上級者・有段者の皆様: 初級者・中級者のためになるお話や助言をお願いします。
「皆で作る囲碁講座」の目標はは初級者・中級者の棋力向上です。 皆様の参加は掲示板です。掲示板に投稿された記事を中心にしてこの囲碁講座を作成します。 |
掲示板対局した棋譜を「皆で作る囲碁講座」に載せます。 |
互先
第1譜 6手 |
白 AI囲碁(弱い) 黒 不特定多数 しげ「右上から打ち始めるのは昔からの慣習です。黒1は隅の地の確保には有力です。 星は地には甘く勢力重視なので初心者・中級者には小目の方が打ちやすいように思いますがどうでしょうか。 初級者・中級者(5級以下)の皆様 黒3はどこへ打ちたいですか。」 kentenken 「私も参加させてよろしいでしょうか?黒3と打ちます。」 しげ「参加大歓迎です。並行型布石になりました。」 トシ「黒5と打ちます。」 しげ「空き隅が終わったので、シマリかカカリになります。黒5は積極的な手ですね。」 |
第2譜 4手 (通算7-10) * しげ「白8は問題の一手でした。右辺を打つなら割り打ちぐらいでしょう。 kentenkenさんは厳しく黒9と一間バサミでした。 白10はなかなかの手でした。」 |
kentenken 「黒のかかりに白はもう1つの小目にかかりですか 乱戦を狙った手ですね乱戦に持っていくか穏便に進行するか 黒の次の1手で流れが変わりますね」 紫の上「私もお仲間に入れてください。kentenkenさん、トシさん、どうぞ宜しくお願いします。 この布石の時、黒はどのように考えればいいのでしょう? とりあえず黒は7とコスんでみました。どうでしょうか?」 しげ「江戸末期に碁聖といわれた本因坊秀策がコスミをよく使いました。 現代はコミが6.5目になったのでスピードと積極さを重視するようになり白6の石をハサんで打つようになりました。 コスミはじっくり落ち着いた手だと思います。」 紫の上「あれ?白は8ですか?黒7のコスミを打ったのはここに打っておけば次に黒が安心して他へ攻めることができると思ったからです。」 kentenken「コスミに手抜き最近は一番多いみたいです さて挟んで開戦といきましょうか。」 * |
参考図1 *しげ「初級者・中級者の皆さんには黒13や黒17のよう な手は白に地を与えるので打つ気になれないかもしれ ません。でも地を与える代償として厚みが出来ます。 その厚みを利用して大きな地を作れば有利になります。 上達するには考え方を変えることも必要です。」 |
きら「参考図1の黒1とつけるのは、どうなんですか、」 しげ「白2のハネ込みは黒シチョウ不利ですので黒3と受けます。右下隅で先手を取り、黒19までが私の想定図です。」 けん「私もツケます。しげさんの示した図、これは、もう黒、大満足。」 きら「先手を 取れるか どうかを考えるようにするのですね ありがとうございました。」 紫の上「私はコスむ手を考え、きらさんはつける手を考えられました。 kentenkenさん、トシさんはどのような手を考えられたのでしょう?」 kentenken「ん〜私ならコスミですかね〜 工夫するならAもあるかな?」* |
第3譜 5手 (通算11-15) * しげ「kentenkenさんはやはり高段者でしたか。」 けん「AI囲碁は弱い初段くらい。こりゃ、手合い違い。」 しげ「白はA1囲碁の一番弱いところに設定してあるので10級前後と思います。 初級者・中級者の打ち方に近づけるためです。 初級者・中級者の人たちの棋力向上を願っているからです。 白は下辺Eかその下あたりに一手必要ですが手抜きしているので下辺の白を攻めるのも有力です。」 |
紫の上「黒1の手で封鎖されてはかないませんので3とコスミます。 急場だと思うのですが、どうでしょうか。」 しげ「黒1の堅実なコスミを選択させてもらいました。白2は定石には無い手です。」 紫の上「黒3ではどうでしょうか。」 しげ「封鎖するのですね。私はAと打って封鎖します。白4と左上に一間バサミと打ってきました。次の黒の一手はいろいろ考えられますね。」 けん「ここは、変化が多くて、大変、難しいです。 単純な打ち方で、いいのかな。 黒5,B,Cなど、さて、どれにしましょう。」 きら「けんさんの 打ち方と同じです。 Dでも 打って見たい(私はヘタに変化して良く失敗します)」 紫の上「kentenkenさ〜ん、トシさ〜ん 見ていらっしゃいますか。この局面、私ならこわくて黒5かな?と思うのですがkentenkenさん、トシさんはどのように考えられましたか? それにしても、けんさん、きらさんはさすがです。 どんな局面でも動じることなく自分のペースにもっていかれます。」 けん「ここは、ひとつ定石を間違うと、いっぺんにおかしくなるのです。 どれにするか決めかねていますよ。 ここでは、相手に地を与えても、 右辺の黒石を生かす配石にならないとね。やはり、黒5ですかね。」 kentenken「黒5 遅いながらも私の自己紹介をしておきましょう 棋力5段程度のアマチュアの高校1年生です 感覚や発想だけは多少自身ありといったところです。苦手なのは定石 覚えるのがめんどくさいです。黒5 これを打った理由は右下の攻防は黒有利と見たので無理に変化せず普通に打つ 相手が変化するのを待つ こんなところでしょうか」 * |
第4譜 2手 (通算16-17) * しげ「Aは乱戦になり先の見通しがつきません。B、C、Dはそれぞれ一局の碁になるでしょう。黒2は上辺に迫り、誘いの手です。良く打たれる定石です。」 |
