紫の上さん互先局
掲示板で対局したものをまとめました。
第1譜 10手 (通算1-10) * しげ「プロの小山先生は三角形を作るように打てば良いと教えておられます。黒1、3、5と大きな三角形が出来ているから黒5は有力な手です。 白6は渋い手ですね。 小山先生の理論だと白は黒の三角形の中に入り込むのが普通だそうです。」 紫の上「黒7はいつも打つ手ですがどうでしょうか。」 しげ「白が入ってこないので黒7と三角形を強化した手なのでいいと思います。」 紫の上「彩の白8の手はどうでしょうか。」 しげ「白8は黒の大きな三角形を破ろうとした手ですからこのカカリもあるでしょう。」 紫の上「黒9のハサミが一番厳しいように思うのですが。」 しげ「白8を攻めているし、また三角形が出来るのでいいと思います。左上隅を手抜きして白10と打ってきました。黒の次の一手はどこがいいでしょうか。」 |
黒 紫の上さん 白 彩(囲碁ソフト) 紫の上「ソフトの設定は最初の設定(乱数を使う)のままです。 前回の彩は12級だとか。今回の彩は10級ですか。 前回の彩に負けるときがあります。だから私の棋力は12級以下ということになります。 にっくき彩に、ぜひ勝てるようになりたいです。 前回の彩は、すぐに三3に入ってくるのですよ。」 しげ「勝敗より棋力向上を願っての対局です。」 紫の上「私は、いつも黒5とかかります。」 * |
第2譜 12手 (通算11-22) 黒9コウツグ * しげ「初コウにコウなし」という格言があります。 早い段階の初コウですから解決してしまうのが良いと思います。」 紫の上「黒11の手はどうですか。」 しげ「7の二路右や4の一路右の方が良いかもしれません。」 |
紫の上「私は黒1と考えました。黒の守りと前図白10のニラミになるかなと思いました。」 しげ「黒1は紫の上さんの考えたとおり攻守両方の役割を果たしているのでいけないと言うことはありません。私が黒なら左上に石がいきそうです。」 紫の上「白2の手はなんとなく窮屈なような気がします。三3のほうがいいかなと思いました。」 しげ「上辺の黒は二間ビラキで堅いから三3のほうが普通でしょう。」 紫の上「うわぁ〜、白6とコウを仕掛けてきました。 序盤戦のコウは避けるのがいいのかなぁー。」 * |
第3譜 18手 (通算23-40) * けん「しげさんの言うとおりです。 攻めるということは、攻めて、地を得することです。 石は、そう簡単には、とれませんから。」 紫の上「 黒9と打ちました。黒5の手は悪手ですね。白6も悪手だったから、かろうじて黒地模様ができました。 技術的なことは当然ですが、私の考え方も間違っていました。 よく囲碁ゲームに負けてばかりいる私ですが、考えを変えると 少しは勝てるようになるかもしれませんね。 次は黒番ですが手抜きができると思うのですがどうでしょうか。 白左辺が大きいのが気になります。」 しげ「左辺のワリウチも確かに大きいです。しかし、ワタッておけば右上の白を攻めることができます。」 紫の上「 黒11と渡りました。次の白の狙いはなんだろう。 上辺黒2子もつながっていますので不安はありませんね。」 しげ「白12は取られないように逃げた手です。」 紫の上「黒13と打ちました。白14の手は当然だなと思いました。黒15にハネたとき、白16は意外です。外へでていこうとしないのかな。 黒は17と打ちました。白18手は生きる手ですね。 でも、白に生きはないと思うのですが。」 しげ「まだ外がふさがっていませんが、ふさがれば生きはないようです。」 |
紫の上「黒1とカカリました。」 しげ「しげなら左辺のワリウチにしたいです。」 紫の上「白2は意外だなと思いました。黒3はこの一手だと思いました。」 しげ「 白2は隅の地を確保して次に黒1を攻めようとしています。 黒3は一番普通の手で私も同じ所へ打ちます。 白4は彩の特徴が良く現れています。 黒5、白6共に地を取ろうとしていないことは分ります。 しかし、私の思考回路には無い手なので意図は分りません。」 紫の上「黒は7と守っておきました。ここを白に打たれると困ります。」 しげ「黒7のように地をとることをおすすめします。 地が多い方が勝ちだからずんずん地を稼ぐことから始まります。 黒5のような手は実の無い手です。どこへ地を作ろうとしているのか心配だったのです。」 * |
