アナログ音源→オーディオ圧縮の手順
アナログ音源のPC取り込み」→「WAVEファイルの編集」をおこなった後のファイルをWAVEファイルの圧縮機能が付加された「変換ソフト」を使って圧縮することになります。

ここではMP3エンコードソフトとして定評のある「MP3 JUKEBOX」(V4.4)を利用した例と手軽に焼きソフトの付属機能でMP3を楽しみたい方のために、EasyCD5で簡単に変換する手順も掲載しています。

いずれもWAVEをMP3とWMAに変換が可能です。


処理手順
@アナログ→デジタルにWAVE形式で音源を変換する
A必要な編集をしてファイルごとに聞きやすくする。場合によっては音量を揃える。
B上記の作業で作成したWAVEファイルをMP3やWMAに変換する


POINT
■必ずアナログ→デジタル変換した後のWAVEファイルを使用する
■圧縮サイズをあまり上げすぎない
■使用ソフトがWAVEに再変換できるかを前もって調べておく
■WAVEに再変換しても、どの形式でもオリジナルには戻らない
■同じ圧縮率でも使用ソフトにより変換時間や音質が異なる

圧縮予定のWAVEファイルの編集
「MP3 JUKEBOX」はアナログ音源を直接圧縮することもできます。さらにMP3を編集するフリーソフトもあります。

 しかし、アナログ音源の直接圧縮はしないことです。別項で説明したようにアナログ音源はそのままでは、まともなサウンドファイルとして聞くのは難しいからです。最初にWAVEとして取り込み、必要な編集をしておけば音楽CDとしても使えるし、あとで様々な圧縮形式を選んで保存できるからです。

WAVEファイルの編集はこちらのページをご覧ください。

圧縮
MP3 JUKUBOX4.4ではOPTIONSファイルファイル変換で行います。このソフトは一度WMAにしたファイルはWAVEに戻せないので、元ファイルを処分(消去)する場合は十分吟味しましょう。
 圧縮ビットレートはMP3なら128以上、
WMAでは96Kbps以上なら聴感上問題ないでしょう。

図1 MP3 JUKUBOX4.4の起動画面。 
表示は1段目の画面であと2段の画面を持つ。

スキンが別にも用意されている。

@ファイル変換をクリックすると図2の画面になるので圧縮したいWAVEファイルのあるフォルダを指定(左)→ファイルをひとつづつ指定するか、全てを選択します。画面では3つのファイルを指定しました。
A変換後の格納フォルダを指定(右)
B「変換先タイプ」でMP3かWMAを選択
Cスライダーで圧縮率(サイズ)を調整します。画面ではMP3で128kbpsを指定
あとは変換開始ボタンを押すだけです。

図2 ファイル変換の画面。
変換元でMP3を選んでWAVEファイルに変換も可能。

変換時の指定のポイント
■格納フォルダ
拡張子を表示していても、同じタイトルが並んでややこしいので、別の専用フォルダーにまとめた方が良い。

■変換タイプ
好みですが、より高い圧縮率を求める場合はWMA、再生機器やソフトの豊富さから選ぶならMP3でしょうか。

■圧縮率
このソフトでは
MP3→8〜320Kbps
WMA→5〜160Kbps
の可変ビットレートが用意されています。サイズを上げれば音質は良くなりますがMP3なら128以上、WMAでは96Kbps以上のサイズを指定しても聴感上、サイズに比例した高音質にはなりません。逆に極端に小さなサイズに圧縮するとジッターという音揺れがはっきりと聞こえて、元の音源とはかけ離れた音質になってしまします。

■変換に必要な時間〜使用ソフトで変換スピードは倍くらい違う
MP3、128Kbpsで13分の会話録音のWAVEを変換するのに約1分30秒でした。160Kbpsで試しても時間は全く同じでした。実際の録音時間の10分の1強の時間と思っておけばよいでしょう。
 ただしこれは利用ソフトやPCの能力により大きく変わりますので注意が必要です。(以下の記事参照)当サイトで取り上げるようなアナログ音源の長時間変換では音質よりスピードが重視されます。管理人は色々なソフトで試していないので、どのソフトが最速かは解りません。是非色々なMP3関連のサイトをあたって見ることをオススメします。

CD-Rライティングソフトの付属機能を利用して変換する
WMPをはじめ音楽CDからMP3やWMAに変換するソフトは、現在多数ありますが、ハードディスク内のWAVEを変換する事ができない、あるいは変換方法が解らないものが多い。
 EasyCD5もその一つでMP3変換機能はついていますがWAVEから変換する手順はよく説明されていません。

ここではHD内に格納されたWAVEをMP3やWMAに変換する方法を解説します。

(1)SoundStreamを起動する(図3)
(2)@をクリックして「プロパティ」を表示する(図4)


図3

(3)MP3のタグで変換ビットレートを選択します。デフォルトでは160Kbpsとなっていますので図4は128Kbpsに変更した例です。WMAにしたい場合の設定はWMAのタグで同じように選択します。

図4

(4)図3のAをクリックして録音先フォルダを選択する画面で「保存形式」をMP3ファイルに変更する。

図5

以上の操作で録音ボタンを押せば変換されます。ただしMP3 JUKEBOXと変換スピードを比較すると倍以上かかりました。

 アナログ音源をWAVE化したファイルを再度圧縮変換する事を考えると、ひとつのファイル自体がC-60では片面30分(分割しない事を想定)と大きくなるため本格的に処理を行うなら、専用ソフトを利用する方が効率的でしょう。

−ソフトの機能についての注意−
このような付属機能以外に、市販の変換ソフトやフリーソフトも多数出回っており、MP3やWMAの変換だけでも、それぞれ処理時間や音質(単純な特性だけでなく音色)に若干の差があります。
 ただし管理人はMP3変換ソフトを音質比較で選ぶつもりはありません。MP3ソフトを音質で色々比較しても、根本的にMP3より「音質がよい」とされる別の圧縮形式はいくつかあり、試聴もしてみましたが、そもそも非圧縮のWAVEと絶対に同じにはならないからです。

 アナログ音源の圧縮の第一の目的、メリットは「収納・保存性の良さ」と考えて記事を掲載していますので、色々な圧縮ファイルで音質を追求しようと思う方は、専門サイトをあたって見るなり、実際試用版を手に入れて試聴してみると良いでしょう。


(C)Fukutaro 2000.12. Last Update 2002.3

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