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F-1 停電の夜に 900円 再入荷
ジュンパ・ラヒリ 小川高義 訳
新潮社クレストブックス 2004年21刷 定価1995円
状態 B / オビ付オビ破れ少 やけ有
   
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ある出来事をきっかけに、お互いの距離が開いてしまった若い夫婦。
そんなある日、電力会社の復旧工事のため、夜8時から1時間だけ、
5日の間停電するという通知が2人に届く。
暗闇の中、ろうそくのともしびの元で食事をするうちに、
妻は夫に、互いの秘密をひとつずつ打ち明けようと言い出し…。(「停電の夜に」)
平日は病院で患者の通訳を、週末はインドにやってくる観光客の案内をしているカパーシー。
アメリカからやって来たインド系の一家の案内をしているうちに、
その妻から思わぬ打ち明け話を聞かされて…。(「病気の通訳」)
母が仕事を終えるまでの間、インド人のセン夫人の家に預けられることになった
少年エリオット。
初めのうちこそ、少年と母親に気遣いを見せるセン夫人だったが、
故郷を思う気持ちが強くなるにつれ、次第にぎこちなくなっていき…。(セン夫人の家」)
ありきたりの日常生活の、さりげないひとこまを描きながら、
それぞれの人びとの哀しみを静かにすくいげるインド系女性作家のデビュー短編集。

F-93 パリ左岸のピアノ工房 1400円
T.E.カーハート 著 村松潔 訳
新潮社クレストブックス 2001年 定価2100円
状態 B / オビ付 表紙上よれ少 中やけ
ウィンドに飾られたチューニング・ハンマー、ピアノの弦、調律ピン、
フェルトの材料見本、その他さまざまなピアノの部品類…。
「デフォルジュ・ピアノ ― 工具と部品」 
ただそれだけが書かれた、パリの裏通りにある小さな店の前を何度か通るうち、
もう一度ピアノに触れたいと思っていたアメリカ人の「私」は、
ためらいながら扉をノックする。
そこで、古今東西の多種多様なピアノを再生し、
それぞれのたどってきた道を語る情熱的なピアノ職人リュックに出会った「私」は、
忘れかけていた音楽への情熱を再び取り戻し…。
たった1人でピアノを担ぐ、ビア樽のような胸をした運送屋、
アル中の腕利き調律師、絶対音感の持ち主の伴奏家、
レバノンから亡命してきたピアノ教師など、個性的な人々との会話や、
幼い頃のレッスンの楽しかった(または苦い)思い出、
ピアノの構造や歴史などが綴られ、
さまざまなエピソードが重なり合いながら、
再び音楽にめぐり会う歓びを描いたノンフィクションです。

F-2 ラヴ・ストーリーズT 700円
レイモンド・カーヴァー他作
早川書房 1991年5版 定価1500円
状態 A
F-4 犬の人生 700円
マーク・ストランド作 村上春樹訳
中央公論社 1998年初版 定価1500円
状態 B / オビ付 表紙カバー上よれ少
F-5 最後の物たちの国で 600円 
ポール・オースター作 柴田元幸訳
白水社 1994年初版 定価1800円
状態 B+ / 表紙上よれ少
F-9 欲望 700円 
スーザン・マイノット 作
東京書籍 1990年第1刷 定価1300円
状態 B / オビ付 中やけ 絶版
 
F-10 愛している 1000円 
アン・ビーティ作 青山南訳
早川書房 1991年初版 定価1900円
状態 B+ / カバー上わずかに汚れ 中やけ少 絶版
F-11 ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 500円
ジェフリー・ユージェニデス作
早川書房 2000年3版 定価1900円
状態 B / 裏表紙見返し折れ 映画『ヴァージン・スーサイズ』原作
F-12 カウガール・ブルース 600円 
トム・ロビンズ作
集英社 1994年第3刷 定価2000円
状態 B / オビ付、こすれ跡 表紙カバー上よれ 映画『カウガール・ブルース』原作
F-13 ペイ・フォワード[可能の王国] 750円 
キャサリン・ライアン・ハイド作
角川書店 2000年初版 定価1000円
状態 A / オビ付 表紙わずかによごれ 映画『ペイ・フォワード』原作
十二歳の少年が考えついた「世界を変える方法」。それは、
「ぼくが三人の人に何かいいことをする。彼らがお返しをしたいって言ったら、
その分を他の人に返してほしいって頼むんだ。
それぞれが別の三人のために何かをするんだ。」
受けた恩を相手に返す「恩返し」ではなく、
さらに大きく広めていく「恩送り」という考え方は、日本でも江戸時代からあったそう。
こんな時代だからこそ、ぜひ読んでほしい物語。