しげ「白1と打ちました。次の黒2はどこへ打ちますか?」 紫の上「どのように考えればいいのでしょうか?私は黒Aとハサむとどうなるのかなと考えました。 お強い方達はどのように考えられましたか?お教え下さい。」 きら「定石はBと思いますが。私は成功した記憶がありません。 考え方は、上辺に白石を 打たせないように・・・が基本とおもいます と・言う事は 一間トビした黒石は 右方向に動かない方が良いとおもいます。一間にハサんだ白石をCと上に一間に飛ばせては駄目です。 黒はCが無難なのか、定石のBがいいのか。一番 簡単なのは 捨てる気分で 手抜き。 そして、Dに掛かりますか。 お恥かしい話で、失礼しました。」 しげ「初級者・中級者にはとても参考になるお話です。きらさん ありがとうございます。」 けん「黒2も、ありそうです。」* |
第5譜 3手 (通算18-20) しげ「私は第3譜黒5と一間に飛んだからには手抜きして右下隅には打てない。 黒cは白にせまっていないように思います。 白3と2の左の白石を連絡させると黒石が浮き上がってしまいそうです。」 黒の次の一手はどこがいいでしょうか?」 |
kentenken「黒2と打ちながら、定石はこれでよかったのかな?」 しげ「黒2は良く使われる定石ですね。白3はあまり見かけない手ですが・・・」 けん「白はA1囲碁が打っているのですか?」 しげ「白はAI囲碁の一番弱いところに設定してあります。 級の人の参考にと考えました。 級の人がもっと参加してくれることを願っています。」 紫の上「うーん むずかしいです。 黒aでどうかなぁー。 白△の攻めと、黒▲のヒラキとの両方を兼ねていませんか? ヒラキというには離れすぎているかなぁー。」 しげ「ヒラキなら黒bの方が隙がすくない。」 けん「定石はまだ、終っていません」 紫の上「定石は最後まで打たないといけませんね。 この後の定石はどのように続くのだろう。 黒cでは定石ハズレですか。」 |
第6譜 2手 (通算21-22) * きら「右上白1個は、黒石に取り囲まれてるので、もう、上げます と・言う打ち方になります。 盤面右方面では、白は小さくなっています。 白の仲間が そのうち 近ずいて来ましたら、元気良く動きたいです。 着点は、恥かしくて 公表できません。 今、自信をなくしてるのです。」 けん「黒3はbと詰めて見たい。」 しげ「kentenkenさんのcは中央志向で夢があり雄大で面白くなりそうです。 紫の上さん:黒cに打たれたとき、白はひっそり隅で生きるのではなく「d」と広い方へ出ていきます。 けんさん、紫の上さんの黒bは着実で攻めと守りを兼ねた手です。黒bに打たれると右上の白は動きにくくなります。」 黒の次の一手は? |
しげ「黒1は白石△と△の連絡を防ぐと共にこの黒の眼を作るため打ちました。黒1でaと打つのは薄い手です。 白は2と打ってきました」 紫の上「とても勉強になります。左辺黒がなんだかすっきりしなくて不安定だったので中央に出て行けばいいかなと思っていましたが、黒1と打つことによって安定しました。 白2によって黒▲が弱くなった気がします。この後、黒はbでどうでしょうか。 kentenkenさんはどのように考えられましたか?お教え下さい。」 黒3はどこに打ちますか? kentenken「この局面ちょっと難しいです。 左辺の白の動き出しがあるから1手入れておきたい しかしその代わりに大勢に遅れる 上辺に手を入れるとノビられるとはっきり目がない さっき打った手が好手になる 上辺を打つとしたらcぐらいに打ちたいです 理由は左辺に白のとびがあるからはさんでもあんまりいいことがないかもしれません(裁かれて) ですからcに打って左辺の模様を狙いながら上辺の石を攻めながら自分の上辺の石を守って下辺の白の石を攻めたい こんなところでしょうか 私もぜんぜんわかりません」 紫の上「 kentenkenさんのようにお強い方は、いろいろなパターンを考えられ、そのなかで一番厳しい手を考えられるのですね。 黒cなら右上の白は隅でひっそりと生きるだけでしょうか。 この局面、きらさん、けんさんはどのように考えられましたか?」 |
第7譜 2手 (通算23-24) * けん「dと右辺を盛り上げるというのは?」 しげ「cやdと右辺を広げた時、白eと打ち込むとどうなりますか。」 きら「今 気がつきました。 欲深に見えます。 表示されて 始めて解りました。」 |
しげ「いろいろな手があってその中から選ぶのが普通ですが、今回はしげの手にさせてもらいます。なぜかというと左上はまだ定石の途中です。黒が左上を手抜きすると白に1のところに打たれて黒は生きるでしょうが周りは真っ白になってしまいます。また白aと引き出して黒を攻めることも考えられます。 「大場より急場」ということわざがあります。いろいろな大場があるでしょうが、定石の途中で大場へはいけません。 ご了解ください。 白2と打ちました。 黒3はどこがいいでしょうか。」 紫の上「難問です。 黒1は頭を出すことができたのですね。 白2と打たれたことによって黒▲が孤立しています。 黒は手堅く黒bと打って次の手につなげるのでしょうか? kentenkenさん、きらさん、けんさんはどのように 考えられたのでしょう。」 きら「黒cから 持って行って、白に上辺は あげるのは どうですかね。今は、右下の 白の動き方を 制限するのが、良いと 思いますが、 今 現在は、なんともいえません。」* |