第4譜 12手 (通算41-52) * 紫の上「けんさんは黒7は2の一路左と考えられましたか。 やっぱり強い人は攻めることを考えられるのですね。 黒7の時、3線に黒4子も打っていながら確定地もできなくて黒7と逃げるだけの手になってしまったと思いました。 黒7はコスミだから逃げの手になってしまったのですね。ここは、白2子を攻めるように打てば逃げの手にはならなかったのですね。」 しげ「黒9は二間ビラキで左辺を安定させました。 白10と黒の二間ビラキにせまりながら隅の守りにもなっているので当然の手でしょう。」 紫の上「白12と とんでもないところに打ってきました。」 しげ「次の黒の手は難しいです。上辺をワタって黒地にするか、それとも右上隅の白を狙うかの決断しなければなりません。」 紫の上「 黒は12の一路上に受けておくのかなと思いましたが、でも左上は黒生きです。それよりも右上の白を攻められるのではないかと思いました。」 けん「よく考えてください。」 |
紫の上「黒はかねてから打ちたかった黒1と打ちました。 白2に黒は受ける一手です。」 しげ「黒1のワリウチは白に大模様を作らせない良い手です。 どらかへ二間ビラキできるので安心です。 白2と肩ツキです。ayaは肩ツキが好きなようですね。」 紫の上「黒3しか考えられませんでした。3線にある2間ヒラキって切れませんね。NHK囲碁講座でも石倉先生がお話しておられました。」 しげ「白6と打ってきたので、黒は下辺に地はつくりにくいですね。」 紫の上「黒は7と打ちました。ここに白を打たれると 黒が封鎖されそうです。」 けん「黒7のコスミより2の一路左ですかね。」 * |
第5譜 10手 (通算53-62) * 紫の上「この白軍団、どう考えても生きがないと思うのですが。」 しげ「無条件で取れるなら後手でもよい。 コウやセキなら他の大きなところを打つ。 無条件で取ってしまう以外は後手をひかないように」 紫の上「 黒は9とハネました。「死はハネにあり」と判断しました。白10の手は意外だなと思いました。」 しげ「5の一路下のキリをねらっているようです。」 紫の上「黒11は5の一路下のツギか、2の一路上にワタろうか迷っています。」 けん「空き三角???」 しげ「5の一路下にツグと空き三角ができることの指摘だと思います。ツギ方にもいろいろあります。」 |
紫の上「けんさんはどのように考えられましたか? 私はどう考えても黒1しか考えられません。」 けん「私は、黒1は3のところかと思いましたが、 打たれてみると、 黒1のほうが、いいかも知れません。 しげさんは、なんていうでしょうね。」 しげ「普通は黒1を最初に考えます。 しかし、黒1のあと白に3のところへキラれると黒が困ります。」 紫の上「黒3とつなぎました。白4の手に困っています。」 しげ「黒は5のところのオサえか、4の一路上のオサえか難しいところです。」 紫の上「白がどこに打ってこようが黒5 この一手だと思いました。」 しげ「黒5の封鎖は気持ちの良い手ですね。」 * |
第6譜 12手 (通算63-74) * しげ「白3子が外側厚くなると思いました。拍手 上級者の考えです。腕が上がってきましたね。」 紫の上「黒9は黒に弱い石があるので気になるのですが、白に出ていかれるのはイヤだなと思いました。」 しげ「右辺星の黒石は軽くみて黒9で右下隅の黒を動き出すことも出来ました。 白12のあと黒はどう打てば良いでしょうか。」 |
