定石途中2
第10型 黒番 解説 白1とケイマにかけてきたらどう受けますか。置き碁定石で知っておきたい一つです。 |
第11型 黒番 解説 白11とハネるのは無謀です。この無謀をとがめられればかなりの腕前です。 |
第12型 黒番 解説 白9とワタッてきたとき、黒はどう打てばよいでしょうか。 |
第13型 黒番 解説 白1、3の二段バネは白のサバキの常用手筋です。置碁で良く出てきます。 |
第14型 黒番 解説 実戦で白1はよく打たれる手です。どう対処しますか。 |
15型 黒番 解説 黒2の一間受けは実戦でよく打たれます。この受けは地より中央への発展を目指した手です。黒はどう対処しますか。 |
第16型 黒番 解説 白1と深く侵入してきました。黒地を減らすのが目的です。黒はどう応じますか。 |
第17型 黒番 解説 置碁で良く出てくる形です。初級者・中級者の皆様にとっては頭を悩ませる形です。どんな考え方をしたら良いでしょうか。 |
第18型 白番 解説 白3の走りに置碁では普通は三々の受けですが、白のいいなりになりたくないので黒4と迫る打ち方もあります。白番でどう打つかという問題です。 |
解説
10-1図 定石 大学生の時碁会所で黒1を打ったら、そんな手はないと言われましたが、立派な定石です。 |
10-2図 キリは平気 白が仮にデギってくれば黒は3、5、7と突き出せるので、キリは平気です。 |
10-3図 定石 白2のコスミは3からのデギリをねらっています。黒3とツギます。 |
10-4図 定石 碁会所の三段氏は白のカケに、黒1、3とツケノビるのが手堅いと教えてくれました。黒5と隅の実利を取る定石です。 |
10-5図 白無理 前図白10とヒラかないで、いきなり白1とノゾいてきたら、黒は2とオサえ、白3と換わってから黒4とダメを詰めてツイでいるのが良い。黒は6、8のいずれかが打てるので白困ります。6と8が見合いという意味です。 |
10-6図 黒堅実 問題へ 白9ツグ 黒4とキルのも手筋です。白5に黒6、8と決め、10と12が見合いで黒が有利です。 |
11-1図 黒ハマリ 初級者・中級者は黒2とツギたくりますがこれはハマリです。 |
11-2図 石塔シボリ 黒2とオサえて白3には黒4と2目にして捨てます。 |
11-3図 白つぶれ 2目取った跡に黒1とホウリ込んで黒3とツギます。白つぶれです。 |
11-4図 簡明 黒1のオサえには白2とバックするのが正しい打ち方です。 |
11-5図 後手 黒1とオサえると、11-4図と比べて地は少し大きいけれど後手です。初級者・中級者の皆さん:布石、定石の段階で一手違っては大きいです。 |
11-6図 黒ひどい 問題へ 11-5図で黒3を手抜きすると白1、3となり隅の黒2子を取られてしまいます。 |
12-1図 黒ハマリ 黒7ツギ 黒1のキリは悪い。白2とツケられてハマリです。白の実利が大きく、黒9とキッた白二子が取り切れていません。 |
12-2図 互角 黒1と戻ってオサエるのが大切です。白2とツッパリが形です。黒3のキリに白4とハネておきます。 |
12-3図 黒後手 問題へ 白2とツッパったとき、黒3とオサエル変化です。部分的には黒有利ですが、12-2図とは一手違います。 |
13-1図 黒不利 有段者でも黒1、3と隅の地にこだわる人がいます。このカミ取りはよくありません。黒11まで後手になり白はサバいた形になっています。 |
13-2図 シボリ 黒はシチウ有利なので1と逃げ出しても白2とカケてシボられます。 |
13-3図 ぬるい 黒1のツギは堅い手ですが多少キカサレです。白2と良い形になりここだけで治まってしまいました。 |
13-4図 定石 置碁ではこの定石をお薦めします。ハネずに黒7のノビは憶えておきたい一手です。黒11が強烈なカケです。 |
13-5図 大塗り1 白1とトビ飛び出すと黒10まで必然です。続いて |
13-6図 大塗り2 白1から7まで一本道で変化の余地はありません。続いて |
13-7図 大塗り3 黒1から5まで先手で黒の大塗り成功です。 |
13-8図 大塗り4 白1とこちらをトビ出せば黒10まで必然です。続いて |
13-9図 大塗り5 黒10まで白は取られています。 |
13-10図 白カケツギ 白1とカケツグのが面白い手です。 |
13-11図 基本定石 白は単に1とキルのが簡明な基本定石です。 |
13-12図 簡明 問題へ 白6まで簡明な定石です。互先で黒の時のお薦め定石です。 |