第8譜 4手 (通算25-28) * 紫の上「黒はどうしても1に手が戻ります。白2に黒が手抜きすると白に切られ黒がバラバラになってしまいます。 ここは、黒は手抜きをせずに最初から黒3と打って不安を解消しておいた方がいいのでしょうか。」 きら「 僕は、第7譜黒1で黒cと打ちますよ。 星の最初に勉強する ツケノビの形と 似てるでしょう、 左下隅の 白からの戸締りです。」 しげ「黒は手抜き可能でしたがいろいろな変化図を頭の中で作らなければなりません。 高段者なら手抜きもいいですが自信の無い時は手入れをしておく方がいいですね。 黒3と打ったところ白は4と応じました。 黒の次の一手はどこがいいでしょうか?」 |
しげ「紫の上さんの黒1に打ったところ白は2と応じました。 黒3はどこがいいでしょうか。」 紫の上「aと継いでおくのがいいように思うのですが どうでしょうか。」 きら「黒1と 打ったのだから・・・。 我を 通しては、、、と 言う考えもあります。」 けん「黒は、aには打ちません。そこは手抜きです。」 紫の上「きらさん、けんさん、ちょっと待って下さい。 頭がこんがらがっています。今から石を並べてみます。」 しげ「高段者になるためには手抜きして他のところに打つ。 初級者・中級者は深く考えないでaにツイでしまいます。 手抜きしても大丈夫か検討しておく必要があります。 黒手抜きした時、白aにキッテも黒bに打てば大丈夫ですね。 それなら白aでなく白bと打ってきたとき黒は大丈夫か検討する必要があります」 紫の上「黒は、aには打ちません 昨夜、石を並べてみました。黒がaと継がなくて、白aと切ってきても攻め合い勝ちになるのですね。 それならば黒は気になっていたbでどうでしょうか? ここに白が打たれたら、1と▲の黒が苦しいと思いました。」 しげ「黒手抜きして、白3、のあとどうなるでしょうか。 しっかり検討しておかないと手抜きは危険です。」* |
第9譜 4手(通算29-32) * 紫の上「白2と打ってきたとき、黒は黒1の一路上に打って白を分断するのかなと考えました。置石の時ならそのように打つのがいいのかなと思いました。*私は白2のとき、黒3と迷いながら打ちましたがお強いkentenkenさん、きらさん、けんさん達はこの局面どのように考えられますか? ぜひ、お教え下さい。」 きら「しげさんが どう言おうと私は 絶対黒1の一路上に押さえます。 男の意地です。 これで負けたとしても 後悔しません 完璧に白を分離しました。気分だけかな?」 けん「私も、黒1の一路上に打ちます。打たなかったところに打つの理屈です。 ここは、戦わないとね。」 しげ「黒3で黒1の一路上にオサエ込むのは賛成です。有段者のきらさん・けんさん・しげは迷わずオサエです。紫の上さんは迷ったわけです。 迷った紫の上さんの黒3を選択して局面を進行することにします。」 |
紫の上「黒はaだと思います。」 しげ「白△は左上の安定している黒石に近づきすぎています。白△に反撃したいところです。 それより黒石で安定していない▲をどうするかを考えたいです。」 きら「 そうですよね、 ここですね、 ▲二つ・この形で 白をキッチリ分断してるのに 何故 問題になるのか。 むしろ、分断しないで 白を つながらせる???。」 けん「黒▲のコスミが、問題手」 紫の上「黒bかなぁー。」 きら「紫の上さん: 気にすんなよ、 ここは 俺でも 難しい。」 しげ「黒bと打つと白cと反撃されそうです。 黒▲とbの両方生きなければならないのでたちまち苦しくなってしまいます。 黒▲は弱い石ですから補強したいのです。」 紫の上「そうか・・・。白cは攻めと補強の一石二鳥のいい手です。 黒は「一間トビに悪手なし」のdではどうでしょうか。」 しげ「「一間トビに悪手なし」ということわざは辺から中央に一間にトブ時だと理解していたけれど?・・・ 黒dでなくて黒1が形だと思います。 黒1に白2と応じました。」 紫の上「 黒は3とおさえるのがいいように思うのですが。 「一間トビに悪手なし」って、どの盤面であっても一間にトブことを言うのかなと思っていました。 またひとつ賢くなりました。」 |
第10譜 4手 (通算33-36) * きら「紫の上さま: 私でしたら、とりあえず、bにかまえます。 本気をだせば、右下隅の白は取れそうになるかも しれません。 しかしながら、白さんは、「欲しけりゃ、やるよ」と 言うかもしれませんよ。20目くらいでしょ。 わたしのような 変人が 今般多いですからね。 この碁は 黒右辺を どのように まとめるかでしょう。 今は 大きすぎて かえってまとめる 能力がありません。左下方面にも 攻めて行きたいですね。こんな事考えて、とりあえず bです。 真似するなよ、黒a に打ったら、白cに打つかもよ、 むつかしいですね、 私が口出ししてはいけないのでしょう、 だから まどろっこしい 発言なのです。」 |
紫の上「黒は1とおさえます。この一手だと思いました。 黒の外側が厚くなった感じです。」 しげ「黒1はまさにこの一手ですね。白は2と打ちました。」 紫の上「黒は3と打ちます。手は抜けません。」 しげ「白4と打ったところで、黒の次の一手が難しい局面です。」 紫の上「右下は白が不安定だと思うので、攻められませんか?」 きら「難しいですが・・・ 自分の守る手が、右下の白を(いじめる)手になれば 最高ですね、 自分の右辺の地を 増やして 右下の白を攻める これが 理想です、これに少しでも 近づけばいいですね、 自分が 損をするかもしれない・・・これはダメですよ。 私でしたら、以上書いた事を、後回しにするかも、 自分の敷地を 先に整備します。 どちらが 良いかは わかりませんよ。」 紫の上「 きらさんったら、そんなまどろっこしいことをおっしゃらずに、きらさんなら次の黒番どこへ打たれますか? 私はaに打ちたいと思っています。ここは危険ですか?」* |