紫の上「黒1、どうして1のキリが気になります。」 しげ「確かに黒1にすればつながっています。ツギ方についてはあとでまとめたいと考えています。」 紫の上「白4の時「うわぁ〜、来た」と思いました。」 しげ「白4のすべりが良い手です。右上隅の黒地を削減し、右下隅から右辺の白地を増加させているからです。」 紫の上「白が6とは意外でした。7にツグと思っていました。」 しげ「白6は7にツイで黒を分断している方が良かったでしょう。」 紫の上「今日はずっとこのプリントを眺めては考えていました。 白が7につなげば白3子の外側厚くなると思いました。黒7と打ちました。」 * |
第7譜 16手 (通算75-90) * しげ「白10はなかなかの手ですね。」 紫の上「黒はどちらにカケツギすればいいのか悩みました。 外へ出ていきたいので11と打ちました。」 しげ「黒15まで外へ脱出しましたが黒地はできませんでした。」 紫の上「 黒は逃げるだけで地はできないのなら「ホネカワスジエモン」(サロンの先生がよくおっしゃいます)です。こんな時は地を確保しておくほうがいいのですね。」 |
紫の上「白にすべられる前に黒は1と隅を守っておきます。」 しげ「黒1のオサえは大きいですね。白2とキラれて黒▲の三子がばらばらになりました。黒1とオサえたのでやむうえません。」 紫の上「わぁーい。やった。黒3です。 でも、白は4で何故オサエないのだろう。」 しげ「普通白はオサえでしょう。」 紫の上「白がオサエなかったのだから黒5と出ました。」 けん「生きる時は、サバキは、斜めが、いいですね。 または、相手の石にツケる。石が、まっすぐだと、攻められやすいですよ。」 しげ「おっしゃるとおりです。白石が多いところですから早く生きる方がよさそうです。」 紫の上「黒は7と外へ出ていきます。白8には黒は9です。ここはこの一手です。」 * |
第8譜 16手 (通算91-106) * 紫の上「あ〜、そうか・・・。白に黒2子を取らせたらよかったのですね。 黒2子は取られているけれども、盤面に置いておけばいいや、それよりも黒9と白1子を確実にとっておいた方がいいと思ってしまいました。 左隅が気になっていました。黒は11と打ちました。 ここが急所だと思いました。 中央の白模様が広いように思えます。」 しげ「黒が左下隅を取ると四隅取ったことになります。 中央の白模様が広いように思えます。 中央は白石ばかりです。そこに気づかれたのはさすがです。 この白模様をどのように消すのか。難しいですね。 左下隅が片付いてからのことですがあわてて飛び込まないことです。 現在ある黒石と確実につながるところに打つのが良いと思います。」 けん「しげさん、はじめに書いてあったかと思いますが、このA1囲碁の棋力は、どれくらいでしたか?」 しげ「このソフトは[彩]です。作者は山下氏です。コンピューータ囲碁大会で好結果を出しています。無料でダウンロードできます。棋力は10級くらいです。」 紫の上「白14には 黒は15と打ちました。 白1子抜いておく一手だと思いました。」 しげ「黒15は味が良い手です。黒好調です。」 |
紫の上「黒はずっと気になっていた箇所があります。私が白なら一番に打ちたいと思う箇所黒3を打っておきます。でも、今、急ぐところではなかったですか?」 しげ「黒3はすぐ打っておきたいところです。白は手抜きできないはずです。 手抜きすれば左下隅の白は黒先白死です。」 けん「(白8までの局面で)黒さん、なかなか頑張って打っていますね。 あえて、苦言を呈しますと、黒石か、2つ、三つ、4つと、縦、または、横に並んでいる箇所が多すぎますね。 数えてみると、20箇所。この段階では、多いように思います。(白は13箇所) ということは、石の効率がよくない。ということになりますね。 斜めの石や一間とび、ケイマが、少ないですね。」 紫の上「自分では気がつかなかったのですが、なるほど、棒石が多いです。 効率が悪いのですね。心がけて打つようにします。」 しげ「けんさん ご指摘有難うございます。 黒7を5の右に打つツナギ方もあります。 けんさんのご指摘はツギ方を工夫することで解消できそうです。」 * |
第9譜 16手 (通算107-122) * しげ「同じ考えです。 黒15は気持ちの良いハネですね。 白16のあと黒はどう打ったらよいでしょうか。」 |
