しげ四子局2

白  しげ
四子  最強の囲碁2003
第1譜       2手   (通算1-2)
白1と小ゲイマにかかります。昔は第一着は右上隅に打つのが不文律です。今でもプロの碁は右上隅から打つ人が多いようです。

黒2と小ゲイマ受けです。

プロプロ置碁ではほとんど一間受けです。四子の碁では星に石があります。星は地にするよりも勢力に役立てたいという考えで積極性があります。

このソフトは小ゲイマ受けです。アマの多数も小ゲイマ受けです。変化が少なく地にしやすいからでしょう。反面攻撃力に難があります。

プロは攻撃を重視し、アマは地を重視するので、それが受けに現われます。

昔は大ゲイマに受けるのが普通でした。地になれば大きいですが隙があるので変化が多いので現在は打つ人が少ないようです。

黒に小ゲイマ受けされると白の打ち方が難しい。
第2譜   4手   (通算3-6)

白1のカカリに黒2の小ゲイマ受けです。小ゲイマ受けは隙が無くて地に辛いので、今後白はどう打ったらいいのかが課題です。

黒2で3とハサむ手も考えられますが、白は右下隅に両ガカリするのでまぎれてきます。黒はまぎれをさけてシマる方を選択してきました。

白3は必要な手です。ここを黒に打たれたら白はたちまち苦しくなってしまいます。しかし、この黒は地を重視して攻めそうにないから、左辺に打つことも考えられました。

黒4と左辺に打ちました。普通は3連星でしょうが、あくまでも地に辛く打ってきました。
模様を作ろうとしているのではなく実利でリードしていこうとしています。
黒4は上辺か下辺に鶴翼の陣を作ることができるので非常に良い手です。
第3譜   9手    (7-15)







白1のカカリに黒2と一間の受けです。黒石が左辺星下にあるのでバランスよく四線の一間トビにしたのはさすがです。

白3には黒4と右下隅をガッチリ守りました。この黒4は単に守りだけでなく白の富士山型への打ちこみをねらっています。

ここまでの局面で次の白の一手が難しい。普通は左上のカカリでしょう。そうすると黒は小ゲイマに受けて面白くありません。そこで

白5と小ゲイマへのカタツキとしました。黒は隅に地を持とうとしているので、白は中央に地を作ることを考えなければなりません。白の着点は3線より4線の方が良いと考えカタツキを思いつきました。小ゲイマに受けられたときのカタツキは有力な手だと思います。

きら
「私の、打碁も考えだけは、良かったのですね、 安心しました。問題は、どうリード(持って行きかた)するか、
 しげさん、 頑張ってください。」

黒8では5と7の間に割り込むのが普通の着手ですが左隅を小ゲイマにシマったので白9とオサエました。
第4譜   3手   (通算16-18)








黒1では右上隅を守っておきたいところですが、左上隅の拡大に目がいってしまいました。強くなるためには守るべき所はしっかり守っておくべきです。この黒は隅をガチガチに守るのではないかと思っていましたがそうでもないようです。

紫の上
あれ?黒1は今打たなくてもいいのに。
気になってつい覗きに来てしまいます。


きら
黒1で隅を守るのは、一番好きな手のはずですがね? 時折、大きいところで、ハズしてきますね。」

黒3でまた左上隅の拡大です。左上隅は確定地ではなく、まだ打ち込むスキがあります。

きら
「黒3で右上をうちませんと、完全な負けです。」

紫の上
「今のままですと右上黒3子はどうなるのかな。左上を打っている場合ではないとおもうのですが。 きらさんは黒を応援されているみたいですね。じつは私も黒を応援しています。なんとか、しげさんの困る様子がみたいのですが、期待できないでしょうね。」
第5譜   11手   (通算19-29)
白1で右上隅は大きな白地が出来ました。

黒2と更に左上隅の拡大です。

白3と左辺を切断または厚みを作る目的で手をつけました。

黒8は定石ですが、この手を打ってくる人はかなり強いなと思います。

きら
黒さん、見事ですね、
8から11 もう何年も、ここまで、打った事、打たれた事ありません。さあ〜、黒10の石はどちらに曲がるのでしょう、
手抜き、まさか・・・」

次の黒12の手も正確に打つ人はお主なかなかやるなと思います。この黒さんは定石通りに打ってくるでしょうか。
第6譜       8手       (通算30-37)

6-1図
黒1と下からあてたのは正しい打ち方です。白2が問題になる大悪手です。白2は6-1図のように打つつもりでしたが、黒があまりにも正確に受けてくるので実戦心理で定石外れの手を打ってみたくなりました。黒3をどこに打ってくるか

6-1図
白1と曲げ黒2と整形して定石終了です。
白3、5と白地を拡大しながら黒地を削減します。白7と三3に入って白15までコウにするのが想定図でした。
左側をどう削減するか良い手が見つけられませんでした。

