自戦譜3
第1譜 3手 |
2008/04/23開始 2008/05/06終了 六子 紫の上 中押し勝ち 白 しげ しげ「紫の上さんだいぶ強くなりましたね。ひさしぶりに「む」さんのページをのぞいてみました。きらさんに四子局や三子局を打って、いずれも勝っていますね。しげと四子局で打ってみませんか? 」 紫の上「しげさん、お誘いいただきましてありがとうございます。 心臓が飛び出るほどびっくりしました。 すみませんが、先に2子局のお誘いを受けていましたのでそれからでお願いできますでしょうか。 」 しげ「都合のついたときで結構です。」 紫の上「しげさん、4子局ではどんなに考えても無理です。しげさんになら9子でも無理ですが、せめて7子局で指導碁をお願いできますでしょうか。」 しげ「きらさんは五段でしょう。そのきらさんに三子で勝てれば有段者ということになります。紫の上さんは一級とすれば、六子ということになります。六子局でどうですか。」 紫の上「了解いたしました。」 しげ「紫の上さんよろしくお願いします。白1」 む「しげさん、見せて頂きます。私のところでやった感じでは、六子は大変だと思います。しげさんがどうやって手を作るのか、、、楽しみです。紫の上さん、しげさんに上達ぶりを見せてやって下さい。」 しげ「むさん お久しぶりです。楽しんでください。」 紫の上「しげさん、どうぞよろしくお願いします。黒2」 しげ「白3とカカリます。」 |
第2譜 20手 |
紫の上「黒1と受けます。」 しげ「「黒1は普通の受けですね。白2と富士山形にします。」」 紫の上「しげさんが上辺中央に打たれたら、私も下辺中央に黒3と打とうと考えていました。」 しげ「黒3は最大の大場です。高段者と同じ打ち方で確実に棋力が向上していると思います。白4と打ち込みます。」 紫の上「黒5は迷わずこの一手だと考えました。」 しげ「白いと黒ろの交換をしてから、白4の打ち込みにすべきでした。白6と出ていきます。」 紫の上「黒7とオサえます。」 しげ「白8と打ちます。」 紫の上「黒9と切ってみます。」 しげ「白10と飛びます。」 紫の上「黒11も飛んでみます。」 しげ「白12と生きにいきます。以下白20まで定石化した進行です。黒は高段者と同じ打ち方で満点だと思います。黒の次の一手が重要です。」 並べています。 紫の上「白8とハネられた時、黒9と切るしかなかったのですが白8の1子が気になっていました。」 しげ「白8を活用して、右上の黒を攻めながら上辺の白を固めたかった。」 |
第3譜 13手 |
紫の上「黒も1とカケツギます。」 しげ「黒1でいにツガれると、右上の白は手抜きできません。白2とケイマにカカリます。」 紫の上「黒7とツギます。」 しげ「白8と下の白に連絡します。」 紫の上「黒13 は大場へ回ります。」 しげ「黒13でろにオサエてくれれば、はに打ち込むつもりでした。黒13は紫の上さんが上達した表れだと思います。」 並べています。 紫の上「黒11の手は悪手でした。白10とオサエる一手でしたのに。 」 しげ「オサエが普通でした。」 |
第4譜 15手 |
しげ「黒が手抜きしたので、白1と打ちます。」 紫の上「黒2と厚く打ちます。」 しげ「白3と模様の中に入っていきます。」 紫の上「黒6とノビます。」 しげ「右上の白の一段は黒6のノビがくると手抜きできません。白7と打ちます。」 紫の上「黒8とつないでおきます。 しげ「白9と打っておかないと死んでしまいます。でも悪手でした。幸便に黒10と連絡されてしまいました。」 紫の上「黒14 とカケておきます。 」 しげ「、白も15と守りました。」 並べています。 紫の上「黒6とノビた時、少し安心しました。黒には眼がなく 第2譜白8が黒を切っているので、この白1子に動かれるのは イヤだなと思い黒14とカケました。あわよくば上辺に打ち込みも できるかなとか考えました。 この黒14の手はどうだったんでしょう。 急ぐところではなかったですか? 」 しげ「黒14と手厚く守って不安材料がなくなりました。」 |
第5譜 12手 |
紫の上「黒3と打ちます。」 しげ「黒3は一番よい守り方だと思います。さすがですね。白4と三々に打ち込みます。」 紫の上「黒3は大きな手だったのですね。黒5とオサえます。」 しげ「白12までを打ったところで、むさんから感想をいただきました。」 む「毎日、楽しみに見ています。 第一印象: 上品で、キレイな碁である。第二印象: 巧い! 以上、これまでの進行を見て感じたことです。」 紫の上「む」さん、そりゃ、しげさんはお強いです。 しげさんの一手一手はビシビシこたえます。 黒は弱い石を作らないように、どこが大きいのだろうと いつも考えています。 那智さんへ行った時だって、皆さん神妙にお参りしておられたけど 私は「那智さんは碁石とおおいに関係があるでしょ。どうぞどうぞ囲碁を上達させて下さい」とお願いしてきたのです。 住職さんが「皆さんのお願いはきっと叶えていただけますよ」 とおっしゃいましたよ。 」 並べています。 紫の上「黒1は左側が棒石になっていました。傷もあります。 ヒラキを打っておかなければと思いました。 白2は不思議でした。このとき、上辺の打ち込みができるなと 思いました。」 しげ「白2は緩手です。普通なら下辺(3の二路右)に打ち込むところでしょう。紫の上さんが下辺をどのように守るかを見たかった。」 紫の上「下辺の打ち込みは大きいです。白4は3−3に入る一手でしたか。もし下辺が黒地になれば大きいです。」 しげ「三々に入る一手だと思いました。」 |