第11譜 2手 (通算37-38) 1図 しげ「手抜きしてもけんさんのコスミつけで生きですね。私と同じでした。最善かどうかは分りません。 もし生死がはっきりしない時ははっきり生きておくほうがいいと思います。 手抜きできるかどうかは勝敗に関係します」 |
しげ「仮に黒は1でなくしっかり連絡するためaに打ったとします。 白はこのホームページの大模様の消し方第5型のように白はbへ打ち込みます。この白をとることは出来ません。 私の考えたことときらさんの考えたことは同じでした。 白aの出からの直接キリを防ぐのではなく黒1またはcへ打って白の打ち込みを防ぐと共に、黒1に打ってあればキッテきても間接的な防ぎになっていて一石二鳥です。 紫の上さんのdと打つ手ですが、白を取りにいっても取れそうもありません。 きらさんのeは有力ですし、fとツケられても取れそうもありません。黒1、白2と打ったあと次の黒はどこがいいでしょうか。」 紫の上「下辺が白模様のような気がします。 黒gにカカるというのはどうでしょうか。」 しげ「1図白1に打ってきたとき左側の黒は大丈夫か確かめておく必要があります。 一眼しかなく中央へふらふら出て行くことはさけたい。 黒は六子、白は九子ですから要注意です。黒2、白3となると黒の生きはあるのか。」 けん「あまり、打ちたくありませんが、白1のとき、黒は3の右にコスミつけで。」 |
第12譜 4手 (通算39-42) * 紫の上「 黒cと打ったのは、白4と打たれたことによって左上の黒が不安になったのと、この白2子を外に出さないように しようと思いました。 黒3と挟んだとき、白が5-5コスんで出て行けば3三に入ろうと思いました。黒2子のうちひとつは捨石になるなと思いました。 白が星に1子のみあるときは黒3と挟むのと、3サンに入るしかないと思っていましたが、しげさんからbにツケる手があると教えていただいたとき、なるほどなぁーと思いました。」 きら「しげさんからbにツケる手があると教えていただいたとき、なるほどなぁーと思いました。影響を およぼさないのですよ。さすが ですね。」 しげ「私が黒なら黒5を黒b、白f、黒gとツケオサエと打ちます。皆さんはどう打ちますか。」 |
しげ「左上は手抜きして黒1と打ちました。白がaのところへ打ってくれれば、黒は2のところへヒラキと挟みを兼ねた手を打てますがそうはさせてくれません。 白2とヒラキと挟みの一石二鳥の手を打ってきました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒は3と打ちます。白△をにらんでいる感じです。」 しげ「黒は1と打ちましたが、私ならbとツケてサバキます。 周りを見ると白ばかりです。白石が三つあり黒石は一つです。 こういう局面のときはサバキです。 白は4と変な手を打ちました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「うーん 黒cではどうでしょうか。 きらさん、けんさん、どう考えられますか? お教え下さい。」 けん「つけると、相手の石が強くなります。それでいいですか?」 しげ「けんさんは黒cとツケると、白d、となり黒3が弱くなり捨てるつもりですかといっています。ツケれば相手の石が強くなります。そばにある3はその結果弱くなります。 左上の黒はカカトでシノいでいるので心配です。しかし、黒cとツケると左下の黒に影響してきます。兄弟げんかです。上を強くすれば下が弱くなり、下を強くすると上が弱くなります。 左下の黒は二つありますが両方助けるのは無理です。」 きら「黒はeに抜きます。後は 好きにしてくれ(の感覚 意地です) こういう考え(みじめだけど)は 私の場合 随所にでます。 皆さん 相手に「手を渡す」度量ももってくださいよ カッコばかりが 碁じゃね〜よ。 理論ばかりでは 息切れします。 もっと浪花節的に なりませんか? 失礼しました。続けてください」* |
第13譜 2手 (通算43-44) * そんなことばかり かんがえてるように 感じます。 どういう碁なのかを かんがえるのも 非常に大事ですよ。 きょうは 真面目に 生意気させてもらいました。白さん この辺で地は 半分こしましょうよ、 実生活でも みんなで ケーキや おまんじゅうその他 相手の気持ちも考えて 等分に近いように 分けるでしょう。紫の上 さんは すこし 多い目に 取るでしょうが、、、。 地取りでも やさしい女心も 出してくださいね。」 けん「>?どういう碁なのかを かんがえるのも 非常に大事ですよ まさに、そのとおりです。」 紫の上「きらさんのようにお強い人にかかれば私の考えなど手にとるようにわかるのですね。 手相を見なくてもわかるのですから、ヘタな易者さん以上です。 でもねぇ〜、いただきモノをいただいても皆に配って私はいつも手元には残りません。 あ、私って控えめで奥ゆかしい女性だったんだ・・・。 だから、せめて囲碁では欲張りになるのかなぁ〜。」 |
