オープンリール復刻図鑑


日立マクセル・日立製品


マクセル(現:日立マクセル)もTDKと並び記録メディア製造メーカーとして一方の雄といえる程実績のある企業です。

日立の子会社として粘着テープで有名な日東電工から磁気テープ部門が分離して「日立マクセル」として設立された企業であり知名度を上げるため1960年代は「日立」ブランドを全面に出したタイプのテープ(箱)が多いみたいです。

そのため単独で「MAXELL」以外に「日立」と銘打ったテープもありますがオープン・カセットとも日立のテープは全てマクセル製品です。

国内では最後までオープンリールを製造してきましたが2002年に中止。現在国産のオープンリール製造メーカーは無くなってしまいました(T_T)

日東電工製テープ(参考画像)



画像提供:静岡県N様
枠にNITTO と記載されている

日立マクセル設立前の日東電工製のテープで箱のデザインは下記のテープと非常に似ていますが製造会社のクレジットは日東となっています。1950年代のテープです。

画像のリールのハブ径の大きさと「超小型録音機専用」とシールが貼ってあるところをみると3インチ未満の小型テープのようです。

1960年代

画像1
画像1のテープは日立マクセル設立後の1960年代初期くらいの製品のようです。
現在復刻したマクセル製品の中では最も古いタイプではないかと思います。

[素材]アセテート


画像2
画像2は「日立」ブランドで発売されたテープですが、中身はマクセルと全く同一品です。

松下と異なり総合電器メーカーの日立の場合、発売される地域格差があり、多くの方が保有しているテープではないのでは?

[素材]アセテート


画像3
これも日立ブランドのテープです。ほとんどがテープの写真を箱にデザインしてあるのに対してこのボックスは赤と黒2色で中央の穴で録音テープとわかるインパクトの強いデザインです。
 所有の方のクレジットでは1963年の録音となっていますので当時としては斬新なパッケージだったのではないでしょうか。


画像4
マクセルブランドの3号テープ。150番タイプのロングプレイ用です。他社が明るいイメージのデザインのボックスが多いのに対しこの箱は少し地味な感じ。

[素材]
ポリエステル


画像9
上記画像4と同時期の日立ブランドのテープ。
マクセルと似たモノトーンのデザインです。この赤箱は100番の標準タイプで、青の箱はロングプレイテープです。

画像8でも見られるように日立マクセルでは赤系が標準、青系がロングタイプと箱の色分けがされていたようです。

[素材]アセテート



画像5
画像5はHITACHブランドの100番(50ミクロン)テープ。
日立としてのブランドテープはボックスデザイン、リールの形状も様々です。
 画像2のリールデザインとも若干異なっています。

画像8
いずれも3号リールですが左の青のテープは125mで右のテープの倍録音できます。素材は厚さから察すると左がポリエステル、右がアセテートだと思います。


画像7
CO-OPは大学生協で発売されていたブランドで中身は日立のOEMです。

60年代、大学の音楽系サークルの録音のために生協に置いてあったのでしょう。市価より安く手にはいるためかなり見かけました。
※生協はメーカーではありませんのでOEM元の日立に掲載しました。

1970年代

画像6
マクセルのLHタイプの改良品。SONYと同じくULTRAのUです(^^;
マクセルはその後の製品もカセットと同じ名称を用いています。
箱のデザインも同系で、カセットで開発した技術をオープンにも用いるという製造方法を採っていたのかも知れません。

最後の民生用テープ

画像7
2002年国内で最後までオープンリールテープを製造してたマクセルが、ついに製造を打ち切りました。その年に「記念に」購入した最後のテープです。
品番はXLIとある10号です。
 リールはアルミ製でバックコート加工されたものです。それまでの10号テープの箱に比べると単色のツヤ無しで全盛時代のデザインに比べていかにも貧弱です。それでも21世紀初頭まで製造していた根性?は個人的には高く評価しています。

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