紫の上「 黒は1と打ちました。アテながらなんとか白模様を消したいです。」 しげ「白4には黒5とオサえる一手でしょう。 白6のツギ方はよくありません。手残りです。」 紫の上「 黒は7と打ちました。「石の形」なのかなと思いました。」 しげ「黒7は安全で間違いの無い手です。」 紫の上「 黒は9と打ちました。ここ以外は考えられませんでした。 白10に黒は11しか考えられませんでした。 もし、白が11の下にキラレたら、黒は10の左にキリ白4子が取れるのではないか と考えました。」 * |
第10譜 16手 (通算123-138) |
紫の上「黒1と打ちました。こちらのほうが気になりました。」 しげ「黒は2と3を見合いにしています。」 紫の上「黒は3と打ちました。 2の左の黒石は取られてもかまわないと思いましたが どうでしょうか。」 しげ「かまわないです。黒3になり黒は四隅取ってしまいました。」 紫の上「白6、8、10にのぞかれました。全部つないでおきます。」 しげ「白16に黒は次の一手をどこに打ったらいいでしょうか。」 |
第11譜 18手 (通算139-156) * 紫の上「打ったばかりの石を取られないように 黒13とツナぎます。 ずっと気になっていました。黒15と打ちました。」 しげ「黒15と白石を切断しておくと、あとでいろいろな得が生じることがあります。」 |
しげ「黒1、3と上辺をワタったのは大きかったですね。」 紫の上「 黒5と打ちました。 白模様が少しでも消せたらいいなと思いました。」 しげ「模様というより地になってきました。20目くらいでしょうか。」 紫の上「黒7と打ちました。地になってきたのがうれしいです。」 しげ「ヨセになりました。」 紫の上「 黒9と打ちました。ここが一番大きいのかなと思いました。」 しげ「黒地を増やし白地削減をねらっているので大きいですね。」 * |
第12譜 18手 (通算157-174) * 紫の上「うわっ、1目損だったのですね。 黒7と打つことによって白7子が取れるかなと 思ったのですが、取れそうもありません。 白をキリたくても、どうしても黒の手が戻ってしまいます。 白7子は取れないけど、白につながれるのはイヤだから一度はキリます。」 しげ「白七子は取れませんね。白10とツイだところで黒は白が手抜きすると損害が大きいので白が手抜きできないところに打ちたいですね。」 紫の上「 白が手抜きできない箇所はどこだろう。黒11と打ちました。 白が手抜きすれば困る所が今だにわかりません。黒15と打ちました。先手になるかなと思いました。」 |
紫の上「黒1と打ちました。白が切断できないかなと考えました。」 しげ「黒1は白△の三子をねらった手ですね。」 紫の上「黒は絶対、何が何でも黒3です」 しげ「白三子は取れそうですが、同じトルにも損得があるし、味の良し悪しがあります。」 紫の上「黒5と打ちました。黒5で3の一路上だと損だと思いました。」 しげ「黒5の方が1目損ではないでしょうか。」 * |
第13譜 16手 (通算175-190) 参考図1 殺す基本は外側から生きる範囲を狭めていくことです。 狭めていって最後に急所におきます。 * しげ「7よりも9にキル方が得でしょう。それで白△の三子は取れています。 白16に黒はどう応じればよいでしょうか。」 |
しげ「黒1に打って、もし白が手抜きすると白△の三子が取れそうです。」 紫の上「「白三子を取るのに打ちたい方の反対の方を打て」ってサロンで聞いたことがあります。 こういう時のことを言うのかなと考えていました。」 しげ「白2と打ってきましたが、この白には生きがないようです。」 紫の上「黒は喜んで黒3とホウリこみました。」 しげ「黒3は悪手です。ここの白は生きてしまいました。参考図1のように打ちたかったですね。」 紫の上「 うわぁ〜、ホウリコミじゃなかったんだ・・・。 外側からだったのですね。 黒は泣く泣く黙って5とツイでおきます。」 しげ「白6で生きてしまいました。黒は次の一手を左上のキリにしたいですね。」 紫の上「どうしても、黒7のキリしか考えられませんでした。」 * |