しげ「初級者や中級者の皆様は心配になる石があったら安全にするのが良いと思います。 黒1、白2に打ちました。黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「きらさんやけんさんは なんでもお見通しです。どうしたらそんなに強い手が浮かんでくるのやら。 次の黒は手堅くaでどうでしょうか?」 きら「しげさんが、左下方面は 白の圧倒的な 勢力圏と 言うような お話がありました。 一度 全体を見渡して、どういう碁なのか、 黒の選ぶ道は?。 一度考えて 講評? そして 着点等考えては 如何ですか 少し キツイ目にかいたかな ゆっっくりね。」 紫の上「 きらさん、左下方面は白の石が多いです。 せめて少しでも下辺に地模様をもっておこうと思いました。 それよりも、もっと大きな手があるのですね。 ちょっと考えてみます。 きらさん、きついめ大歓迎です。 ビシッ!バシッ!といつでも言って下さい。」 きら「白石の多いところでは? *生きる事ができるのなら 早生きする *自分の地が 増えるように消す *さばく(有段用) *損する(トラレル)ので 知らん顔(あきらめる)する 「どこに手があるか」じゃなく、 どんな局勢・どんな骨格になってますか、?いままで 打ってきた石の 意向を尊重してあげれば 如何ですか、 仕事でも、おきゃくさまの 気持ちを大事にするでしょう。 あなた、どこに手があるか? どんな手段がありそうか? 勿論 大大事ですが、どんな 手筋を 繰り出せるか 非常に大事ですよ。* |
第14譜 8手 (通算45-52) * 白4の手はどうだったのでしょうか? ここに打っておくことによって生きが確実だからでしょうか。 ヒラキが足りないのにと思いました。 黒の次の一手は7と抜いてしまえばどうでしょうか。 抜くことによって黒石が強くなるように思えます。」 しげ「白4の手は下辺の白の安定と左下隅の白へのワタリをみています。 しかし白は2と戦いを仕掛けたのだからその戦いを続けなければならないのに途中でやめてしまいました。途中でやめるようなら戦いを仕掛けない方が良い。 黒7、白8と打ちました。 黒の次の一手をお願いします。 高段者が黒を持てば左辺か左下のどちらかの白を取れそうです。読みが必要です。」 |
しげ「難しい局面です。 左下隅に地を作ろうとしても出来ません。 小ゲイマにかかっている黒のどちらかを生きようとすれば生きますが、生きるためには周りの白が強くなり面白くありません。 地を作るのは無理なので厚みが出来るような手を打ちましょう。 黒1と打ちました。白は2と応じました。 黒の次の一手をお願いします。 黒の石は外側に打たないと厚みは出来ません。」 けん「しげさん、黒1の手で5では、どうでしたか?」 しげ「その方が普通で妥当かもしれません。 星の三手 手抜きの時5を打ちますね。 最初はそのつもりでしたが迷わせてやれと打ちましたが正しく応接されると不利になりそうです。面白くするつもりでした。」 紫の上「 黒3でaはどうでしょうか?」 しげ「白2と黒石にツケ戦いを仕掛けてきました。 戦いの途中でよそのところを打つと大怪我をします。 紫の上さんのaは戦線離脱です。 前に書きましたが、この左下隅の地は白に与え黒は外側にくるように打ちたいのです。 黒3、白4、黒5、白6に打ちました。 黒の次の一手をお願いします。」 けん「>>左下隅の地は白に与え黒は外側にくるように打ちたいのです 紫の上さん、この場合の考え方、忘れないようにしてくださいね」 紫の上「けんさん、ありがとうございます。 アドバイスをしていただくと、とてもうれしいです。 あれもこれもと欲張ってはいけませんね。* |
第15譜 8手 (通算53-60) * しげ「黒7は私も同じところへ打ちます。白8と眼を取りにきました。 白は自分の眼の心配をしなければならないのに黒の眼を取りにくるなんて 生意気です。ビシとこらしめてください。」 |
紫の上「黒1以外は考えられないのですが。 きらさん、けんさん、どう思われますか?」 けん「この白を取っちゃいましょうね。」 しげ「黒1はいいところです。 白は2と打ちました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒は3とノビておくべきだと思います。上下の傷の補強ができたと思いました。」 しげ「黒3はこの一手ですね。封鎖するのがいいです。 白4の出には黒5とオサエます。 白6と打ったところで黒の次の一手を募集します。」 紫の上「黒は7でしょうか。 石の形だと思いました。」* |
第16譜 6手 (通算61-66) * 上辺の黒二子を捨てることもできます。 きらさん、けんさんの考えも聞きたい局面です。 現在黒優勢ですから、白6の石を取ることは考えないほうが良いように思いますがどうでしょうか。」 |
紫の上「黒1でどうでしょうか。 ここが気になっていました。」 しげ「黒1で白は生きがありません。 白2と打ちました。左辺の白は黒手抜きでも死んでいるか。黒の次の一手は?」 紫の上「白が眼を作ろうとしても、黒は手抜きできると思いました。白の次の手を見てから応じればいいやと思いました。黒3でどうでしょうか?」 しげ「その通りですね。他へ先着できます。強くなったようですね。 黒3の後白4と打ちました。左辺の白をしとめてしまう黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒5しか考えられませんでした。」 しげ「黒5と打てば白死です。 白6と打ちました。 黒の次の一手をお願いします。 左下隅と右下隅の白は相当攻めがききそうです。 右辺から中央が黒地がつく可能性があります。* |
第17譜 4手 (通算67-70) |
けん「もちろん、2子は捨てます」 紫の上「うーん 私は単純に白が切ってくれば黒は1とつないでおけば不安定だった黒2子が安定するので安心して戦えると思っていました。 この盤面はどのように考えたらいいのでしょうか。」 けん「つなぎましょう。(方針変更します)」 紫の上「私は黒1だと考えました。 けんさんも「つなぎましょう」と教えてくださいました。 きらさんは、どのように考えられたのかなぁ〜。 もしかしたら、つなぐ以外にいい方法があるかもしれませんね。」 しげ「黒1と欠陥を補い白は2と打ちました。黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒は3だと思いました。」 しげ「黒3、白4と打ちました。私が黒なら3の手で「a」と打ちます。白を攻めて右辺を地にして得をします。黒の次の一手はどこがいいでしょうか。」 |
