え?俺が行くんですか!?・・・編
Scene 1 え?俺がいくんですか!?
それは、突然の呼び出しで始まりました。「あ〜じむ君、ちょっと話があるんだが、来てくれよ?」9月の中頃の事である。職場のボス
があらたまって話があると言う。「君な、ちょっと海外に視察に行って来ないか」・・・「え?え!?」・・・正直言って、何を言っているん
だが分からない。だって、出張だってあまりない職場だ。それを事もあろうに海外!?「えと・・・それは一体どう言うことなんでしょうか」
・・・「何って、ほれ海外視察研修の話は知っているだろう、それさ」・・・そう言えばそんな企画があるっってのは知っているけど〜希望
した覚えもないし、第一、俺みたいなちゃらんぽらんに、そんな企画は無縁だと思っていたし・・・。
「はぁ・・・一応」気のない返事をしつつ、まだ事態が呑み込めない。「午後には人事課の職員が来るからな、説明に」「は、ハァ・・・。」
何だか大変なことになっているのは分かる。一応、女房に相談だ、携帯電話の向こうからは「やったじゃん、すごいことだよ、それは」
何がすげえぇんだろ・・・そんな事を思いつつ、午後には人事から人が来て言う・・・「今回は指名ですからね」・・・「ハァ・・・」頭の中は
困惑中で、まるで他人事なのだ。「断れないんですよね・・・?」それに指名であれば、行かせていただくのが筋ってものか?
ここに至っても、まだまだ他人事としか思えない。「じゃぁ、そう言うことで!」と、何だか訳の分からない内に海外出張の話がまとまって
しまった。ボスも補佐も、こんな出先機関も忘れられてないんだなと、上機嫌だ。それをよそに・・・「一体、どうするんじゃぁ!じむ!」
そんな声が、こだまのようにクワンクワンと頭の中を巡っていたのでした。
Scene 2 だってそうだろ、え?
さて・・・困ったことに、一週間経っても、まだ他人事だ。だってそうだろ、え?何の手柄もない、何のコネもない、平凡な一職員が、突
然、「海外視察に行って来い!」・・・だもんなぁ、ハァ。それにどうすんだよ、プラン!?
日頃から、プラプラしている生活態度なので、何を決めるのにもハッキリしないっての。とりあえず、人事課からモデルプランが提示
されんたんだけど〜それは「欧州福祉施設ツアー」とかいう、ロクでもねぇプランだったっす。スゥエーデン・エゲレス・ドイッチュ・んで
おフランスざんす・・・。冗談じゃぁねぇよな、英語にアレルギーはないけど、何だいこのラインナップは!?英語だって通じねぇじゃん
か?とりあえず、このプランは蹴るとしても・・・その後どうするんだろ〜。とりあえず、ネットを駆使してプランの可能性を打診するしか
ないかなぁ。仕事だから、よし、一丁、障害を持つ人の就労支援ってことだから〜アメリカだな!?そんな大雑把な決め方で、片っ端
から打診をすることになったんだよね・・・。
Scene 3 行き先は、サンフランシスコ!
その日は、ほぼ半日使ったですね、研修の骨組みと旅行会社への打診に・・・。でもね、門前払いが多いの・・・。話を聞いてくれたと
してもJ○Bとか、某社は、この予算ですと〜4ヶ所くらい視察して、4泊くらいしか出来ないですよォ〜?なんて言われる始末・・・。
やっぱり、2週間くらい視察したいモノ!何とかならないかなぁ!?
〜って、ここで視線を変えて、「国際力.com」って、海外留学やボランティアなんかの企画を持つ事業所に相談してみる・・・すると!?
いきなりもの凄いラインナップの視察計画が送られてキター!え、なに!?まさか詐欺ではなかろうかと思えるほどの、すんばらしい
プラン提示が来たんだよぉ〜、いるんだよね、地獄に仏って。まさに蜘蛛の糸、スパイダーマンよ、ありがとう!
で、肝腎の行き先は!?イェイ!サンフランシスコだぜ!
Scene 4 おかね、ないんですけど。
え?そんなおかね掛かるの?正直言って海外はほとんど行ってない!スーツケース無い、トランス無い、ついでにパスポート無い!
あと、視察だから〜長時間使えるボイスレコーダー無い!あ〜あと翻訳機無いか・・・ないない尽くしだねぇ。更に深刻な事に車検や
子どもの入院費何やらで、我が家には資産が無いのだ。「お金無いからっ」と女房。するってぇと〜おれに死んでこいと言うことかい。
仕方なく、甲子園に行くためのお金やら、商品券、職場の厚生券なんかを駆使する次第になってしまった・・・おまいにゃぁ〜お土産
なんか金輪際買ってこないからなっ!そんな惨めな捨てぜりふを吐いて、拙者、成田に向かう羽目になったのです。
あとがき ハッキリ言って、面白くないでしょ?わたしも、書いてて面白くないモノ(笑)。
でも、次のFLIGHT 2 からは〜きっと面白いと思うから、是非、来て下さい、下のボタンをクリックしてね!
壁紙写真はフッシャマンズワーフ入口