アナログ音源再生計画 PART3 実践編

フォーマットの異なるWAVEファイルを結合して1つのファイルにする
Windowsにオマケに付いてくる起動や終了などの効果音を自分で録音した音源ファイルにくっつけると面白いものができます。

例えば友達のヘタクソなカラオケテープのNG部分におかしな?効果音を付けてCD-Rに焼けば、さらに恥の上塗りの爆笑オリジナル作品ができます(^^;

 しかしWindowsの効果音は、ほとんど22.05KHzでサンプリングされているため44.1KHzのWAVEファイルとは結合できません。

音楽CDへの記録で使用するCDDAファイルはサンプリング44.1KHz量子化16bit2チャンネル(ステレオ)とフォーマットが決まっています。ここでは、これに合わせた変換と結合にトライしてみました。これぞアナログとデジタルの結合といったところでしょうか(^^;


POINT
サンプリング周波数と量子化ビットが同一のファイルでないと結合はできない
ほとんどの変換ソフトは量子化16ビットと8ビット以外は対応していない
会話の内容に合った効果音を探すのが最大のポイントです
■効果音だけのオリジナルCDをつくっておくと編集に便利

手順
手順は以下のようにごく簡単なものです。ソフトは当サイトで使用例を紹介しているCD-Rにバンドルされているソフトとフリーソフトです。

@Windowsの効果音を探す→Windowsの検索機能を利用
AWAVEのフォーマットを44.1KHz、16bitに変換する→ECCのSpinDoctorを利用
Bファイルを結合する→WaveZを利用
C編集後CD-Rに焼く→Part2を参照

※波形編集ソフトや他のソフトでもフォーマット変換、結合はできます。色々なソフトで試してみてください。

効果音を探す
効果音はWindowsフォルダのMediaに入っていますがWindowsのバージョンやインストールソフトにより他のフォルダーにも結構入っている事が多いので次の方法で探してみましょう。

@Windowsのデスクトップ画面(初期画面)でF3キーを押し検索ウィンドを開く
ACドライブ(その他自分がプログラムをインストールしているドライブやフォルダ)を指定して*.wavと入力してファイルを表示する(図1)
B再生して面白そうな効果音をチェックする(再生は検索ウインドでファイルをクリックすれば聞ける)
C使いたいファイルを別フォルダーへコピーする



図1

Cドライブだけで425個のWAVEファイルが見つかりました。
自分の録音したWAVEはCドライブには入っていないので
すべてOSやプログラムに付属したものです。

フォーマット変換
@サンプリング周波数と量子化ビットを調べる
■Windows98以前のOS
サンプリング周波数と量子化ビットはECCの「音楽CDレイアウト」のウィンドにドラッグ&ドロップすれば表示されます。
ここに表示されないWAVEファイルは4ビットとか非常に小さくしてあるファイルです。

■Windows2000(Meは未確認です)
ファイルのプロパティの概要タブを表示させる。オーディオのフォルダに内容が表示される。

※「ユートピア−元に戻す」では原作者の覧に勝手にコメントを書き込めました。図2は所有者を「アナログ音源再生計画」、編集者を「Fukutaro」と入れときました(^^;Windows2000やMeを使ってる方はオリジナルのWAVEには『ワシが所有者じゃぁ』とか入れておくと判りやすいでしょう。

図2
Aフォーマットを44.1KHz、16bitに変換する
Spin Doctorを起動してソース選択を「WAVファイルから」にしてWindowsの効果音のうち好きなモノを選択します。図3の右のウィンドで保存するディレクトリを指定して録音ボタンを押します。
 変換後のファイルサイズは当然ながらサンプリング・量子化の数に比例して増えています。
図3

図3の右のファイルが変換後のファイル。SpinDoctorではファイル名を変更できないので元のファイルと別フォルダーを指定する。

●変換できないWAVEファイル
例えばWindows98では上記図1に表示されているPlus!のテーマに使われているWAVEファイルは複数のソフトで変換を試みましたがいずれもできませんでした。

ちなみにMP3 JUKEBOX(MP3変換ソフト)で試みると次のようなエラーが表示されました。

これによるとPlus!のテーマに使われているWAVEファイルはサンプリング22.05KHz量子化4bitステレオとわかります。

一方MP3 JUKEBOXはサンプリング44.1/22.05/11.025KHz 量子化16/8bit ステレオ/モノラルに対応しています。量子化4bitのWAVEはサポートしていない事がわかります。

他の変換ソフトもほとんど同じだと考えられます。
Plus!のテーマ音も面白いモノがありましたが、今回はあきらめました(-_-;


結合
WaveZを起動し結合タブをクリックしてエクスプローラなどで結合したいファイルを上から順番にウインドへドラック&ドロップするだけです。

Windowsの効果音がモノラルで一方のWAVEファイルがステレオでも、もちろんできます。(変換時に効果音は2チャンネルになっている)

当然1つのファイルになってもモノラル部分はそのままです。なぜがつなげたらステレオになった、なんて事はありません(^^;



実践例
私は、昔録った友人達との旅行の会話の記念CDを制作しました。CDを再生して最初からボソボソとした会話から始まるのも面白味がないので、イントロとして友人の「フレー!フレー!○○」という大声に、『マイホームデザイナー』(3Dのアマチュア用建築ソフト)に付いていたopen.wavというファイルを変換して結合、イントロダクションとしました。
 途中の録音には効果音は一切つけませんでしたが、会話テープの所々に効果音をくっつけると、きっと面白いオリジナルCDができると思います。

効果音専用のCDを用意しておく
Windowsだけでなく、面白い効果音や笑い声、マイクで録った自然音などを後で再利用するためCD-Rに、まとめて記録しておくと、1回ごとに、いちいち変換しなくても必要なとき吸い出せばよいので便利です。
 ECCではサンプリング周波数、量子化ビット数が異なるWAVEファイルも自動的にCDDAに変換してくれるので手間が省けます。

 本格的に効果音を多用したい方は著作権フリーの専用のCDも売られています。でもWindowsだけでも1回も聞かないファイルも多いのでバージョンを追って95/98/Me/2000など、まとめてコレクションしてCDに焼いておくと古いバージョンのOSを使わなくなっても、いつまでも楽しめますよ←何を楽しむんじゃ?

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