オープンリール・デッキの修理情報
オープン・デッキは修理可能か?
私が保有していたオープンデッキは3台のうち2台が作動不良でした。
そこで、修理を依頼したのですが結果はSONY製は「交換部品無し」で返却されました。しかしTEAC製は「専門メーカーの意地?」で直してくれました。
 その後SONY製デッキを修理専門サービス会社に依頼したところ見事直して頂きました。

 もし、手持ちのデッキが故障していて貴重なテープが聞けない場合はダメモトで修理に出してみる事をオススメします。なお、直らなかった場合でも○○社は修理してくれたのに・・・とか不満は言わないことです。


現状と結論から言えば、メーカーはそれぞれ、他社の在庫部品を融通し合うことはありません。そのため部品が無ければ修理不能とされてしまう。一方修理専門サービス会社は複数のメーカーの修理実績があり、それぞれの部品を融通する事が可能なので直る可能性も高い。

作動状態

右がTC-6360、左は動いたTC-5540
4トラックデッキ
メインとして使っていたSONYのTC-6360というデッキは、10数年ぶりで引っぱり出した当初は動きました。しかし油ぎれのような音がしたのでバラして機械部分に油をさした。そして再度パネルを元に戻した時点で機械部分ではなくレベルメータが振れなくなり、ウンともスンともいわなくなってしまいました。

2トラックデッキ
引っぱり出した当初からキャプスタンが、上がらない。中を覗いて見ると回転軸のグリスが固まってしまっていた。CRCをくれてもダメだったので、一部の留め具を外して無理矢理再生させてみました。しかし右チャンネルが不良。「オープンリール」のページに掲載されているものが、内部の写真です。

修理に出してみると・・・

まさか基盤の部品を交換してくれるとは・・・
4トラックデッキは最初正常に動いたため、簡単に直るだろうと思っていたが、交換部品の在庫が無いということで返品に。SONY製品の修理指定の店経由だったため、費用はゼロでした。

2トラックは機械部分は直るだろうが、片チャンネルが不良なのは基盤の故障と思われるため、ダメかなぁと思っていたら修理可能と連絡がありました。店へ取りにいってみると、なんと!基盤から3個トランジスタ外して交換してありました。TEACは当時は中・高級デッキの専門メーカーだったからか「意地」が感じられて、うれしかった(^^;

代金は着手料が1500円、修理差額で10,500円、しめて12,000円なり。この金額が高いか安いと考えるかは、まぁ思い入れでしょうかね?



修理専門サービス会社に依頼してみよう
[依頼手順]
Webサイトでおおよその
金額を把握

  ↓
メールにて機種と
故障個所を連絡

  ↓
見積と直る可能性の
メールを受け取る
  ↓
宅配便で発送
  ↓
正式な見積・修理
内容のメールを受ける
  ↓
返信して待つ
  ↓
機器が到着(^o^)
録再チェック

  ↓
支払い(振込)
SONYのTC-6360というデッキはメーカーでも直らないと、ほとんどあきらめていました。
 その後、当サイトを開設したところオープンリールの現役利用マニアの方から教えて頂いた情報で、京都の「川島オーディオサービス」という会社にダメモトと思い修理を依頼しました。
 
症状をメールで連絡したところ修理可能という報告を受けましたので宅配便で送りました。約1月後、ボロボロに汚れていた愛機は新品と見間違う程にピカピカに磨かれしっかりと再生可能となり戻ってきました。

とにかくメーカーに修理を依頼して、全体を新品のようにきれいにしてくれたサービスは現役で使っていた時期でも経験がありませんでしたから管理人は大変感銘を受けました。しかもヘッド部分のカバーは取ったままでどこかへやってしまったモノまで付けて頂きました。
 
結果は良好で作動したデッキTC-5540でもうまく動かなかった9.5cmの再生も問題なくできました。貴重なテレビ音声の録音を9.5cmで録ってあったテープも無事再生できました。