F-14 アコーディオンの罪 1200円 
E・アニー・プルー作
集英社 2000年第1刷 定価2625円
状態 B / オビ付 表紙カバー角よれ少
F-15 リトル・トリー 500円  
フォレスト・カーター作
めるくまーる 1992年初版第7刷 定価1854円
状態 B / 中は美本
F-16 ヴァーミリオン・サンズ 5000円 
J・G・バラード作
早川書房 1980年初版 定価1100円(当時)
状態 B 絶版
F-32 パパ・ユーア クレイジー 750円 再入荷
ウィリアム・サローヤン 作 伊丹十三 訳
ブロンズ新社 1996年第8刷 定価1500円(当時)
状態 B / オビ付 中は美本
海辺の家で過ごした、父さんとぼくの夏。
愛することと憎むこと、わかり合うこと、いつか命はなくなること…。
父さんが教えてくれた、たくさんの大切なこと。
十歳の少年の視線を借りて、サローヤンが描いたナイーブな世界。
翻訳は伊丹十三さん。
 
F-55 文学のおくりもの16 人間喜劇 700円
ウィリアム・サローヤン
晶文社 1991年24刷 定価1500円
状態 B / 中は美本
F-70 ロック・ワグラム 250円 文庫
ウィリアム・サローヤン 作 内藤誠 訳
新潮文庫 1990年 定価520円
状態 B

アルメニア系の俳優、ロック・ワグラムは33歳。キャデラックで、
テキサスからサンフランシスコへの旅の途中。孤独に苛まれながら…。

一貫して家族の物語を描く作家、アルメニア出身のサローヤンの作品には、
どこか哀しく切ない思いがあふれています。
『わが名はアラム』『人間喜劇』『パパ・ユーア クレイジー
』などの陰に隠れたこの小説もやはり、
生きることや愛、家族の絆がテーマになっています。

F-34 ユリシーズのダブリン 1500円
ジェイムス・ジョイス作 柳瀬尚紀訳 松永学写真
河出書房新社 1996年初版 定価2200円
状態 A / 山本容子表紙
    
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F-35 集英社ギャラリー[世界の文学]17 アメリカU 2300円
フィッツジェラルド・フォークナー・ヘミングウェイ・ミラー・ロス他
集英社 1989年第1刷 定価4300円
状態 B+ / 函入(背しみ少 へこみ少) 中は美本 
       山本容子挿画
F-39 真夏の夜の夢 250円 文庫
シェイクスピア作
角川文庫 1996年改訂版初版 定価390円
状態 B / 表紙汚れ少 中は美本 金子國義表紙 

F-43 燃える家 500円
アン・ビーティ作
ブロンズ新社 1989年初版第1刷 定価1600円
状態 C / 表紙カバー上よれ少 全体にやけ少

F-44 今かくあれども 800円
メイ・サートン作
みすず書房 1995年 定価1648円
状態 C / 表紙カバー汚れ・破れ少 小口汚れ少 中は美本
F-51 列車に乗った男 700円
クロード・クロッツ作
発行アーティストハウス 発売角川書店 2004年初版 定価1400円
状態 A / パトリス・ルコント監督映画原作
F-57 一人の男が飛行機から飛び降りる 1000円
バリー・ユアグロー作 柴田元幸訳
新潮社 1996年2刷 定価2200円
状態 B
F-61 パパがニューヨークにやってきた 600円
リリアン・ロス著 青山南訳
マガジンハウス 1992年第1刷 定価1200円
状態 B+ / オビ付 カバー上よれ少 中は美本
1950年『ニューヨーカー』初出、“パパ”ヘミングウェイの横顔をレポートした作品。
「解釈や分析は禁物。判定もいけない。ひたすら観察してレポートせよ。」を原則に、
それまでのヘミングウェイのイメージをくつがえした、当時賛否両論の「密着取材」です。
「ピッチャーみたいに小説家を交代するなんてことはできないんだよ。小説家は
九回投げ続けなくちゃならない。たとい死んでも」
sold out F-68 ワールズ・エンド(世界の果て) 650円
ポール・セロー 村上春樹 訳
文藝春秋 1987年第1刷 定価1300円
状態 B / カバー内側汚れ有
 