14-1図 地を重視 黒1は紛れの少ない手です。黒3から7まで地としては一番得な手ですが、白への攻めはねらえなくなりました。 |
14-2図 黒我慢 白2のハネには黒3と我慢して白の攻めをねらっています。白はこの状態で他へ廻るのが普通です。 |
14-3図 白6が光る 黒1とノゾキたくなりますが、白6と打つ手が生じます。白は隅に一眼あるので白のしのぎは楽です。 |
14-4図 黒サガリ 白2と力強くサガリます。隅は白に譲っても外側の白3子を攻めようとしています。ここで白の打ち方は二つに分かれます。 |
14-5図 白隅を確保 白1とカケツイで隅を確保します。黒は薄くなっている白を黒4、6と攻めます。 |
14-6図 白上辺確保 問題へ 白1とハネて上辺を確保します。黒は2、4で隅を確保し、10まで封鎖しました。白11と逃げ出すことになりました。 |
15-1図 ふるえ 初心者は殺されないように隅の地を確保することで頭が一杯になっています。隅に20目ほどの地が出来ていますが相手の白のことは考えていません。 |
15-2図 黒しっかりした形 初心者の頃、白2とノゾかれ困った記憶があります。黒3と黒5は絶対逃してはいけない手です。初心者の時、白6までの図は白が地を取り黒が攻められそうな気がしました。黒の星と一間トビの理解がなかったためでした。 |
15-3図 定型 隅の黒は生きています。白は右辺が弱く上辺の白はまだ完全に生きてはいません。15-2図の白2はいやらしい手ですが、少しも怖くありません。 |
15-4図 白も打てる 15-3図白4で白1と打ってくれば黒2とキリを入れます。白5でワタレます。 |
15-5図 黒厚い 白1とコスんできたら黒は隅にこだわらず黒2以下10まで封鎖するのが簡明です。 |
15-6図 黒2好手 問題へ 白1と隅にコスム手には黒2とコスんで受けるのが好手です。白3は必要な手です。黒4とハサんで打ちやすい。 |
16-1図 黒1と封鎖 白△には黒1とツケるのが一番いいようです。黒3のオサえは後の見通しが必要です。白10とカカエられた時、16-5図のような打ち方もあります。 |
16-2図 互角 黒は5で厚く、白は隅の地が大きく互角です。 |
16-3図 黒1不可 前図5で本図1とキルるのは良くありません。白4とキラれると黒1は動けません。 |
16-4図 黒ワタリ 前図白4で本図白1とハネるのは良くありません。黒10でワタられてしまいます。 |
16-5図 黒厚い 黒9コウトル 16-2図黒1で本図黒1とキル手筋もあります。黒11まで黒2子を捨てて外勢を築きます。 |
16-6図 難解 問題へ 前図黒5で本図黒1と取ると白2とつぎ、黒3で難しい戦いになります。 |
17-1図 黒大悪手 黒1はツケて連絡しようと考えた手ですが、黒3では連絡は出来ません。黒▲が白の堅い石に張り付いて、完全にくさってしまいました。 |
17-2図 黒1悪手 黒7まで連絡できましたが、上辺は白地になってしまいました。黒1は悪手です。連絡しようという考えは良くありません。 |
17-3図 黒1悪手 黒1とツケて渡ろうとする考えです。白6とポン抜かれては黒が悪いようです。筆者が初級・中級のころは黒が良いと思っていました。 |
17-4図 黒良し 黒1は白を攻めようとしている良い手でお薦めです。黒5のもたれ攻めで白が困っています。黒7に白8はやむを得ない。そこで黒9とキッて黒良しです。 |
17-5図 恐れずにキル 白4のハネには恐れずに黒5とキリます。黒17と白一子の動きに制限を加えておくのが大切です。上辺の白は生きていますが・・・次図 |
17-6図 白頓死 問題へ 黒▲の抜きに白が手抜きすると黒1から7となって白は頓死してしまいます。だから黒▲が先手になります。 |
18-1図 白不満 白1とトベば黒2と三々に受けます。白は隅の実質を失い眼もはっきりしないので不満です。 |
18-2図 互角 白1、3、5、7と隅の地を取り、黒2、4、6と外勢を築いて互角です。 |
18-3図 黒有利 前図白7を手抜きすると、黒1から5と打たれて隅は黒地となってしまいます。 |
18-4図 黒の外勢強大 18-2図の白5で本図白1とするのは黒8まで黒の厚みを手助けしてしまいます。 |
18-5図 戦い 18-2図白5で本図白1とツゲば黒2とオサえます。白3とハネ出し黒6までで戦いです。 |
18-6図 置碁用 白1のツギに黒2と引くのは少しヌルいけれど、置碁なら特に非難できないでしょう。 |