湖水地方観光。湖水地方は多くの湖が点在する地域であり、高い山が少ないイギリスにおいて山と呼ばれる1000mに近い山々がつらなる、起伏に富んだ自然が見られる場所。イギリスを代表する文学者である詩人ワーズワースやピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターもこの地を愛した作家である。二人が愛した湖水地方の景観は、現在も200年前と変っていない。
4日目
ナショナル・トラストとは、1895年に発足した民間非営利団体であり、イギリス国内の歴史的建造物や美しい庭園、国立公園を守っていこうと活動している文化保護協会のことを言う。もともとナショナル・トラストの創始者のひとりカノン・ローンズリーは湖水地方の牧師であった。ビアトリクス・ポターは、絵本の収入で土地を買い取り、当時のままの姿で維持するという条件でナショナル・トラストに託した。
ライダルマウント・ガーデンは、湖水地方の玄関口のカンブリア州ウィンダミア近郊にある。ロマン派の詩人ワーズワースが晩年を過ごした家。ライダル湖を見下ろす丘の上に建っている。家も公開されている。花の季節には早かったが、水仙などが咲いていた。今でもその曾孫とその家族が住居として使っているそうです。添乗員さんが、ワーズワースの「水仙」という詩を朗読してくれた。(ほかに、虹、かっこうなど)
途中のニュービー・ブリッジ駅
アフタヌーンティの昼食。サンドウィッチ、スコーン、ケーキ
ヒルトップ農場。近くまで行きマウンテン・ゴートツアーズの車に乗り換え農場まで行く。ビアトリクス・ポターが16歳の時、この地に家族とバカンスで訪れ、あのピーターラビットの物語が生まれた。このとき、ポターが飼っていた兎の名前がピーター。77歳で亡くなるまで、ヒルトップに住んでいた。屋内は生前使っていた様子そのままに、広間や寝室がナショナルトラストにより保存されている。
ホテルやレストランで食事をする時、飲み物はテーブルでオーダーして、持ってきてもらうというのが一般的だが、イギリスの場合は、バーカウンターに行って、注文し、そこで代金を支払うというのが多かった。分からない場合は、後の棚を見て、あれ、とかそれとか言うとカップに注いでくれる。
ライダル湖を見下ろす。
ウインダミア周辺を散策して、前日と同じホテルに戻った。
ボウネスの町の坂を上り、ザ・ワールド・オブ・ビアトリスク・ポターに行く。
ビアトリスク・ポター
牧草地は石を積んだ壁で仕切られ、その中で羊たちが草を食んだり、寝そべったりしている。親羊の周りには小さな生まれたばかりの子羊がいて、親羊と同じようにしていた。この時期いっせいに生まれるそうです。
絵本の主人公達の人形の世界が展開されます。好きな人にとっては、たまらないアトラクションだと思う。
ウィンダミア湖南端のレイクサイドから遊覧船に乗る。40分かかってボウネスに着いた。ウィンダミア湖は、湖水地方の玄関口に当たるカンブリア州ウィンダミアにある。南北に細長い氷河湖で、幅1.6km、長さ17kmで、イングランド最大の面積である。また、あと30分乗ると、北端のアンブルサイドに着く。
レイクサイド&ハーヴァースウェイト鉄道に乗る。約15分の蒸気機関車の旅であった。1日6〜7本の運行。