F-73 ささやかだけれど、役にたつこと 600円 再入荷
レイモンド・カーヴァー 著 村上春樹 訳
中央公論社 1989年初版 定価1200円(当時)
状態 C / オビ付 表紙カバーよれ・汚れ・跡有 上部しみ有 中は美本
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一昨年亡くなった映画監督ロバート・アルトマンの作品『ショートカッツ』の中で、
印象的なエピソードとして描かれていた表題作をはじめ、
日常のできごとを淡々と、けれど独特の視点で描いた作品群。
「ぼくはただただレイモンド・カーヴァーの作品を翻訳するのが好きなのだ。
とても個人的に好きなのだ。」(「レイモンド・カーヴァーの早すぎた死」より)
村上春樹さんが愛情を込めて訳した短編集。

F-74 キャッチャー・イン・ザ・ライ 800円 再入荷
J.D.サリンジャー 作 村上春樹 訳
白水社 2003年 定価1680円
状態 B / 表紙よれ・汚れ有 裏表紙よれ・汚れ少 中は美本
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「いやはや、ノックアウトされちまったよ。嘘いつわりなく。
席に戻る頃には僕は半分くらい彼女に恋をしかけていた。
女の子を相手にすると、ついついそんなふうになっちゃうんだ。
彼女たちが何かかわいらしいことをすると、そんなに美人ってほどじゃなくても、
とっちかっていうと血のめぐりが悪かったりしても、
なんかもう半分くらい恋しちゃったりするわけだよ。」
野崎孝訳で長い間親しまれていた『ライ麦畑でつかまえて』が、
40年を経て、村上春樹訳として出版されました。
16歳という、情けなくて、何もかもが不満で、それゆえまっすぐな時代。
同世代の人も、もう少しお兄さんやお姉さんになった人も、
そしてあの頃がはるか遠くになってしまった人にも(そういう人にこそ)読んでほしい、
読む人それぞれの中の「ホールデン・コールフィールド」が語りかけてくる小説です。

sold out F-76 人生のちょっとした煩い 900円
グレイス・ペリー 著 村上春樹 訳
文藝春秋 2005年第1刷 定価1750円
状態 B / 中は美本
とりたててドラマチックな事件があるわけでもない、平凡な人生。
その中で一生懸命に、あるいは適当に、あるいはちょっと不幸せに、
それぞれの生き方を歩む人々。
作者は独特の感覚とユーモアで、市井に生きる人々を淡々と描いています。
ロシア系ユダヤ人としてニューヨークに生まれ、
「ロシア語とイディッシュ語と英語が同じくらいの割合で話されていた」土地に育ち、
反戦運動家、フェミニスト、環境保護運動家などの活動とともに、
子育てのかたわら、台所のテーブルでこつこつと創作に励んだという作者。
癖のある文体、ユダヤ系という背景など、一筋縄ではいかない読後感ですが、
「小説を読むのが本当に好きな人なら、多分この良さを理解してくれるはずだ」と
「良き小説読み」に向かって翻訳した村上春樹さんの労作です。
表紙を飾るエドワード・ホッパーの絵も印象的。
sold out F-88 バースディ・ストーリーズ 850円 再入荷
村上春樹 編訳
中央公論新社 2002年再版 定価1680円
状態 B / オビ付 表紙上下よれ少 やけ有

1年のうちのたった1日、誰にでも訪れる特別な日。
その誕生日にまつわる短編を、村上春樹さんが選び、訳したこの本は、
誕生日という言葉がかもし出す、温かくほのぼのとした雰囲気…を持つものが、
11編中、実はあまり無く、読み終わると不思議な居心地の悪さを感じたり、
え?と思うような結末を迎えたり、となかなか一筋縄ではいかない1冊です。
誕生日には帰ってくると信じて待っている両親と、
どうしても訪ねることができない息子との確執を描く、
『ティモシーの誕生日』(ウィリアム・トレヴァー)。
誕生日に「一夜の愛人」をプレゼントするという2つの短編
『ダイス・ゲーム』(ポール・セロー)と『バースディ・プレゼント』(アンドレア・リー)。
誕生日の当日に車にはねられ昏睡状態に陥った息子と、その両親を描いた
『風呂』(レイモンド・カーヴァー)などなど、
誕生日プレゼントに贈ったら(贈られたら)ちょっと困惑してしまうかも。
けれども、主人公の中年男性が、過去に愛した年上の女性と偶然出会う
『ムーア人』(ラッセル・バンクス)や、
意固地な老女がある出来事をきっかけに少しずつ心をほぐしていく
『慈悲の天使、怒りの天使』(イーサン・ケイニン)、
プールサイドから飛び込み台へと移動する過程をつぶさに描きながら、
13歳の少年の心の動きを微細に描いた『永遠に頭上に』(デイヴィッド・フォスター・ウォレス)など、
はっとするようなきらめきを持つお話も。
最後に収められている村上さん自身の作品『バースデイ・ガール』は、
実に村上さんらしい1編になっています。