第6譜 21手 |
紫の上「黒1と打ちます。 ここがずっと気になっていました。」 しげ「黒1は厳しい打ち込みでした。黒1の石は取れそうもないので、白2と守ります。」 紫の上「黒3と打ちます。」 しげ「白4とツケて連絡します。」 しげ「黒7は隅に黒地を作り大きいけれど、白石が攻められる心配はないので、白8と打ちました。」 紫の上「黒11と中央に打ちます。」 しげ「黒11は予想していませんでした。白12と形を整えておきます・」 紫の上「黒13と打ちます。」 しげ「白が打ちたかったところを先に打たれてしまいました。白14と打ちます。」 紫の上「黒17と打ちます。」 しげ「白18 とサエギリます。」 並べています。 紫の上「黒1の打ち込みの後、黒3は黒1の1路左が よかったでしょうか?」 しげ「黒3は3の一路左下に打ち、白のワタリを拒んだほうがいいと思います。」 紫の上「 黒13は左下3−3に入られたから、地を取ろうと思いましたが、黒15は悪手でした。黒13の1路下に打っておくべきでした。」 しげ「黒13は急所でいいところです。」 |
第7譜 27手 |
しげ「黒4は予想外の手でした。黒7と大ザルです。」 紫の上「うわっ、きた。黒8と打ちます。」 しげ「黒10はオサえている方が得です。」 紫の上「100手目になりました。黒16と打ちます。」 しげ「黒16と出ておくべきところです。」 しげ「黒22は機敏でした。」 む「もう、111手(白27)まで進みましたか。 早いペースですね。 見ていて気持ち良いです。 局面は、微妙なところですのでコメントは控えます。 ところで「しげさん」。 この碁は最後まで打つのでしょうか? それとも、勝敗が見えたところで終局にするのでしょうか? こちらは今、雨が降り出してきました。(敦賀市) 」 しげ「むさん ご投稿ありがとうございます。 今のところどちらも大石は安泰です。 それにハマは黒白共に一目もありません。 まだ見所が出てくることが予想されるのでもうしばらくは続きます。 微差なら最後まで打つかもしれません。 紫の上さんの良いところを見つけてください。 」 並べています。 紫の上「なんと言っても白7のサルスベリの受け方を 間違ったのが悔しいです。黒10はオサエておけばよかった。 4目も損をしてしまいました。 しげさんの掲示板ヨセ5のサルスベリ、大ザルを勉強中です。しっかりと身につけます。受け方を間違うとドンドン進入されます。」 しげ「サルスベリの受けを身につけるいい機会です。」 紫の上「黒22が打てたときにはホッとしました。」 しげ「白23は手抜きもありました。」 |
第8譜 19手 |
しげ「白△と打ちます。悩ましい手です。 急がなくてもいいですからゆっくり検討してください。 超難解の局面です。」 しげ「黒3とカワしましたね。白6は一手パスの手です。黒7と受けなくても白から手はありません。」 む「なんと、まあ〜、、、。 タイトルの通りです。ただただ、感心するばかりです。」 しげ「白16までを見ての感想です。 紫の上「本当に、なんと、まあ〜。 2階のパソコン横には、対局中の石が碁盤に 並べられており、碁盤を見ながら考えているのです。 下に下りれば、同じようにテーブルの横に碁盤があります。 笑われるだろうけど、必死になって考えています。」 しげ「黒19で確実に連絡しています。もうまぎれるところはないので投了します。 黒中押し勝ち」 紫の上「あれっ、終わりですか。 弱い石を作らないように、弱い石から動くようにと 考えていました。序盤は弱気にならずに、置石があるから 強気でいこうと考えていました。 後になって悪手だったと思う手があります。その時はいい手だと 思っていたのですが、悪い癖がでました。 しげさん、ありがとうございました。」 しげ「こちらこそ 有難うございました。楽しかったです。」 |
並べています。
紫の上「並べていて思うのですが、白の発展性のあるところは、いずれは止めなければいけないのですから、早くに止めるべきでした。
序盤は、怖かったのですが強気で、うまく打てていたと自分でうぬぼれています。が、価値のない手も打っています。
勉強不足です。悔しい思いをしたサルスベリの勉強からしっかり身につけるようにします。」
しげ「私も巧く打てた碁はほとんどありません。今回の六子局は突っ込み不足や一手パスに近い手を意図的に打った箇所があります。
紫の上さんは初段の一歩手前の棋力ではないでしょうか。」
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