けん
この黒さん、最初は、強いのですが、肝心なところが、すごく、ボケですからね。
はじめよくても、中盤以降が問題です。
黒3は2の下に押さえて、シボリたいですね。」

しげ
「けんさんのご指摘の手が白2をとがめることになります。確実にとがめないと白2が悪手でなく活躍してきます。」

しげ
「黒3はけんさんご指摘の手は打てませんでした。白4は黒がどう応ずるか様子をみた手です。白8となっては白の実利が大きくなってしまいました。」










第7譜    3手   (通算38-40)
19┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐19
18├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤18
17├┼┼┼┼●┼┼●┼┼○●●┼┼○┼┤17
16├┼┼●┼┼┼┼┼ ・○┼○C┼ ●○┼┤16
15├┼┼┼┼┼┼┼●┼┼E ┼┼┼┼┼┼┤15
14├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤14
13├┼┼●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤13
12├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤12
11├┼┼┼┼┼┼┼┼ 3┼┼┼┼┼ B┼┼┤11
10├┼● ・┼┼┼┼┼  ・┼┼┼┼┼○┼┼┤10
09├●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤09
08●○○●● 1┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼ A┼┤08
07├●●○○○ 2┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤07
06├●○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼○┼┤06
05├○○●┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤05
04├┼┼●┼┼┼┼┼ ・┼┼┼┼┼ ●┼●┤04
03├┼○┼┼○┼ D┼○┼┼┼●┼┼┼┼┤03
02├┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┼┤02
01└┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┘01









きら
黒3は、右上黒3子の動き出しを含みに、何かやって見たい(やらなくちゃいけない)ですね。
 どのようなのがあるでしょうか?
 おとなしいのは: 
A
 私なら:     
B
 力強く(重い): 
C
 ヤケクソ   : 


紫の上
「きらさんならと打ちたいのですね。
Dといい、きらさんらしい勇気ある一手です。
 私などこわくって打てません。いいですね。でもが優先されませんか?によって
なんだか左の白3子が弱くなったように思えませんか? 下辺左縦に並んだ黒3子も気になります。」

けん
動き出して、丸呑みされると、黒つらい。小さく捨てられれば、いいのでしょうが、早くも、碁になってしまっているような気がするので、黒、苦しくなりそうです。」

しげ
「白地を削減して、黒地を増やしたいので
のところへ打ちたい。」
第8譜       11手   (通算41-51) 







黒白共に大きな地が出来ました。白は大きな地が二箇所あるので白有利になりました。

けん
黒は右上をなんの抵抗もなく、捨てるのでは、 はなしの、種ができません。
ほんと、反発心に欠けますね。
 しげさんが強すぎるのですよ。(黒の弱点を知りすぎですか)勝って読みです。
黒は右上をなんの抵抗もなく、捨てるのでは・・・ ここに手を入れないで取られるようでは、ヘボソフトです。」

しげ
営々として作った地を減らされるのはいやだと守るのが普通です。白11と打てばこのソフトも多分守る手を打つだろうと試しています。白11は10の一路上のとオサエが普通かもしれません」

きら
「私も、守ると思います、地合計算して、足りないと、やっていかないと、困ります。
この辺が、直らないと、飽きちゃいますね。
どんなソフトか、勉強にはなりますが・・・
ま・白11は標準的な消しですけれど・・・
 この辺が、人間と違いますね。
 飽きてきました。ホント」
第9譜   4手   (通算52-55)















きら
「初段ですと、こんなものかもしれませんね、
 一人よがりでしたかな」

けん
「きらさん
人間の初段さんが怒りますよ。人間の初段の方なら、こうは打たないと思うのですが。」

きら
「ごめんなさい、以後、気をつけます。
 お説のとうりです。 すこし、チャランポランになりました。」

紫の上

「中央があいているから、黒の打ち込みはどうですか? ソフトに言いたいです。「掲示板を見ている人が多いのだから
もっと、しげさんを困らせてよ。そうでないとソフトを買おうかな?と思っていた人でも買わなくなるよ。ソフトの社命がすべてアンタにかかっているんだからね」って。」

しげ
「黒1と打った時点でソフトに形勢判断をしてもらうと、白10目勝ちと出ました。形勢判断も怪しいですね。このソフトは形勢が有利だから確実な手を打つ、形勢不利だから勝負手を打とうというまで進化していないようです。」

きら
左上隅の四分の一は、黒地とおもってんですね、 そうすると、計算が合うのかもね。ちまたの、初段さんに負けないように、ガッツです、闘志を見せてください。
第10譜      2手       (通算56-57)
しげ
「前譜白4のヨセはしゃれているのでつい打ってしまいましたがまだ小さかった。黒1と打たれた時「これは四子置いている初段とは思われない機敏な手でこのソフトの良いところが出た。」と思いました。白2と受けさせられてしまいました。白の打ったところについていかない黒1は良い手でした。」