sold out F-83 グレート・ギャツビー 村上春樹翻訳ライブラリー 550円
スコット・フィッツジェラルド 作 村上春樹 訳 和田誠 装幀・カバー写真
中央公論新社 2006年3刷 定価861円
状態 B / 表紙折れ有 裏表紙汚れ少

「たぶん30代の後半くらいからだったと記憶しているのだが、
 60歳になったら『グレート・ギャツビー』の翻訳を始めると広言してきた。
 (中略) それくらいの年齢に達したら、『グレート・ギャツビー』にとりかかれるくらいには
 翻訳の腕が上達しているのではないかと予測(期待)したからである。
 『グレート・ギャツビー』は僕にとってはきわめて重要な意味を持つ作品だから、
 翻訳するからには心残りのない、緻密で丁寧な仕事をしたかった。」
(「翻訳家として、小説家として ― 訳者あとがき」)
裕福で尊大な、大学時代の知人トム・ブキャナンとその妻デイジー。
そして、デイジーへの若き日の恋に囚われたジェイ・ギャツビー。
1922年の春、アメリカ中西部の街から東部にやってきたニック・キャラウェイの
眼を通して語られるこの物語は、それぞれのキャラクターがくっきりと立ち上がり、
ひと夏の、激しく、けれどももの哀しい空気をかもし出しています。
村上春樹さんが、翻訳家として「全力を尽くした」思い入れのある作品です。

sold out F-89 ティファニーで朝食を 700円 再入荷
トルーマン・カポーティ 著 村上春樹 訳
新潮社 2008年 定価1260円
状態 B+ / オビ付
「朝食用のシリアルを思わせるような健康的な雰囲気があり、
石鹸やレモンの清潔さ」を漂わせ、
「十六歳から三十歳のどの年齢と言われても不思議はない」女の子、
ホリー・ゴライトリー。
周囲の男たちをたちまち魅了してしまうホリーの、
真上の部屋に住むことになった作家志望の「僕」は、
彼女の奇抜な言動に振り回されるうちにその魅力に惹きつけられて…。
ホリーの生い立ちや1950年代のニューヨークの街並み、
味わい深い登場人物のキャラクター、
ホリーとの日々を回想するという設定などが絡み合い、
映画とはまた違った、繊細さとユーモアが漂う作品です。
この他に収められている『花盛りの家』『ダイヤモンドのギター』『クリスマスの思い出』は、
いずれも失われた時や人を懐かしみ、イノセントな世界を愛しく思う、
作者のナイーヴな一面が現れた短編です。
 
F-96 ラブ・レターズ 1200円
A.R.ガーニー 作 青井陽治 訳
劇書房 発行 構想社 発売 1996年第9刷 定価1600円(当時)
状態 B / 表紙にじみ有 中は美本 絶版
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テーブルと椅子が2脚だけというシンプルな舞台上で、
男女2人の役者が手紙を読み合う、というこのお芝居は、
1989年にニューヨークで上演され、
日本では1990年、役所広司さん・大竹しのぶさんにより初演。
その後、加藤健一さん・久野綾希子さん、野田秀樹さん・毬谷友子さん、
佐々木蔵之介さん・中嶋朋子さん、最近では片桐仁さん・遠山景織子さんなど、
さまざまな役者さんによって演じられてきました。
自由奔放なメリッサと、文章を書くことが好きなアンディ。
幼なじみの2人は、思春期を迎える頃、お互いがかけがえのない存在であることに気付きますが、
友達以上の関係にはなれないことも悟ります。
大学を卒業後、それぞれ結婚し別の道を歩み始めた2人。
海軍を経て弁護士、そして上院議員にまで登りつめたアンディと、
アーティストとしての行き詰まりを感じ、精神も肉体も疲弊してしまったメリッサ。
やがて再会の時がやってきますが…。
50年という時間を行き交った2人の、ユーモアと切なさの入り混じった手紙が、
しみじみと味わい深く心に残ります。