ハメ手4

31型  黒番  解説

黒の小ゲイマシマリに白1、黒2の交換の後、白3とハサミツケてきたのを見れば、いかにも怪しい手だと感じます。
黒の次の一手は?
32型  黒番  解説

白1とこの方を先にツケてきました。黒2と平易に受けます。すると白3が予定の行動です。
黒の次の一手は?
33型  黒番  解説

ツケ定石で黒1から黒3までは普通です。白4が変わっています。定石とはいえないでしょう。
黒の次の一手は?




34型   黒番  解説

白9が定石はずれのハメ手です。初心者がひっかかる可能性がある初歩的なハメ手です。





35型  黒番  解説

白5、7とハメ手含みで打ってきたときはどう応じますか。




36型  黒番  解説

白3と黒2の大ゲイマジマリら迫れば、黒4のサガリは正着です。白5と二間にトブのがくせものです。黒の次の一手は?
37型  黒番  解説

この白1は知らないとビックリします。どう応じたらよいでしょうか。
38型  黒番  解説

大ゲイマジマリに対して、昔からある有名なハメ手です。
黒2よりa、黒4よりbの方が強い反発ですが、当面の白5にどう受ければよいですか。

39型  黒番  解説

白1とツケるのはハメ手ではありません。上手の常用作戦です。黒が受け方を間違えると自分でハマってしまいます。







解説

31-1図    ハマリ

白1に黒2、4と皆受けてしまうのは、白の思惑通りです。
黒ハマリです。
31-2図  正解

白1のハメ手には黒2の突き出しが正解です。弱い白の石を完全に割って出るのが肝要です。
31-3図 正解続き 問題へ 

黒1のツギに白2のハネはやむを得ぬ手で、黒3とオシて右辺を制し、黒有利です。
32-1図  ハマリ

黒1に対し、黒2と受け、白3、黒4も仕方ないとすると、これは前問題のハマリ形と全く同型で、黒が悪い。
32-2図  正解

黒2と突き出すのがハメ手破りの要着です。白3のツギなら、黒4、6と二段バネします。
32-3図 正解続き 問題へ

白1と取ってくれば、黒4と封鎖が出来ます。実利と厚みの対抗ですが、白の実利は10目位のもので、黒が有利です。
33-1図  ハマリ

黒1と手拍子に受けるのは白2とカケツがれ、これは白の理想形です。




33-2図  正解1

黒1と露骨に打って、黒3、5とシチョウに取ってしまうのが一番良い手です。




33-3図 正解2  問題へ

前図黒5でシチョウが悪い時は黒1と三々にコスミます。黒5とヒラいて黒が優ります。
34-1図    ハマリ

節穴を黒1、3と出て行きます。これは悪い手ではありません。
黒5がハマリの手です。白6は黒の予想外の手でしょう。黒三子がアタリだから黒7と抜きます。白8にキラれると黒は両アタリになります。
34-2図 ハマリの理由

黒5がハマリの手ですが、アタリだから白はツグだろうと考えたわけです。白6とツイでくれれば黒7、9と何事も起こりません。
白は6とはツイでくれません。


34-3図  正解  問題へ

黒5と単にキルのが正解です。上か下かわずか一路の差が天地のひらきになります。




35-1図  ハマリ

黒1とアテ、3、5とハネツイで隅で生きを図りました。白6まで外が強大な勢力になり白の大成功です。

35-2図  正解

黒1のハネがいい手です。白2とオサエれば、黒3、5とかまわず打ってしまいます。
続いて、白6、8と黒石を取ると、黒も9と白二子を取ります。
35-3図  変な手  問題へ

白2が変な手ですが、こう打てば、黒3から5と一つだけハイます。白6ならば、黒7とノビ、二分された白は苦しくなります。白2が悪い手です。
36-1図  ハマリ

黒1のトビは白の注文にのった手です。白2とツケられ、4、6とワタられてはハマリました。
36-2図 ハマリ2

白1のとき、黒2と抵抗できません。白△が働いて白7まで黒のハマリです。

36-3図  正解  問題へ

黒2とコスんで受けていれば隅は安全です。


37-1図  ハマリ

このように黒1とウケるのは白の注文に乗ったことになります。黒は隅にこだわり白8となってはハマリです。



37-2図  ハマリ

前図を嫌って、反対の方から黒3とキッてみましたが、これも白12となっては、すっかり隅を荒らされてしまい、白の注文どおりでしょう。
37-3図  正解  問題へ

黒1とコスミツケるのが正解です。この三々の受けが冷静です。白2のアテコミには黒3とツイで十分です。


38-1図  ハマリ

黒1と切断をおそれてヒクのは、白2でピッタリとワタリを打たれ、黒は何を打ったかわかりません。次に黒aと打っても白bで切断できません。
38-2図  ハマリ2

ワタリを阻止しようとして黒1とサガるのは、白2、4を打たれて黒の形が崩れます。

38-3図  正解  問題へ

黒1と逆にコスミツケるのが正解です。白は隅に生きにきたので黒は外側を厚くする方針です。黒7までで十分です。
39-1図  ハマリ

黒1とオサえると、白2が待っていましたというネライの手です。白12とヒラいては白満足です。
39-2図  ハマリ

黒3とカカエても、白4とツケて黒の動きをケンセイします。これでは黒不自由です。


39-3図  正解

黒1と単にヒイているのが、まぎれがなく正解です。




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