パソコン奮闘記
第一章
10年前のある日、家の近所にあるリサイクルショップを冷やかしで眺めていたとき、“パソコン¥5980”の値札が目に入りました。
なにやら四角いブリキ箱にスイッチらしきボタンがくっついています。
店員に「これ動きますか?」と尋ねると「ウインドゥズの95でドウサカクニンしてあります。」という返事です。
ドウサカクニン?
意味は解らないけれど、動くということだろう。
「余り大きなファイルを開くのはだるいけれど、CAD程度なら充分使えますよ。」店員の言葉に惹かれました。
「下さい。」四角い箱を車に載せ持ち帰り、いきなりスイッチを入れました。
ブーンと音がしたきり、何もでてきません。
お店に行って「何も映らないのですが」といったら、あっさりと「モニターをセットしないと・・・。」
そうかそういえばテレビみたいなのがくっついているはずだよな。
それが私とパソコンの最初の出会いでした。
後日640×480のモニターを手に入れ、ようやくWIN95のスタート画面を見ることが出来たのです。
第2章
1代目のパソコンは何日も経たずに壊してしまいました。
パソコンの入門書を買ってきたのですが、いきなり電源を切ってはいけないという注意を忘れてプツンとやってしまい、それっきりウンともスンともいわなくなりました。
その当時“所さんの目が点“という番組が日曜の朝7:00からやっていまして(今でもやっているそうです。)その中で“パソコンを作る”放送がありました。
番組が上手に出来ていて、これなら私にもできると思い込みました。
早速部品を買い込み、組み立てました。今度はモニターもありますし間違いない、とスイッチを入れますがうんともスンとも言いません。
失敗かと肩を落としながら入門書を眺めます、と組み立て方の後にOSのインストールという章がありました。
見るとWIN95というのがOSというソフトで、これを買ってこなければパソコンは動かないのだそうです。
これでまたパソコンの完成はしばしお預けとなりました。
第3章
フロッピーのWIN95を入手しインストールしました。
この頃はもう慣れた気持ちになり、何かやる際にはしっかりと説明書に目を通すようになりました。
インストールが完了し、スタートメニューになりました。
どうすればパソコンが働くのか、さっぱりわかりません。
マイクロソフトに電話し、「どうやって動かすのですか」と尋ねると「ええーとですね、スタートメニューからプログラム、そして目的のファイルを開きます。」
私は一生懸命win95の入っていたダンボールをひっくり返し「ファイルなんてどこにも無いのですが」と答えました。
マイクロソフトの担当者さん、あの時は御免なさい。
ソフトを入れなければ何も出来ないということも覚えました。
雑誌の付録のフリーソフトを片っ端からINSTし、操作の練習です。何とかパソコンがいうことを聞くようになりました。
仕事のためにCADを導入しました。スケッチ程度のドロー系ソフトでしたが、これがCADなのだと熱心に勉強しました。
雑誌についてくるCDのフリーソフトを片っ端からインストールして、パソコン気分を味わっていました。
そのうちにマイクロソフトエクセルというソフトが色んな帳票に便利に使えると聞き、アカデミーパックを娘の学生証で学割で安く買い、勉強を始めました。
JWCというCADをお客さんの会社で使っていると聞き、使ったのがJWCの新型でJWW(JW.WIN)だったのがかえってよかったようで、以来JWWファンとして現在に到っています。
JWWは、エクセルで作った座標が読み込めます。EXCELで「東に○○m南に○○m」と打ち込んでコピーJWWにペーストで図面が出来上がります。
50万円〜100万円とする専用CADに迫るスピードで図面が描けますす。
EXCELのVBAを作るのに3ヶ月かかったけれど、出来上がったときは感激でした。
この自作アプリは、多少の修正はしたものの今でも使っております。
私のパソコンは殆どフリーソフトで一杯です。
OSまでフリーのソフトはないかと調べたのですが、私の使い方にはWINが一番と感じて、現在はWIN
XPを利用しています。
ここら辺からが私のパソコン奮戦記になってゆくと思うのですが…。
ロクなことをやっておらず、つまらないので止めておきます。