紫の上
黒1がうれしいなと思いました。
この後の展開がますます楽しみです。」

きら
黒1・ 良いところに打ちますね、・自らの地の拡大・左辺の侵入(消し、サバキ)上辺の侵入(消し、サバキ)等を見て、 誌上段級位認定試験で、9点(10点満点)位の手がでました。
 ホント、願いが通じたようですね」、

第11譜     1手    (通算58)

11-1図 きらさん参考図









きら
黒1では:参考図くらいはやってほしいです
ソフトさんは、ヤケクソの文字はないようですね、 左下に黒から何か仕掛けたいですね、
 左下は打ってみないと、解りません、考え方を問われそうです。
右上は消しくらいと思います、
参考図のようになれば、少しなんとか、なったみたいだが・・・
現時点でも使えるかしら、やってみたいですね。石を左下に影響するように打ちたいですね、そうなれば、なんとかなるんじゃ〜ないの、黒さん、良い手第2弾出し惜しみしちゃだめですよ。」

紫の上
 きらさん、黒1の時に、もっと中央にでていってほしかったのでしょう?
 なんだか、また白に封鎖されそうですね。」
 

きら

「そうですね・ 気合のいい手を打って欲しいですね。」

紫の上
黒の中央から左上は大きいですね。白は三々に入れますか?

きら
「無理です、コウ立てにはなりますよ、サンサンに打ち込まれると、周りが黒石ですから、11-2図のように打つと思います。
 あくまで、一例ですが・・・」
11-2図


けん
上辺右の黒は、無条件死なのでしょうか?黙って取られるくらいなら、ダメもとですよね。」

しげ
「上辺右の黒の生きる手は見つかりませんね。」
第12譜     4手    (通算59-62)

12-1図      きらさん参考図


けん
編集したのを見ると、なかなか楽しい。(しげさんの編集の腕ですかね)

しげ
「楽しいものができて良かった。でも皆さんの言葉をつなげているだけです。」

紫の上
「昨夜、11-2図三々のところを必死でしていました。もしかしたら、きらさんの見落としがあるのではないかと
白2のときに白6のところを先に打ったらどうなるだろうとか、いろいろ考えましたが2眼は作れませんでした。」

しげ
「紫の上さんは徹底的に追及するタイプですね。」

きら
「良い勉強になったでしょう、お疲れさま。
 回りが味方(黒)だからですよ、
 通常の対局では、まず、この打ち方は出てきません、
 級クラスですと、このような、ハズシテ打つ(黒1・3・5・7)打ち方がでてきそうですね」

しげ
「黒4は非常に小さな手てす。こんな手を打つようではだめですね。」

きら
「左の黒地と右の白地が同じだとダメです。
 「黒がすこしでも、白地削減し、左下に勝負手を打つ」と、言うのはどうでしょう。
右上黒3子は後手一眼ありますし、左下の黒も死にきってませんし、考えてると、ホント、じれったいです。
 私が黒なら、黒4の手で参考図黒1とか黒3にツケます。(玉砕型)でいきます、」

しげ
「きらさんやけんさんのダメもとだから何かやらないとには賛成です。コンピュータにはそのよう感情はないようですね。」
第13譜     5手     (通算63-67)



きら
黒2・黒4ですか・・・んん〜ん・・・
ソフト作成を含めて、今後相当な難問を抱えていますね。
「どこが最大か」と言うテーマ(局面)では、 生身の人間は、感情がありますから、判断力や最大はどこか?等は、劣ると思いますが、困りましたね、
ソフトは理数系と思ってるのですが、数にうといのか、
パット見たときの人間の感覚って、すばらしいのでしょうね。
 「興ざめ」そんな気持ちです、
 黒2、ここは、手は無いと、読めるはずなんですが・・・
 そして、黒4ですか、
 これ以上は、掲示は無理です。終局・良いタイミングです。」

しげ
「きらさんの棋力では黒2は一手パスだと断言できるでしょうが、初級者・中級者の皆様はつい黒2と打って安心するのではないでしょうか。11-2図で黒2は必要ではないことを確認してください。」
第14譜     26手   (通算68-93)
黒1は下辺と左下は白地だと認めてから打つ手ですから白2のオサえは歓迎です。

白22のコスミに黒23の受けは良い手です。

白26は最大の守りだと思います。ここを黒がハネると白地がかなり削減されます。












第15譜     42手   (通算94-135)白63目勝ち

黒27コウとり(24の上)  白30(24)  白36コウツギ
白42(25ツギ)
黒9では10のところへハネるのが先手で大きい。白はすぐオサエてコウにするわけにはいきません。コウ材は黒有利なようです。

黒21は一目ですが、白22は一目より大きいです。

黒31はコウだてには不適です。白32になってみると黒ダメづまりで黒33が省けないので後手になってしまい白34 とコウに負けてしまいました。













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