(直江)p94
↑アニメのこの台詞にはしびれました……(>_<)。「オレは、……あんたの何であればいい?」という高耶さんの問いに対する直江の答え。高耶さんもかなりクラクラv

「あなたの身に……何かあったら、……悲しむ人がいるでしょう。高耶さん……」(直江)p192
↑2巻最大の名台詞!高耶さんは確実にここでオチた!ホントは自分が一番悲しむくせにね……。

「景虎の身に何かあったら、おまえ、また落ちこむだろう?」(千秋)p228
↑千秋いいひと伝説はここから始まった!(笑)上の直江の台詞の呼応でもあるんですよね。

「一番逃げ出したいのは、おまえだろう。直江」「けれど、おまえには絶対、景虎から離れることなんて、できないんだろうな……」(千秋)p231
↑どこまで行っても直高な千秋vでもね、直江が離れられないのもあるけど、景虎様が絶対に離さないんだよ。

「直江。そのケガ……」「早くなおせよ」(高耶さん)p244
↑この台詞のシチュはアニメverの方が好きです。ラブラブでしたよね……vvv
序章
 霧雨の夜
降りしきる雨の夜。織田の武将森蘭丸が、景虎討伐のために動き出す……。
第一章
ストレンジャー
見知らぬ女にバイクレースを挑まれ、誤って転倒した高耶。学校に着くと、そこには高耶の記憶には無いクラスメイト・千秋修平がいた。
第二章
 疑惑
1年からのクラスメイトだというのに、高耶には千秋の存在が記憶に無い。記憶喪失か?悩む高耶は体育のバレーの試合で千秋と対戦することに。
第三章
 追憶
直江と再会した高耶は、上杉の換生者の一人・門脇綾子と対面する。三人で食事をした後に直江と高耶は、二人でホテルのラウンジにて言葉を交わしあう。
第四章
 予兆
学校内で異変が起き始めていた。白い着物を纏った幽霊が頻出するのだという。上杉随一の霊査能力者である綾子は譲と対面するも、その謎の正体を掴むには至らなかった。
第五章
 過去
本格的に学校の異変調査に乗り出し始めた夜叉衆は加助一揆の義民塚での霊査を行う。加助の怨霊達に城北高校への暗示霊動を行った犯人を高耶は千秋だと思い込み、千秋に直談判する。
第六章
 孤独な盾
自分のせいで多くの生徒が犠牲になっていく。罪悪感と孤独を感じる高耶は、直江に対し、しだいにぬくもりを求めるようなっていく自分に、戸惑う。
第七章
 罠
夜の学校に潜入した三人。しかしそこには《吸力結界》の罠が張り巡らされていた。《力》が使えず窮地に立たされた直江は、降りかかるガラスの破片から高耶を身を挺して庇い、傷を負う。
第八章
 緋の散華
窮地を千秋に救われた三人は、蘭丸と直接対決する。譲の力によって加助一揆の怨霊達は浄化し、上杉夜叉衆四人の前に蘭丸は撤退する。
終章
 義民残影
三日後、直江は高耶と共に城山公園の展望台へと向かう。直江が己を庇って受けた傷を心配しながらも、素直になれない高耶。千秋は松本に残り、これ以後高耶の《力》開発指導を行うことに。
集英社コバルト文庫
著者…桑原水菜先生
絵 …東城和実先生
1991年3月10日第一刷発行
定価420円
260p カラー有り
表紙…高耶さん
帯コピー…『戦え!闇戦国を消滅させるまで。』

納多直刃…当時5歳
     幼稚園年中組
─あかのざんえい─
第二巻 緋の残影
+++++ 感想 +++++
2巻もまだまだバリバリサイキックアクショーンって感じですよね。……いや、この後がそうじゃなくなるってことではなく……その……わかりますよね?(笑)
でも1巻よりはずっとずっと直×高率が上がっていると思いませんか?
それでもなんとなく、直江と高耶さんの仲よりは、高耶さんと譲との友情の方が強調されている雰囲気のような気がするので、細胞核まで直×高への愛に染め上げられてしまった一直江ファンとしてはまだまだ物足りなさを感じざるをえません……。(←ワガママ)
しかーし、高耶さんは確実にこの2巻で直江にときめき始めています。間違いない。直高娘の贔屓目(深読みとも言う)を引いて見たって絶対そうです!
まずあれですよ。「オレは、……あんたの何であればいい?」「あなたは、……あなたであればいいんですよ。高耶さん」……この台詞!こんなことあーんなべらぼうイイ男にあんな美声で囁かれてオチない高耶さんがいますか!?……いいやいるわけがない。(反語)
そのままホテルの部屋に直行したって構いませんでしたとも!(爆)
……いやいや、そんな簡単にホレられては後々11巻あたりの感動が確実に薄れてしまうので、まだでも構わないのですが。

