H.22.01.07〜01.08
6時からの勤行を終え、朝食をいただいて、敬慎院を後にした。遥拝台に着くと、もう太陽は上に上がり、駿河湾が朝日に輝いていた。
45丁を過ぎると、和光門が現れる。雪を被った灯篭が並ぶ山道を登って48丁目の吉祥門に着いた。昨年はこの門を入ってしまったが、鐘楼の横の坂を上り49丁目の遥拝台、随身門に着いた。
鐘を撞かせて貰った。31日に泊まった方は除夜の鐘を撞かせていただいたようです。
歩き出して直ぐに、神力坊が現れる。みかんやお正月らしい黒豆、膾、漬物が置いてありお茶を呼ばれる。お坊さんに「20丁目付近から上は雪道です。」と声を掛けられた。
七面山北参道
10:30 二の池
吉祥門からの敬慎院
9:45サルオガセの森を下山中
随身門 13:38
羽衣表山道口
8:11
10丁目 9:19
20丁目 10:12
23丁目 中適坊 10:34
11:15
46丁目 和光門 13:19
48丁目 吉祥門
随身門からの本殿
50丁目 敬慎院 13:46
16:43 夕食
2日目
7:39 七面山登山口
9:10 七面山山頂
樹の裏側
11:30 奥の院
12:25 明浄坊
13:25 19丁目 安住坊
七面山は日蓮宗の本山で、敬慎院がある修行の山である。本尊として七面大明神が祀られている。七面大明神は、七面天女と呼ばれ、日蓮宗において、法華経を守護する女神とされている。 伝説によると、日蓮とその弟子の日朗と南部寛長が登山して、永仁5年9月19日朝、七面大明神を勧請したとされる。山頂には大きな池があり、そのほとりに池大神が祀られ、その姿は役行者の姿である。 七面天女の本体は、童女とも、吉祥天とも、弁財天とも言われる。多くは、一面二ヒの天女形で、手に宝珠と鍵を持つ姿である。(勤行の後、お上人様のお話の中で、心の扉を開ける鍵を持っておられるということだった)
13丁目 肝心坊 9:37
白糸の滝
昨年は宿泊者が私達二人だったが、今年は五人で、その中の一人と同部屋だった。信心深い方で、10ヶ月の修行中ということで、山に上がったり、麓に泊まってまた上がってくることを繰り返している方でした。 お正月ということで、賑やかなお膳でした。ここのご飯と味噌汁はとても美味しいです。 夕食の後、七面大明神のご開帳があり、その後、夜の勤行が行なわれた。お坊さん達は底冷えのする広い本堂で薄着で、お経をあげる。(後で若いお坊さんに聞いたら、寒い!と本音を漏らしていた。)ここのお経は新幹線並みの速さで、信者さんも気をつけないとおいて行かれるといっていた。30分の勤行を終えて部屋に帰ると、布団が敷いてあったが、3人なので、ロール布団ではなく、普通の一人用が敷いてあった。同部屋の宮崎から来ている方が湯たんぽを持ってきてくれた。
七面山の東斜面には標高差1500mに渡り、自然植生が残されている.。 山道両側には樹齢150年のスギ、ヒノキの並木、また中腹までの斜面には、ブナ、もみじ、ツガ、スズタケの樹林が発達し、林間にはヒメシャラが自生している。頂上付近はシラベ、コメツガなどの亜高山帯林となる。
今年も昨年と同じ、標高500mの羽衣から、1710mの敬慎院に宿泊し、1982mの七面山に上り、320mの角瀬に下りて羽衣にタクシーで戻るというルートだった。 今年は雪があって景色は良かったが、アイゼンをつけて歩くのは大変だった。北参道を下りる時、ところどころのベンチに塩水と書いたスプレーが置いてあった。何だろう?と思っていたが、最後に神通坊に着いた時、そのスプレーに「山ヒル注意」と書いてあった。鹿がヒルを運んでくるということで、この山も鹿が多いのでヒルがいるのだろう。夏の登山はヒルに注意ということです。
14:54 神通坊
14:49 1丁目
七面山の大トチノキ伝説によると、日蓮上人のい高弟日朗上人が手植えしたとされている。 根周り幹周 8m、枝張り東西 20m 枝張り南北 24m、樹高 25m
10:55 大イチイの木
七面山の大イチイ 根周り12m、周囲6.06m、高さ23m。中央が枯れているが、幹の下部は空洞にもかかわらず、樹勢は衰えていない。 昔から、神職の使う「シャク」を作った尊く、位の高い木である。県指定天然記念物として保護されている。
10:12 富士山遥拝所
雪は思ったより深く、足跡もなく、慎重に上に登って行く。鹿の足跡が縦横についている。1時間30分かかって1982mの山頂に着いた。しばらく居て、展望のない山頂を後にした。
わずかに見える南アルプス
山頂の三角点
昨夜、お坊さんが水をかぶった場所。
6:35 朝食
布団にはいって、うとうとしていると、大きな掛け声が聞こえてくる。何だろうと思っていると、夫が「お坊さんが水をかぶっていた。」と言いながら、入ってきた。お経を唱えながら水を汲んでは10回くらい被っていたそうだ。若いお坊さんでないと出来ない荒行である。
昨年は敬慎院まで雪はなかったが、20丁を過ぎると雪道になり、軽アイゼンをつける。
昨年来た時には、古い丁目灯篭と新しいものが混在していたが、今年はすっかり新しくなっていた。
1丁目 8:16
9:56 ナナイタガレ
40丁目 12:32
2丁目 神力坊 8:21
屋根の形に垂れ下がったつらら
9:57 富士山
30丁目 11:20
36丁目 晴雲坊 11:55
肝心坊に着くと、3,4人のお坊さんが休んでいた。下山の人たちだった。
間ノ岳 北岳
鳳凰三山
影ごう石(ようごういし)