スロバキアとの連合を1993年に解消してひとつの主権国家になったチェコ共和国は、ヨーロッパのほぼ中心に位置する内陸国である。西部のボヘミア地方と東部のモラヴィア地方に大きく分けることが出来、歴史的に領有を争われてきたシレジア地方も含む。ボヘミア地方の中央をヴルタヴァ(モルダウ)川が流れ、首都プラハは、ヴルタヴァ川沿いのほぼ中心部に位置する。スメタナドヴォルザークを生み、モーツアルトが愛してやまなかったプラハの町では、毎年5月に音楽祭「プラハの春」が開催される。  面積は約7万ku(日本の5分の1)人口は1054万人、通貨はコルナで、1コルナ=約3.9円。

4日目

チェコ

橋の両側に並ぶ30体の彫像のなかで聖ヤン・ネポムツキー像の存在感は群をぬいている。台座の銅のレリーフに触れると、プラハの幸運のかけらを持ち帰ることが出来ると伝えられている。ちょうどこの場所で、ネポムツキーの遺体が投げ込まれた。伝説によると、聖人が王妃の告解した秘密を王に明かそうとしなかったために、拷問を受けて殺されたということです。もちろん身を乗り出して触りましたが、皆が触るので、光っていました。

小地区側の橋塔をくぐって、カレル橋を渡る。

門を飾る「戦う巨人達」

プラハ   プラハ市内を流れるヴルタヴァ川にかかるカレル橋からは、プラハ城の姿が見上げられる。逆に城から町を見下ろすと、赤レンガの間に塔が林立し、「百塔の町」というプラハの異名を実感させられる。ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック、アールヌーヴォーなど中世以来のあらゆる建築様式の雰囲気が感じられる。

聖ヴィート大聖堂、第2の中庭から門をくぐって第3の中庭に入ると、圧倒的な迫力で迫ってくる。尖塔の高さ96,6m、内部の幅60m、奥行き124mで、プラハにおけるゴシック建築の代表格である。もともと、930年に造られたロトゥンダ(円筒型のシンプルな教会。ロマネスク様式の典型)だった。幾度かの改築後、現在のようなゴシック様式への大改築が着手されたのは1344年。最終的に完成したのは20世紀に入ってからだった。大聖堂の内部には、見事なステンドグラスがいくつもあるが、この作品は、アールヌーヴォーを代表するチェコ人画家アルフォンス・ムハ(ミュシャ)の作品である。

昼食の後、自由行動の時間になる。本当は、オプションで、「クトナー・ホラ観光」に行く予定だったが、人数が集らず、中止になった。世界遺産にもなっているところなので、行きたかった。

15世紀に作られ、当時のまま今でも動いている天文時計は、旧市庁舎の下のほうにある。縦に二つの円が並んで、それぞれが当時の宇宙観(天動説)に基づいた天体の動きと時間を表している。上がプラネタリウムといわれ、地球を中心に回る太陽と月、そのほかの天体の動きを示し、下はカレンダリウムと呼ばれ、黄道12宮と農村における四季の作業が描かれた暦で、1日にひと目盛り動く。プラネタリウムの両脇の人形は、虚栄心、貧欲、死神、異教徒の侵略という4つのおそれ、カレンダリウム両脇の人形は、歴史記録者、天使、天文学者、哲学者を表す。毎正時、死神が鐘を鳴らし、その音と共に、塔の上の窓にキリストの12使徒が現れては消えてゆく。

ヴルタヴァ川西岸、小高い丘フラッチアニから市街を見下ろす歴代王の居城。9世紀半ばに建築が始まって以来、幾多の変遷を経て、14世紀のカレル4世の時に現在の威容がほぼ整えられた。城壁に囲まれた広大な敷地には、旧王宮、宮殿、教会、修道院などが建つ。門を飾っている2対の彫像は「戦う巨人たち」で、18世紀後半にイグナーツ・プラツェルによって創られた。(現在のものは、20世紀初めに複製された)門の脇には衛兵が直立不動で立っているが、毎正時、交代式を見ることが出来る。

プラハの地図を貰って、市街を散策する。

ムシャ美術館に入り、その後、ロシア軍が侵攻したというヴァーツラフ広場に行く。いろいろな屋台が出ていて、楽器演奏や、屋台で買った食べ物を食べていた。

ムシャ美術館 ムシャは、アール・ヌーボーを代表するグラフィック・デザイナーで、チェコ語では、ムハという。多くの装飾パネル、ポスター、カレンダーを製作した。

旧市街広場に行き、時計塔にエレベーターで上る。上からの眺めはすばらしかった。

時計が動くのを見るために広場に集った人々

火薬塔は、火薬門とも呼ばれ、かっては、旧市街を守る城門のひとつとして1475年に建てられた。17世紀に火薬庫として使用された。塔の上には登ることが出来る。

聖母マリア・ティーン教会(ゴシック様式)

パルツカ(パリ)通り

鉄道中央駅

丘の上から見たプラハの街

夕食はビーフ料理だった。夕食後連泊のホテルに戻った。

5日目へ

プラハ城

死神

カレル橋と旧市街橋塔

ナショナルシアター

ムハのステンドグラス

火薬塔の傍の新市庁舎に集って、夕食場所まで移動した。広場で、グラスに水をいれ、演奏する人。

旧市街側の橋塔

ムハゆかりの家

階段を下りて、旧市街地に向かう。

天文時計

ハネムーンの二人

聖ミラクーシュ教会(バロック様式)

ニコラス教会とベルタワー

ルーマニアにもあったお菓子(クルトゥシュ・カラクス)生地を棒に巻きつけ焼いて、砂糖をまぶす。