第2回 「新聞小説」を読みますか?
 
 新聞をじっくり読みたいと思いながらも、とばし読みの朝。
毎日、一冊の文庫本以上の文字を隈なく読みきるには何時間
も必要になる。
誰もが興味を持った記事から読むだろう。前から気になっていたのが
「新聞小説」で、おそらく発刊の頃からあったと思うけど、明治、大正
ならいざ知らず、この時代で変わらずのスペースがあるのは、不思議。
どんな展開になるか明日が楽しみって、言ったことも聞いたことも
ないのに、「新聞小説」はある。気になる。
 
そんな、どうでもいい気分を起こしたのが、日本経済新聞の渡辺淳一
の「愛の流刑地」で、内容を追うつもりも無いけど、過激な描写は
新鮮だった。
出勤前の、同輩に感想を聞きたくなるくらい刺激的新聞小説。
一方、毎日新聞は小池真理子の「虹の彼方」。
共通は、男女のこと。
事件、事故、政治、経済、知らなくても生きていける。
それでも読む人は、”知る”ことの欲求があるから、新聞を広げる。
小説は即の情報ではない、それが、そんな忙しい場所にいる。
 
幾つになっても、「想像力」をつけるのは、小説かもしれない。
 
ところで、一番言いたかったことは、「金鳥小説」です。
今月16日から始まりましたが、全国紙(地方紙もあり)で新聞小説。
見逃しそうになるくらいですが、見つけたら”止まります”。
 
昨年からの、TVの「岸部一徳、大滝秀治親子」の新聞版。
さらにラジオ版まであり。
お薦めの「新聞小説」です。
 
さてと、朝食の仕度をはじめよう。


      totti-toshiyasu
      猫と富士とお酒を愛する、心優しきホテルマン。
      小津映画に心酔する、O型のさそり座。
      最近、料理に目覚めつつあるらしい。

 

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