Scene22  俺らは貴族ではない
と言うことで〜今日はカリフォルニア大学バークレイ校にやって来た。んん、名前だけは知っているぞ、フットボール強い時期があったけっナ。
あの有名な塔も映画で何度も見たことがある。それにしても、そのキャンパスの優雅なこと!しかし建物は存外古さを感じさせる。校門の前
の目抜き通りには、やたらと出店(?)みたいなものがズラリと並び〜毎日が縁日みたいだ。しかし、中にはキワモノと思しきガラの悪い品物
も並んでおる・・・あ、そうか〜
ヒッピーの策源地でもあるからなのか?
そうこうしている内に午前のお仕事は終わり〜昼休みだ。敢えて〜ここで単独行動のチョイスをしてみた、集合は午後1時だ。まず生協みた
いな、キャンパス内にあるお店に行ってみるが・・・
「ハァ〜今時サザエさんでもこんな単純なデザインはお目にかかれまい」という感じのトレ
ーナーなどが並んでいる・・・やめよう。と、とりあえずストリートへ。
行ったり来たりとウロウロしつつ、音楽ショップを見つけたので入ってみることにした。殺風景なレジを抜け・・・「ん?何だか変な雰囲気?あ
の看板は一体・・・?」などと
店内を歩き始めると・・・「SIR!」「SIR!」と、黒人店員がどうやら俺らに向かって呼びかけているではないか!?
「俺か?俺なのか!?」動揺しているのを悟られぬよう〜目線を向けると、先程の看板の方を指さして何やら言っている。「ハテ?」と看板を
見ると・・・・・・。どうやら、万引き防止のためにカバン類はレジ横に置けと言うことらしい。
それにしても「サー」とは!?「俺らは貴族ではない
ぞえ!」
というのは〜多分、自分が「お客さん=サー」というのを知らなかっただけなのだろう。何だかちょっと知らないだけのことで、動揺して
しまうネタになるのが哀しいのぉ。
と言いますか・・・日本ではあまり見られないシステムだよなぁ。逆にカバン盗られたらどうするんだろ・・・。
と、気を取り直してCDを物色する。とりあえずビリージョエル購入〜♪ そしてREOスピードワゴン購入〜♪ それにしてもCDが安いんだよね
日本の定価の半額近いんだこれが〜気を良くしてレジに向かう。さて・・・番号札とカバンを引き代えてと中を見せる〜すると何やら言ってき
たのだが・・・
「ハイ、早口すぎてまるで分かりません」ってなもんだ。それに何だか・・・英語がダメと見てバカにされているようなムードすら
感じるんですけど!まぁいいか・・・こんなことばかりだもんナ、
「今日の所はこれでかんべんしたるワ」みたいに憤然として支払いを終える。
足元に25¢玉が落ちていたので、「ハイこれ」とばかりにレジの店員に渡し〜
決して悪人ではない事を主張しつつ店を出るのであった。
じむのサンフランシスコ紀行
FLIGHT2
誰か拾って下さい・・・の巻
捨てネコのまとめ
さて・・・渡米早々からいきなりのピンチ続出だったのであるが・・・何とか1週間を過ぎる辺りから余裕が出てきたようだ。
しかしながら、通常の研修などでは、普通はホテル滞在で送り迎えなども組み込むのだそうだ。であるからして〜今回の研修内容を人
事課の担当さんに伝えた時には〜「だ、だいじょうぶですか、これで!?」などと驚かれてしまったことを思い出す。しかも、送り迎えなど
という文字は元より、ホームステイをするなんて無茶な事をしたのは、俺らが初めてらしい(笑)。出発に当たって部長と面談したときにも
「君は英語が達者なんだね」などと質問されたが、「いえ、ほとんどダメです」と答えたときの部長のポカンとした口元も思い出す。
その心配はまさに的中するのであるが・・・それでもアメリカの生活にすぐに順応していくのが体感できたことは、自分でもまったく予期し
なかったことであり〜秘かに喜んでもいたんだな、これが。
治安面での不安を別にすれば、あまりに面白すぎる毎日でもあり〜また、異国で自己実現を必死になって表現している旅行社のNさん、
異国に根付きつつ天然ボケをかますLさん、そして研修内容に尽力してくれたKさんらにアシストされ〜捨て猫はたくましゅうなり申した。
かねてからの目標通り、「発達障害を持った人の視点」も嫌と言うほど実体験できたのは言うまでもなく〜実は充実していた1週間だった
のだと思う。
さて〜そんなこんなで、凹んでばかりいられぬ!次のコーナーでは、捨てネコが立派なノラネコになっていく姿をお目に掛けよう!

NEXTボタンで〜いよいよ、じむの面目が!?