横浜で再会を喜び合い、晴れて夫婦になった2人は、下田に帰り一時、 安定した生活を送った。ところが、次第に鶴松と髪結いで稼いでいたお吉 との間に心の溝ができ、喧嘩が絶える事はなかった。ある日鶴松が仕事から 帰ってくると別れを告げる手紙と共にお吉の姿はなかった。