オープンリール復刻図鑑


富士写真フィルム製品
(東芝を含む)


フィルムメーカーとして富士フィルムは国内でダントツシェアを持ちますが、磁気テープとしての知名度は当初、やや弱かったようです。そのため東芝などにOEMとして供給していたようで「東芝」ブランドをよく見かけます。

ここでは東芝の箱のテープも掲載しますが中身は富士フィルムの製品です。特徴として他のOEMと異なり、富士フィルム自体の知名度の高さという事もあるようで東芝製品には必ず富士フィルム製造品であることが明記されている事です。


1960〜70年代


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東芝のロゴ入りですが箱のいずれかに富士フィルムの製造であることが明記されているのが東芝テープの特徴です。



[素材]アセテート



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1960年代の東芝サウンドテープです。箱のデザインにモデルさんを使う例は珍しいのですが、この箱も若干数見かけました。
FUJI FILMのロゴもしっかり入っています。

[素材]アセテート


画像2
テープベースに「トリアセテート」という素材を使った特徴的な製品です。アセテートは通常テープを光にかざすと半透明に透けて見えるのですが、このテープはポリエステルのように透けていませんでした。
 いずれのメーカーも、その後ポリエステルに収束するのですが、その過渡期の製品だったのではないでしょうか?
 恐らく'60年代後半のものだと思われます。

[素材]トリアセテート


画像3
富士フィルムの「FM」というのは管理人にとってはカセットでお馴染みのブランドであり、オープンで見かけた記憶が薄いのですがデザインからすると1970年代でしょうか?

 カセットはノーマルタイプながら明るい音づくりでポピュラー向けの音でした。このテープの録音がそうであったかは不確実ですがこのブランド(カセット含む)もあまり普及せず短命で終わってしまいました。

[素材]ポリエステル


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FUJIのLH−バックコートタイプの製品です。
 管理人の所有テープで、もしかしたらFUJIのカセットにダビングするのに音質的に相性が良いと購入したのか?サイト開設時にプレゼントとしてあげてしまって手許にはありません。



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