第14譜 14手 (通算191-204) * 紫の上「黒9と打ちました。もう1目ずつくらいのヨセになりますか。」 しげ「それより大きなところがあります。黒は打ちたいところを先手・先手でうまく立ち回っています。」 紫の上「黒11と打ちました。先手を取るというのは有利なのですね」 しげ「先手のところは後手の倍ぐらいの目数があります。」 紫の上「黒13と打ちました。」 しげ「黒13は中央の白地を減らしていきます。あとのねらいがあるので大きいです。どんなねらいでしょうか。」 |
紫の上「黒1と打ちました。 こういうところは考えて打たないと手拍子で打ってはいけないのですね。」 しげ「ゆるめて打ったので安心しました。 オサエるのはコウの数(大きさを含む)、打ち抜かれたとき、右下の大きな黒石は安全か検討が必要です。」 紫の上「黒3と打ちました。ここが一番大きいかなと思いました」 しげ「3の一路左に打つと白から3のところへハネツギを打たれてしまいます。」 紫の上「黒5と打ちました。 じつは、ここに打ちたくてウズウズしていました。」 しげ「黒5が先手で打てれば大きいですね。」 紫の上「もう、ヨセだけの手になってしまったのですね。」 しげ「ヨセも小さいところだけになりました。」 * |
第15譜 10手 (通算205-214) * しげ「黒9は後手二目の手でした。白10は後手4目の手ですが・・・ あれ!!! 右上の白はおかしいです。 黒先白死です。しとめてください。」 |
紫の上「白にキズが多いからなにかいいことがあると思いました。 黒1と打ちました。」 しげ「白2としぶとく打ちました。」 紫の上「黒3、5と出ていくのみです。」 しげ「白6を10にツゲば黒6と先手で1目ツギになります。 黒7は先手で打てるところで今が良い時期でしょう。」 紫の上「 黒9と打ちました。先手になるかなぁー。」 * |
第16譜 18手 (通算215-234) * しげ「黒3で5のところへ打つ方が良かったようです。黒は4のところへ打つのは1目の手ですが、相手に打たれれば手抜きはできません。 同じ後手なら相手の先手をなくす方がよいのではと思います。 それに味方同士がつながるのは強くなります。」 紫の上「 先手ばかり打たれるとつらいものです。こんなはずじゃなかったのに。コウになったらコウ材にもされそうです。 つないで強くしておく方がいいです。黒15とつなぎました。隅は固くツイでおいた方がいいかなと思いました。」 しげ「ayaは投了しないので長い手数になりました。」 紫の上「 黒にはキズがあるので17としっかりつないでおきます。これで安心です。」 しげ「右上隅の白は死んでいますが、20と動き出しました。黒の次の一手でしとめてください。」 |
紫の上「黒1と眼を取りに行きました。ここが急所でしたか?」 しげ「お見事でした。 黒1が急所でした。」 黒3で5にツイでいる方がよかったよです。」 紫の上「黒はなにがなんでも5です。」 しげ「白4が先手になります。黒5のキリは当然です。 真ん中の黒五子を取られないようにしたいです。 黒優勢ですので味よく打っていきたいです。」 紫の上「黒7と打ちました。こちらの方が1目多いかなと思いました。 黒は11とビシッとオサエの一手です。 それにしても、白に先手ばかり取られています」 * |
第17譜 16手 (通算235-250) * しげ「盤面100目ということです。 よかったですね。」 けん「ずーと、見ていましたよ。 しげさんの丁寧な解説と指導で、得るものが多かったのではないでしょうか。」 紫の上「けんさん、見ていて下さってありがとうございました。 また、いろいろとアドバイスをしていただきまして感謝しています。 今、再現して石を盤面に並べて考えています。 しげさんに質問をさせていただくのですが、けんさんも一緒に考えてお教え下さい。」 しげ「けんさん 級位者のみなさんに役立つようなアドバイスをいただき有難うございます。」 |