第18譜 4手 (通算71-74) |
紫の上「黒1の手でaはどうでしょうか。 白にaと打ち込まれますと、黒はbに手をもどさなければならないと思いました。」 けん「攻めはケイマ」 しげ「白が深くaに打ち込むと中央の白が弱いので、打ち込んだaの白石も弱いのでからみになりたちまち負けになります。aに守る必要はないので他のところへ目を向けてください。けんさんの攻めはケイマは良いヒントです。」 紫の上「けんさんのおっしゃったケイマはcのところでしょうか。」 しげ「黒▲で右辺を模様から地にしようとしました。 しかし、前譜黒3は白を攻めるより取ろうとした手です。(そのつもりはなかったかもしれませんが) 黒は右辺を地にしようしたところへ前譜白4と黒地のできる方向へ追い込んでしまいました。もうこうなったら白を取りにいく方がよいでしょう。 黒1、白2、黒3と眼を取りにいきました。白4と打ったところで 黒の次の一手をお願いします。」 |
第19譜 6手 (通算75-80) * 紫の上「>中央の黒の安全、右辺の黒地確保、白の中央進出を制限する。 これらを兼ね備えた都合のいい一手ってないかな。 お強い人達ならどこに打たれるのかな? 私は黒5と考えたのですがどうでしょうか。」 しげ「黒5は急所で一番厳しい手です。 白は6と打ちました。 黒の次の一手をお願いします。」 |
紫の上「黒は1と白を取りに行きます。」 しげ「黒1、白2と打ちました。(しげなら△の白を取るために1でなく2のところへ打ちます) 黒三子が取られそうになっているので助けなければなりません。」 紫の上「うわぁー 白が取れたと思って喜んでいたのに、黒3子が先に取られてしまいます。 白のことばかりで黒3子が頭にありませんでした。 黒は3でどうでしょうか。」 けん「黒3はもう少し、考えた方がいいでしょう。」 しげ「黒3が中央の白に迫っています。白を攻め右辺を守るには良い手ではないでしょうか。 私もそこに打ちたいです。隅に対しては弱いです。 白は4とツギました。 黒の次の一手は難しいです。 中央の黒の安全、右辺の黒地確保、白の中央進出を制限する。 高段者でも難しい選択です。」 けん「黒3は見間違いでした。」* |
第20譜 4手 (通算85-88) |
紫の上「黒は1しか考えられませんでした。この手以外にあるのかなぁー。」 しげ「黒1に打ちました。(私なら「a」と打ちます。)黒1は味が悪いように思います。白2と応じました。黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒3にハネます。ここはこの一手だと思いました。」 しげ「黒3、白4と打ちました。 初心者・中級者の皆様には4は予想外かもしれません。 盤に並べても良いですからじっくり読んで白石を取ってしまいましょう。 黒はカカトでしのいでいるようです。(黒3もとられないようにしたいのです。) 黒の次の一手は大事です。」 けん「白は強いですね。白番の方の棋力は?」 しげ「白番の棋力は中級者(五級以下)ですが、4の手は有段者ですね。」 |
第21譜 10手 (通算85-94) * 紫の上「白6の手は、白は上辺に生きがあるから、どんどん中央にでてきて、地の確保をしたいのかなと思いました。 私は最初黒はcに打って白の進出を止めるのかなと思いましたが、白はもう生きがあるのだから、先に先手で打てるところに打とうと思いました。 中央白はもう生きがないと思っていました。」 しげ「読みきって手抜きすることは大変大切なことです。」 |
紫の上「黒1はaかなと考えていました。」 しげ「それは白bと外へ出られてしまうのでまずいでしょう。 黒1から白4までとなりました。黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒▲が取られたら困るので黒5とついでおきます。黒がますます厚くなったように思いました。」 しげ「黒5にツギ、白6と打ちました。 相手がどんなねらいをもっているかを見抜くことは大切です。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒7でどうでしょうか。」 けん「よく考えましょう。」 しげ「けんさんが中央の白は取れているのか考えましょうといっています。 黒が7に打ったとして、白は下辺には打たないで6に続いて中央に打っても中央の白を取れているか?前に言った(相手がどんなねらいをもっているかを見抜くことは大切です。)はそういう意味でした。」* |
第22譜 3手 (通算95-97) * しげさんが教えてくださった、「連絡すれば攻め合いにしないで取れます。」 にハッとしました。 級位者は(私だけかもしれないけど)誤解していると思います。 「攻め合いで勝っている」だから「放っておいてもいい」と解釈します。 「攻め合いに勝っている」けれども「連絡すれば攻め合いにしないで取れます。」ということを、しっかり身につけておきたいと思います。」 けん「2図のような打ち方もあります。」 2図 |