第2にあれです。「あとを追ってほしい、と心のどこかで思った」のシーン。
私はここを読み返した時驚愕しました。仰木高耶はこんなに早くに直江を欲し始めてしまっていたのか……っ!
直江のぬくもりが欲しい。だなんて!高校生の男の子が赤の他人の年上の男性に抱く衝動でしょーか!?初めて読んだ時はどうとも思わなかったんだけど、後の展開を知ってから読み返すとまぁ、高耶さんったら……ホントに……直江のこと好きなのね……。
こんなこと、直江以外の人間には絶対に思わないんでしょうね。甘えたいだなんて……。高耶さんは人に真には心を許さない人だから。すべてをゆだねたりはしないんです。でも、直江だけは唯一だから……。
けれど現時点でのその感情は、まだ肉親に向けるような感情なのかもしれませんね。だから5.5巻での直江の豹変に裏切られたような心地がした。高耶さんはまだ性的な愛を直江に求めてはいなかった。
もともと景虎様は性というものを疎んでた感があります。記憶を無くす前の景虎様も、直江のことを激愛していたのは確かだけど、ひょっとしたら性行為の類はあまり求めていなかったのかもしれません……。
ただ、そばにいてほしかった。そしてその失えない存在を、失ってはじめて、性を伴う愛を求めた。そばにいるだけじゃ足りない衝動に駆られるほど、直江を欲して欲してたまらなくなった、と。
そんな感じかもしれませんね。いや、あくまで私の推論ですが。

第3には、もちろん2巻最大の名シーン。「あなたの身に何かあったら、悲しむ人がいるでしょう?」のシーンです!!
ガラスの破片から高耶さんを必死に庇いたてる直江。これでホレなきゃ男が廃るぜ高耶さん!!
高耶さんは今まで人にも両親にも寄りかかること無く生きてきた人だから、あんな風に自分のために身を投げ打ってまで守ってくれる存在は、衝撃的だったんでしょうね。
しかもあんな台詞言われたら……。でもあの台詞は、ちょっと謙虚ですよね?本当に悲しむのは自分なんだって伝えてあげればいいのに。……でも、高耶さんは信じないかもね。そこがカワイイ。

ま、そんなこんなを合計すれば高耶さんの中で直江の存在が大きくなり始めていることは確実!今後の展開が楽しみです。(……ってもうラブラブになること知ってるけどさ(笑))

千秋も今回初登場♪にしても千秋の描写もまた高坂に次いでぐらいに気合入ってますよね〜。
特に「大人びた上品な雰囲気の男子学生」って……じょ、上品……(爆笑)。
なぁーんか違う気もしますが(←大失礼)、とにかく千秋がカッチョエエことだけは確かです♥
それにしたってもうちょっと謙虚に暗示かけてもいいんじゃないか?(笑)褒めすぎだぜ矢崎。
直江の描写もまだなんだか見解の相違を感じるような。なにしろヤの字だし(笑)。
まぁ、直江の容貌の素晴らしさは覇者の魔鏡での描写によって存分に発揮されるのでその時を待つとして、綾子ねーさんの「思わず振り返っていくほどの美人」ってのもステキですよね。
夜叉衆美形揃いすぎ(笑)。
でも、高耶さんの美形度があまり原作では描写されないんですよね。直江のカッコよさなんかは本文で褒めちぎりまくってるのに。今のところ森野の発言と綾子ねーさんの発言でしか高耶さんの容貌が褒められていません。高耶さんの美貌はこれから磨かれていくのか……?やはり恋をすると綺麗になるということなのかっ!?(爆)

