CD-Rの整理(1)〜少枚数からの整理と収納


整理はどの程度の量から必要になるか
CDのコレクションを始めたばかりの頃は少しずつでも棚やケースにCDが増えていくのが楽しみでした。それがCD-Rの登場で爆発的にCDの増殖が始まった。ほんの5年ぐらいでアナログレコード、テープ(カセット・オープン)を凌ぐ量になってしまいました。そこで場所の確保が必要になるのですが、ことCDに限っていえばケースの厚さによって保存スペースはかなり変わってきます。ここでは、まず標準ケースで収納する事を前提に考えたいと思います。

CD-Rを保存する場合、標準ケースが最も良い事は『ケース・収納場所に配慮する』に掲載したとおりです。そもそも市販CDが標準ケースですから、これに厚さを合わせる事は統一性をとるためにも理にかなっています。

それではCDもCD-Rも標準ケースのまま本棚などに並べた場合、どの程度から整理が必要になるのか?整理が必要になる段階というのは一目で目的のCDを探すことができない、なにがしかの並び替えや収納法を工夫しないとわからなくなる量です。

この数量は1箇所にCDを並べた場合に一目で全体を見渡せるかどうかで決めると良いのではないかと思います。標準ケースの厚さは1cmです。
 CDを本棚に並べる場合を考えてみましょう。普通のスチール本棚の幅は70〜80cmとして1段に70枚程度収まります。この70cm程度の幅というのは目視して端から端までを見渡せる限界?のように思う。
 私は幅約1mの木製本棚にもCDを納めていますが、この幅になると棚自体が中央で仕切られており視野を広げてもCDの背表紙の文字を一目で両端まで閲覧するのには無理がある。

それでは70cm幅2段に並べて一覧してどうだろうか?どうやらこの程度でも判別がつきそうです。ところが自分で整理していて気付いたのですが棚の上下では知らず知らずジャンル分けをしていたのです。つまり棚の段を変える、仕切を設けること自体が検索のための整理に他ならない。

このように考えると整理が必要ない枚数とは自分が並べた棚一列分の幅だろうと管理人は思うのです。そしてそれ以上増えると誰でも無意識的に並び替えをしたりして整理が始まるのです。

一列だけのCD整理法
特別整理の必要ない棚1段だけにCDを並べる場合の検索方法として有名なのが『超整理法』で野口悠紀雄氏が提唱している時系列を利用した整理法です。ジャンルや内容ではなく、よく使う(よく聞く)順番にCDを並べると自然とお気に入りのCDが、その棚の片方に残っていき逆側には聞かないものが残るので、これを別の場所に収納するなり処分するという整理法です。

野口先生の著作では書類整理について述べているのですが、この方法は少枚数のCD整理に非常に有効な方法です。サイズ・厚さが均一で、プラスチックケースのため横にずらしやすく変形しずらいからです。
他のサイトを初め新聞雑誌などでも色々紹介されているのですでに実践している方も多いと思います。

超整理法の実際
管理人の場合は昔買った専用CDボックスが最初ガラスの引き戸と仕切りがあり出し入れが非常に面倒だったため、これを取り外して使用した事から偶然始まりました。出し入れも中間くらいにあるCDを取り出して、また同じ場所に戻していた頃、入れづらいのに無理に隙間に押し込んでケースに傷が付きやすかったので、端から突っ込んでいったのです。
 そうすると、よく聞くCDが取り出しやすい側にくるという事になり、自然と超整理法を実践していた訳です。

管理人が利用しているCDボックスは40枚程度しか入らないが再生機器側のスペースをCD3〜5枚程度分常に空けておく(機器が棚の右にあれば右側を空ける)。CDはこのボックスの中から聞きたいCDを一覧して取り出し、聞き終わった都度元の位置に戻さず左側のスペースに入れ緑の→方向へ押す。これを繰り返すと、このままCDが増えない状態では右端に聞く回数が最も少ないものが残る。

CDが増える状態では新しいCD(R)をスペースに入れ同枚数のCDを右端から取り出して移動する(管理人の場合は再生装置の下のスチール棚が一時保管場所)。これを繰り返すと通常は新しいCDが常にこのボックスに残るはずですが、聞いてみたらあまり好みでなかったというCDは新しくてもどんどん右へ移動していき、早い時期に一時保管場所預かりとなる訳です。つまり、常に「現在」聞く頻度が高いものだけが残る事になり非常に合理的です。

なお、私の場合一度このボックスから出したCDは一時保管場所→別の部屋の本棚と移動していきます。移動したCDを再生する場合はボックスには戻さずその左(画像参照)に置いておき適宜撤収します。(今日はこのアーチストのCDを集中的に聞いてみようとか、その時の雰囲気で数枚を再生する場合)

注:CDボックスの上に乗せてあるのは、まだ背表紙にタイトルを記入していないCD-Rです

この方法は万人向けの非常に合理的な整理法で、管理人のようなモノグサにはピッタリです(^^;何よりも現在よく聞く、つまりお気に入りのCDだけを再生装置の近くに置いておけるというのがポイント。
 難点は左右どちらかへ押し出すので、あまりたくさんの枚数では押し出しづらい事。50枚程度までが使いやすい。50枚以上一列に収納できる本棚を利用する場合は、適当な枚数で仕切を設ける事も良いでしょう。また、押し出しづらくなる枚数がこの整理法の限度でもあります。枚数が増えてきたら、この方法を主体として別の整理収納方法を併用する必要がありますのでページを改めて考えていきたいと思います。



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(C)Fukutaro 2005.9