紫の上「次の手は黒aでどうでしょうか。」 しげ「aは悪手です。 「イ」によってaと黒▲の石が切れてしまいます。だから悪手です。 傷をつくらない。傷があったらすぐ手当てをする。これを実行すれば勝率がよくなり昇級していくことでしょう。」 紫の上「うわぁ〜、やっぱり黒aは悪手だったのですね。やっぱり我慢をしてでもしっかり傷は補強しておかないといけないと思いました。 黒は戻って1ではどうでしょうか。 これでしっかりしたように思います。」 しげ「黒1は本手です。私も黒1と補強します。 白2と打ちました。これも傷の補強の手です。黒bと打つと両ノゾキで切れてしまいます。」 紫の上「白は、なんだか傷の補強だけではなさそうな気がします。 白に3と打たれたらどうなるのだろう。 ここは黒3とつないでおくのはどうでしょう。」 しげ「黒3と連絡しているのは立派な手です。 黒は切られても攻め合いは勝っていますが、連絡すれば攻め合いにしないで取れます。 白の次のネライはcと打ち黒を切断して、左辺の黒と白の攻め合いにすることです。黒はもっと早くから傷の補強をしておきたかった。」 紫の上「以前にけんさんが「中央の白は取れていますか?」と指摘して下さったのはこのことだったのですね。 中央の白は攻め合いで黒が勝っているのにと思っていました。 いつも攻め合いで勝っていると思っているのに負けることがよくあります。 * |
第23譜 9手 (通算98-106) * しげ「お客さんにお菓子をもらった時自分だけ食べたりしないで 職場の皆さんにも分けますね。 囲碁も同じで自分だけ地を取って相手には地をやらないように打てば破綻します。 自分も地を取るけど相手にも地を作らせるようにします。 ただ相手より少しだけ地を多く取るようにすれば破綻の危険はすくなくなります。 この局面で 右上隅も右辺も黒地にして白を殺してしまい白には1目もやらないようにできればよいですが(とことん読んで自信があればやってよい)ふつうはどこかで破綻します。 相手にも地をやるが、自分の方が少し大きい地を取るということで再考してみてくれませんか。」 |
しげ「白1と右辺に手をつけてきました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「ここはこわくないような気がするのですが。 黒は2とノビます。」 しげ「黒2のサガリは大切な手です。これでこのあたりの白は助かりません。 白3には黒4とツギます。 白5がネライを持ったコワイ手です。どんなねらいか見破ってください。」 紫の上「黒6で大丈夫だと思ったのですが。」 しげ「確かに大丈夫でしょうが白5のねらい(中級程度のハメ手の匂いがします)が分るでしょうか。」 紫の上「もしやコウで頑張るのでしょうか。」 しげ「そのようです。次の黒の手は?」 紫の上「黒8かaか、迷いましたが黒8で白3子が取れ、上の黒△、6も大丈夫だと思いました。ヨミが浅いかなぁ。」 しげ「私なら黒cに打ちます。 黒8と打ったためにまぎれてきます。(白が高段者なら) 白9に応じました。黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「 黒はbでどうでしょうか。 この次の白番でdとコウにもってこられたらどうしようとハラハラドキドキしています。」* |
第24譜 6手 (通算107-112) * しげ「私なら手抜きします。黒3に抜くなら、その前の黒1で抜いておけばよかった。 けんさんの「時間がかかかっても、よくヨムようにしましょう。」はとても大切なことですが級位者と有段者ではヨミが違う。 私が時間をかけてじっくり読んでこれなら良しという問題でも間違っていることがあります。棋力に応じたヨミしか出来ません。 紫の上さんが気になるなら抜くのがいいでしょう。最善手ではないけれどマイナスではありません。 黒3と抜き、白4と右下隅と関連付けようとしています。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒5とつないでおきます。やっと打てました。」 しげ「ようやくつながりました。 弱い石がなくなると白を攻められます。 攻めるときはどこに地を作るか考えておきたいです。 巧く攻めれば右下隅、下辺、左下隅のどれかが取れそうです。」 |
紫の上「そう言えばサロンの先生からも同じことを教えていただいたことがあります。いつの間に忘れていたのだろう。 いつのまにやら「どこもかしこもなにがなんでも」と欲毒しい考え方になっていました。 囲碁ってうまくできたゲームですね。本当に欲張ると中途半端になってしまい失ってしまいます。 黒は不安の元であった黒1につなぎます。 それにしても本物の人達はやっぱり本物の考え方が身についているのですね。」 しげ「本物になりたいけれどなかなかなれません。黒1は白がコウで両コウにするのを防いだ手ですね。白2と打ちました。 黒の次の一手をお願いします。 右上の黒は手抜きして大丈夫か検討して、手抜きしても生きなら他のところへ死ぬなら一手入れます。 実物の碁盤を使っても結論を出してから打つことをお勧めします。」 紫の上「黒がつながって一安心です。右上は不安です。 今夜ゆっくり盤面に並べて考えてみます。 それにしてもお強い人が相手なら、仮に黒がつながったとしても他がズタズタになっていただろうな。黒1の二路右の白石がとても気になります。死んでいるとはいえ盤面に残っています。動き出すとやっかいなことになりそうな気がします。 黒3と抜いておくのはどうでしょうか。」 けん「時間がかかかっても、よくヨムようにしましょう。」* |
3図 |