よく指摘されることですが、本当に夜叉メンバーの家臣3人は主君に対し初対面で失礼なことしすぎです。石礫ぶつけたりバイクレースしたりバレーボールぶつけたり……(高耶さんのキレイな顔に何すんのーッ!)
色部さんも思えば……とっても失礼なことしてましたよね。35巻で。やっぱ夜叉衆は繋がってるんだなぁ。(←なにか違う

そういえば夜叉衆という言葉が最初に出てきたのはおそらく蘭丸の台詞の中でした。どうして今の今まで出なかったんでしょうかね?
蘭丸、この巻でとっても偉そうに景虎様以外の上杉は烏合の衆だの、三十年前がどーだのと直江をイビってますが、34巻ではその直江の狂気に圧倒されることになるのです。
まだまだおまえは直江の真の恐ろしさを知らないのだ!信長が知りえなかったように!所詮蘭丸は凡人。景虎様にとっての直江のような、信長にとってのそれにはなれなかったということですな。
だからあんな破綻を招いたのだけれど……。

一つ気になる台詞があるんですが、綾子ねーさんの「景虎ってあんなに生意気なやつだった?」「景虎ってもっと落ち着いてて理性的で分別ある奴じゃなかった?」って台詞……。邂逅編を読んだ今だから思うこと。嘘をつくな(笑)。
あの三郎次景虎様の性悪さや弱さを目の当たりにしてきてどうしてこんな台詞が出るのかと疑問に思ってしまいますが、(そう、綾子ねーさん達のこういった発言が読者の景虎様像の曲解に繋がっていったんでしょうね)よく考えれば30年間も晴家ちゃんは景虎様に会ってないんです。一言に言いますが30年ってもの凄い時間ですよ。記憶の美化が起こってもなんら不思議はなく、景虎様の良い面ばかりが記憶の表面に浮き出てしまってついそんな風に思ってしまったんでしょう。景虎様も晴家ちゃんに対しては極力そういう態度をとっていたんでしょうしね。
実際景虎様が30年前どんな風だったかっていうのは気になるところ。ただ、綾子ねーさんの言うような完璧人間にはほど遠かったでしょう。少なくとも直江に関与することがらに対しては。

ラストの城山公園のシーン、一緒に来るような女の子はいないんですか、って高耶さんに尋ねていますが、「ああいるよ」とか答えてたら直江どんな反応したんでしょーね?しらっとしてたらなんだか哀しいような……。陰りを帯びた表情で、「そう……ですか」とか言ってほしいものです。(ってかそんな女マジにいたら私が殺る)
そう聞いている目の前の人が、あなたが心底愛するようになる未来の生涯の魂の伴侶なんだよ!高耶さん!

なんだかいつものことですがサイキックアクションの感想には一度も触れていない気が……。いえいえ、とっても面白いですよもちろん!でも直×高を熱く語るのに忙しくて追いつかないんですよ!
ということで2巻感想はここまで!
仰木高耶(上杉景虎)
直江信綱(橘義明)
門脇綾子(柿崎晴家)
千秋修平(安田長秀)
成田譲
森野紗織
森蘭丸(波多山智)
仰木美弥
主要登場人物  ♦…初登場
  あらすじ

武田信玄の一件から一月、直江からの連絡は無い。
ある朝見知らぬ女に挑まれたバイクレースにて、誤って転倒した高耶は、学校に着くと、教室には見知らぬ生徒・千秋修平がいた。
友人達の話では、千秋は1年からのクラスメイトであり、高耶の親友であるのだという。だが高耶にはそんな男の記憶は一切無い。
己の記憶喪失か……それとも……。そして最近学校にて著しく出現し始めた亡霊たち……。訝しく思う高耶は、再会した直江と、上杉夜叉衆の一員・門脇綾子の二人と共に、学校の異変調査に乗り出した。
そうする間にも生徒たちに霊障の被害が次々と及ぶ。自分が上杉景虎であるせいで……。悩める高耶は次第に直江のぬくもりを求めるようになり、そんな自分に戸惑いを覚える。
一連の事件の影で糸を引いていた人物は、織田の武将森蘭丸であった。
正体を見せたもう一人の上杉の換生者・千秋修平を仲間に加え、夜叉衆達四人は織田との三十年越しの闘争に身を投ずる……。