ホーエンシュヴァンガウ城は、１２世紀に築かれ、荒れ果てていた城を、ルードヴィッヒ２世の父、マクシミリアン２世が、ネオゴシック様式に再建し、夏の狩の城とした。この城で、ルードヴィッヒ２世は弟のオットーと幸せな子供時代を過ごした。またここから、ノイシュヴァンシュタイン城の進行状況を見ていたといわれる。

翌日　朝８時１０分集合に間に合うように、前日セントレアのホテルに泊まった。浜松西の遠鉄ﾊﾞｽ乗り場まで車で行き、ﾊﾞｽに乗った。ﾊﾞｽの中で、旅行社からの電話で、（ルフトハンザ機の機材の都合で、フィンランド航空で、ヘルシンキ経由になる。）という連絡が入った。キャンセルも出来ると言う話だったが、いまさら仕方ないので、そのまま参加することにする。　

１日目は、中部国際空港から、ヘルシンキにとび、ヘルシンキの空港では、急に変更になったからか、わずらわしい航空券の発行手続きをへて、やっとミュンヘンに着いた。２０時にはホテルに着いている予定が２２時３０分になり、やっと長い１日が終わった。

ドイツ南部の中央を縦断し、マイン川に面したヴェルツブルグからオーストリアの国境間近のフッセンを結ぶ３５０ｋｍをロマンチック街道と呼ぶ。

３０分かけて上った坂を２０分で下りてきて、レストランで昼食をとる。スープと魚のフライとデザートです。

ホーエンシュバンガウに向かって、１２７ｋｍを２時間１５分バスで走る。小麦畑や牧草畑が広々と広がっている。

ノイシュヴァンシュタイン城は、バイエルン国王ルードヴィッヒ２世が、１７年の歳月と巨額の費用をつぎ込んで造った白亜の城である。「白い白鳥の石」と言う意味である。作曲家リヒャルト・ワグナーのパトロンとして、オペラに取り憑かれた王は「ローエングリン」「パルシファル」などのオペラの場面を城内の壁画に描かせている。城の名前も「ローエングリン」の白鳥伝説に由来する。王は、妃も娶らず、孤独で狂気に満ちた運命は、シュタルンベルグ湖での謎の死で終わる。

ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として、１７世紀から１９世紀にかけて造られた。戦争による破壊を免れ「妖精の城」の名にふさわしい優美な姿を見せている。

その後、１２７ｋｍ、２時間１５分走って、ミュンヘンに戻る。予定では、ミュンヘン観光はなかったが、市内を観光することになった。ミュンヘンは、バイエルン州の州都で、ベルリン、ハンブルグに次ぐドイツ第３の大都会である。街の発展は１２世紀からはじまった。ザルツブルグなど塩の産地とドイツ北部を結ぶ交通の要衝にあり、商業が栄えた。ヴィッテルスバッハ家の居城レジデンツがおかれ、華やかな宮廷文化が花開いた。バイエルン王ルードヴィッヒ１世は博物館や大学を創立し、「イーザル河畔のアテネ」と称される都に造りあげた。

昼食後、ヴィーズに２５ｋｍ、１５分走り移動する。畑の向こうに教会が見えてくる。世界遺産に登録されている。ヨーロッパで最も美しいロココ様式の教会で、質素な外観だが、内部は華麗な装飾と鮮やかな色彩にあふれている。１７３８年、近郊のシュタインガーデンの修道院で放置されていた「鞭打たれる姿のキリスト像」が涙を流したという奇跡が起きたためこの教会が建てられた。祭壇には奇跡のキリスト像が安置されている。

BMW博物館　オリンピック公園のそばに立つ４本の筒型のビルはＢＭＷの本社。この筒は自動車のシリンダーを表している。４気筒ビルと呼ばれる。手前のお椀のような建物が博物館。

ホフブロイとは、宮廷ﾋﾞｰﾙ醸造所という意味で、１５８９年、王宮の敷地内にヴィッテルバッハ家の醸造所として設けられた。モーツアルトやエリザベート、レーニンも訪れ、１９２０年にはヒトラーがナチス党の結成集会を開いた。現在は３０００人を収容するドイツで最も有名なビアホール。

１８６７年から１９０９年に建てられたネオ・ゴシック様式の新市庁舎は、ドイツ最大の仕掛け時計グロッケンシュピールで有名。１１時、１２時、１７時（３月から１０月）に１０分間３２体の人形が動く。この人形は等身大である。内容は、１５６８年のバイエルン大公の結婚式を祝うもので。、騎士が馬上槍試合をしたり、ﾋﾞｰﾙ樽を作る職人が踊る。ちょうど１７時の試合を見ることが出来た。

バイエルン王家の本宮殿。１４世紀後半から建造が始まり、内部には、いくつかの博物館や劇場がある。今は、修復中で、外観の絵を描いた幕が張ってあった。