紫の上「黒aでどうでしょうか。」 しげ「黒aは一手パスに近い手です。意図したことが実現しない手なのです。 白に「b」と打たれると白はらくらく中央に出てしまいます。 黒が中央を地にしようとしても白△(二箇所)が頭をだしているので地にはなりにくい。 黒は中央に地を作る作戦を取らない方が良い。 地で大きなところは白「c」と打たれると上辺を渡られて白の大きな地になります。従って黒「d」とオサエているのが大きな手です。 下辺の白は三箇所ありますがいずれも安定していません。黒が攻めれば生きぐらいはあるでしょうが眼二つです。黒が攻めるときは外側からです。 私が黒なら右下隅を攻め、次に下辺中央を攻め、最後は左下隅を殺してゲームセットです。」 |
第25譜 5手 (通算113-117) * しげ「傷の手当てをしないと、スポーツ・旅行・仕事・家事等何も出来ません。傷の手当てをしないと攻めが空回りします。 この隅の白を取ることはしっかり全部読んでからでないと大怪我をします。この隅の白の死が読みきれないときは外側の黒が傷の無いようにするのが良いと思います。bは全部を読みきった手でしょうか。私もけんさんと同じ考えです。 傷の手当てが課題ですね。自分の石の連絡を考えたいです。」 紫の上「黒は5とつなぐと黒1と黒▲の2子が不安だったのですが、黒5に打っておく方が不安なく攻め合いでも勝てそうな気がします。どうかなぁー。」 しげ「黒5はノゾキにツナイだ手です。」 |
紫の上「しげさんから、教えていただくと「あ、なるほど。そうだそうだ」と打たなければいけないところがよくわかります。 黒中央の地模様が大きいから中央を地にしたらいいのかと思いました。白△をどこで押さえればいいのかとずっと考えていました。 不安定な右下を攻めてみようとおもいます。 黒1はどうでしょうか。」 しげ「私ならaと打ちます。白を切断して黒は確実に連絡する手を選びます。黒1と外側から攻めました。 白2と受けました。 黒1と攻めましたが、白2に石がきたため白からの切断の手が残っていることを念頭において攻めていきたいのです。」 紫の上「絶対この一手だと思いました。 黒3でどうでしょうか。」 しげ「私ならaと切断されないようにします。黒3に白4と反撃してきました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「白2に受けなくても、黒に余裕があると思いました。 黒bでどうでしょうか。」 けん「あまり、ヨミをいれていませんが、形がわるいので、こわいです。」 紫の上「けんさん、ここでは黒危険ですか?」 * |
第26譜 7手 (通算118-124) しげ「黒6、白7になりました。 黒の次の一手をお願いします。」 |
しげ「白1は手筋です。」 白1は学ぶべき手筋です。 黒▲が攻めを急いだ手で良くありませんでした。黒▲の手で白1のツケコシを防いでaと打っておくのが良かった。自分の石に傷があるとき攻めても空振りになります。 傷があるのが分るのも棋力でしょうか。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「黒はbと伸びておくのはどうでしょうか。 黒▲は急所で絶対の手だと思っていたのですが、逆に攻められてしまいました。} しげ「黒bでは白が4のところへノビ、右辺が白地になってしまいます。 黒2、白3、黒4、白5まで進めてしまいました。 黒の次の一手をお願いします。」 紫の上「ここはビシッとオサえる一手だと思います。黒は6でどうでしょうか。 この後の白はどこだろう。cと打ってくるかな?白番、私なら絶対ここに打っています。」 |
第27譜 2手 (通算125-126) * 紫の上「 黒▲は白からアテられたら必ずツガなければいけません。 まるで持て余しているような石です。そうは言っても取られるわけにはいきませんし。まるで働きのない石ですね」 しげ「そんなことはありません。右下隅の白が完全に生きた後ならヨセ2目ですから 喜んで差し上げましょう。黒bに打とうとしたわけがわかりました。 役目を果たした石は捨てていいのです。捨てていい石と捨ててはいけない石を見分ける眼力を養いたいですね。 黒1と打ちます。白が眼を作るにはこの1のところが良いので黒が先着しました。白2と打ったため、黒先で右下隅の白は死です。 止めを刺してください。」 |
紫の上「 黒もaとツイでおきます。 ここは白も傷のないように、固くツイでおくところなのですね。」 しげ「何が心配でaにツグのですか。」 紫の上「しっかりカケツギになっているのにツグ必要などないのに、なにを勘違いしたのだろう。」 しげ「普通石でなく数字だけですから、勘違いもありますよ。」 紫の上「白bに打たれたら白が生きになりそうです。} しげ「右下隅の白は生きていて名人でも殺すことは出来ません。 それを殺そうとしても無理で損をします。」 @白に小さく生きてもらって黒は外側にキズノない壁を作る。 A下辺中央の白地を減らすまたはおびやかす @Aを満たすような手はないでしょうか。 黒bは白をいじめていますが、下辺中央の白のことは考えていないようです。」 けん「生きるにせよ、死ににせよ、 黒▲が、形が悪いといったのは、そのような理由です。 悪い形を作ると、たいていは、自分(黒)が損をします。」* |
第28譜 5手 (通算127-131) * コンピュータ「投了してもいいですか。」 しげ「はい」 コンピュータ「黒の中押し勝ちです。」 131手で終了です。 お疲れ様でした。」 |
紫の上「黒は1と打ちます。」 しげ「黒1は急所です。 白2と打ってきました。 現在白は死んでいますがこの次の黒の手によっては息を吹き返すかもしれません。」 紫の上「黙って黒3とツイでおきます。」 しげ「黒は黙って3とツグのが正解でしょう。 白は4とやけ気味です。隅を取られたのでがっくりきたようです。」 紫の上「あれっ? 白4はどうしたのかな? 黒は5と白4を抜く一手しかありません。」 しげ「黒5と打ちました。」* |