故障部分にもよりますがメーカーで直らないとあきらめていたデッキも専門の修理会社では直ることもあります。しかもメーカー以上に幅広い部品の在庫を持ち、知識・経験が豊富な技術を持った方が経営者として直接修理に携わってもらえるので安心感もあります。

修理価格は症状をメールするとおおよそいくらかかるか教えてもらえます。さらに現品を送付すればはっきりした金額も連絡をもらえます。これだけ修理・メンテ、きれいにしてもらった対価からすると非常にリーズナブルな費用でやってもらえました。

この会社のHPにアクセスすると実際のデッキの品番と修理事例、その価格が掲載されているので保有デッキと症状の参考になると思います。

修理に出す場合のポイント

ちょっと機械部分はくたびれてるが正常作動中。
●先ず製造メーカーに依頼し、修理不可能なら修理専門会社に依頼する。

●機械部分ならなんとかなる、電子部分は難しいと考えていましたがメーカーではむしろベルトなど機械部分の在庫が無いようです。メーカーにもよるので、「とりあえず」修理を検討する。

●まず、直接メーカーのサービスセンターへ連絡して、故障個所を説明する。近くで指定代理店はどこかを聞く。

●おおよその修理代金を聞いておく。かなり代金がかかる場合は、もしかしたら中古で掘り出しものが安く手に入れられるかも知れないので。。。

●修理専門会社に依頼する場合は細かく症状を連絡すれば修理可能か、費用はどのくらいか教えてくれるので、できるだけ詳細な症状を連絡する。

●どこへ依頼しても修理可能の場合、一月程度待たなければならない場合が多い。まぁ仕事に使うことは無いでしょうから気長に待つことです。

修理についての情報
当サイトをご覧頂いた方よりの情報によるとメーカーが修理を受け付けない機種に関しても面倒を見てくれるショップがあるようです。 下記に一部を掲載しますが、必ず自分で各ショップに修理内容・料金等を確認してから依頼するようにしましょう。


川島オーディオサービス
616-8224 京都市右京区常盤窪町19 西垣ビル3F
Tel: 075-871-8754
Fax: 075-871-8759

金子音響計測サービス
182-0025 東京都調布市多摩川5-20-2 TMビル1F
Tel:0424-83-7138

TAM

八王子市高尾町1585 セブンイレブン3F
Tel: 0426-61-6709(事務所)0426-61-4486(ショールーム)


以上はサイトをご覧の皆様よりの情報でした。ありがとうございます。

修理か購入か迷った場合
迷ったら。。。

メーカーに修理依頼
 ↓

修理OK→(^o^)
不可能(T_T)
 ↓
修理専門会社
 ↓

修理OK→(^o^)
不可能(T_T)
 ↓

中古購入(^o^)
どうしても再生したいオープンリールテープがある、しかもデッキが故障で動かないという場合、修理するか新たにデッキを探して購入するか迷う場合があります。

オープンデッキはWEBのオークションでも若干出回っているし、最近はリサイクルショップでもたまに見かける事もあります。

修理不可能なら選択肢は無いが、直る場合に、いくらくらい予算をかけられるか迷うこともあるでしょう。

まず中古を購入する場合、1万円以下のデッキでは、ほぼ期待はずれです。動作保証しないという場合があります。それ以上の価格でも完動するかどうか使ってみないとわかりません。

修理代と購入と同価格の場合、管理人は修理をすすめます。オープン、カセットを問わずテープデッキは機種ごとにかなり音質特性に個性があります。バイアスのかけかた自体が異なるため「録音したデッキ」と「再生するデッキ」は同じモノというのが理想です。

ヘッドギャップのずれも微妙にありますから録音したデッキ以外のデッキで再生すると音質が落ちる事は新品の頃から認められる場合もありました。

したがって価格が大差無ければ、修理→不可能なら購入という手順を考えるのが妥当だと思います。


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