紫の上「黒1と打ちました。ここは前譜白20と見合いになりますか。」 しげ「上の白は死にました。白2は小さな手でした。白が連続三手打って二目です。 黒7は半目です。 もし、8へ打っていればニモクです。 黒11は0目です。 ヨセは難しいです。 辛口で失礼しました。」 紫の上「 黒15と打ちました。ここは1目の手ですか?」 しげ「黒15を打たないでそこを白に打たれると白地1目の増加です。 後手1目の手です。 ダメを詰めてパスし終局にしてください。」 紫の上「 黒地=104 取石 33 白地=30 取石7 黒の93目半勝と表示されました。」 * |
質問による検討
紫の上「 1図で黒1と星の白石にカカったのですが、この時は「い」あたりに打っておく方がよかったでしょうか? 白に「い」と打たれたら左辺大きな白模様ができます。大模様をはらさないようにすればいいのかなと思いました。 この後白2です。」 けん「私は、黒1に打ちますね。」 しげ「けんさん 級位者のみなさんに役立つようなアドバイスをいただき有難うございます。 ここの検討でもアドバイスをお願いします。 私も黒1でいいと思います。 左辺の模様らしきものが気になるのですね。 もし左辺を打つなら「い」より「ろ」の方が安定すると思います。 確実に二間開きできるからです。 左辺をワリウチすれば下辺が白地になります。 左辺と下辺の両方を減らしたいと考えるのは大欲です。 大欲は失敗することが多いようです。自分が地を取ったら相手にも地を与えますが、自分が少しだけ多くもらうようにすれば勝利に近づくと思います。」 けん「しげさんと全く同じ考えです。自分だけ得をしようという考えはね。マズイです。」 紫の上「うへぇ〜、けんさん、心して精進します。」 |
1図 |
紫の上「2図で黒1を2に打ったのですがおかしいなと思います。ここは黒1と打たなければいけないと思います。」 しげ「黒1で2のところへ打ってもおかしくは無いと思います。 右辺に▲があるし、中央を厚くしてあれば戦いの時有利です。 初級者・中級者の皆様は黒1以下黒7のように左右の白を分断し地を作っていく方が打ちやすいのではないでしょうか。」 けん「黒1で2でいいと思いますが。地を増やしながら、攻める。 しげさんの解説にあるように、黒1から打つのもあるでしょう。」 |
2図 |
紫の上「黒79手は黒いと打ったのですが。 ここは黒ろと打つ方がよかったでしょうか?」 けん「黒にでは、ないでしょうか?」 しげ「下辺の黒は出口が二箇所(ろとは)あるので捕まる心配をしなくてもいい。 右下の黒の方が心配です。 右下について けんさんが前に眼を作るには直線ではなく斜めが良いとアドバイスしてくれました。 それがにですね。 ほと隅に生きたいという手もあります。 私はけんさんと同じでいよりにの方がいいと思います。」 |
3図 |
紫の上「黒83手は4図いに打ったのですが、ろに打つとどうなるのだろうと考えていました。」 しげ「黒はいを含んだ四子とろを含んだ三子のどちらを助け、どちらを捨てるかを決めることです。 両方助けたい気持ちは分りますがそれは欲張りです。 大きそうな方を助けるのが良いと思います。 私はいに賛成です。」 |
4図 |
紫の上「5図でこの黒1は悪手です。要石でもない黒石をツイでいます。 外側広いところにと黒2を打つ方がよかったです。」 しげ「そんなことはないでしょう。 読みが必要ですが、黒1に白2と打つのは無理のようです。 黒▲の壁があるので黒1は必要な手です。 盤に石を置いて調べれば分ると思います。 黒1は要石で悪手ではなさそうです。 また、黒1があると「い」というヨセの手も生じます。」 |
5図 |
紫の上「6図で白△はどのようにツイでおけばよかったのでしょうか? 白はいとしっかりツイでおくのがいいのでしょうか。」 しげ「その通りだと思います。そうツイでおけば黒からろのヨセはなくなります。 |
6図 |
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