平成３年、８月に難病（脊髄小脳変性症）と告知されて、１８年
苦しかったね～辛かったね～やっと楽になれたんだね
これでゆっくりと休めるんだね

そうさまは延命はいらない、管だらけは嫌だと言っていたけど、私はどうしてもそうさまに生きていて欲しいから、
あちこち管を付ける事になってしまったね。ごめんね
モニターで見るために体中ペタペタいっぱいいろいろ貼られてしまうし辛かったろうね

私は寂しいけど・・・（；；
そうさまの分まで頑張って生きなきゃいけないんだね
ちゃんと見守ってくれるかな～見守って欲しいよ

まだ悲しくて涙が溢れてしまう。
でも一生懸命生きるからね。生きるよう頑張るからね

遺骨を持って東尋坊に行くとか青樹ヶ原に行くとか言ってしまったね
ごめんね～でも一人になるの寂しかったから・・・
そうさまが息をひきとった時叫んでしまったね

入院して気管切開して２，３週間で退院出来るはずだったのにね
お腹がパンパンになって睾丸までパンパンになって苦しかったね
エンシュアを止めて利尿剤を流してやっとのおもいでお腹が小さくなって喜んで
これで退院出来るねと思ったら、またお腹が・・・・

先生は空気を飲んでると始めは言ったけど、どうみたって腹水だったね
苦しかったろうね（悲
２回目のパンパンの時はペニスまで水が溜まってしまい痛かったろうね

そして不随運動が始まり、それを抑える薬を流した
不随運動は和らいだけど昏睡状態になってしまった
一生懸命、そうさまに毎日毎日問いかけたけど、そうさま、聞こえてた？
お母さんの声、分かった？
分かってたよね～そう信じてるよ。

亡くなる前、３日間、酷い痙攣だった。
先生は昏睡状態だから本人は辛くないと言ったけど辛かったよね
見てる私も辛くて辛くて耐えられなかったもの

痙攣を抑える薬はないのですかと聞いたら・・・
「良い薬は有りますが、息も止まってしまう場合もあります」
そんな～～～それじゃいらないです。良いですと言ったけどそれで良かったのかな？

酷い、本当に酷い痙攣、見てられない
でも頑張って手を握って「頑張れ、そうさま頑張れ」と叫んでいた
先生も今日明日ですねと、午前中にに言っていたけど
午後からまた来て今日が山ですねと。
先生の前で大泣きしてしまった

痙攣が３日目の夕方あたりから少しずつ少なくなってきた
あ～～大丈夫だ、山は超えたと思ったけど、違った
息が・・・・止まりかけてたんだね

いつもだったら、看護師さん
部屋に入ってくる時は「そうちゃん～～」とか「そうちゃんママ～」って入って来るのが
ナースセンターにモニーが置いてあるので見て異常があったんだろうね
急に入ってきてそれも厳しい顔をして・・
「手を握っててあげてください。今、先生が来ます」と。

えっ「やだ～～～なに～～うそ～～」と叫びながら涙が出てきた
もうその時は息も絶えかけていた
「起きて、息して、駄目、息して」何度も何度も声をかけ体を揺すり手を握り揺すった
何回か興奮してて覚えてないのだけど何回も何回も声をかける度に息をしてくれた
でもすぐに止まってしまう。また呼んだ、叫んだ、揺すった、そしてまた息を・・・
でも最後・・・ちょっとの声が「おっ」それで逝ってしまった
気管切開してるから声が出るわけないのだけど呼びかけに答えてくれたんだね
最後の力をふりしぼってね。有難う

私はもう頭の中が真っ白で声は聞いたけどなんという言葉だったかはっきり分からなかった
一緒にいてくれたお友達がはっきりと覚えててくれた
そうちゃんの最後の声が聞けて嬉しかったと言ってくれた

泣いて泣いて、なんで死んじゃうの、一緒に連れてって、
一人にしないでと叫んでしまった
お友達も先生も看護師さんも、私を勇めてくれた。有難う
声をかけてもらわなかったら私もすぐにそうさまの側に行ってしまったかもしれない

やっと少しＨＰに書く気力が出てきました

死因は「肝性脳症」その原因は「肝硬変」またその原因は「Ｃ型肝炎」
そして影響を及ぼした病名が「脊髄小脳変性症」「脳梗塞」
死亡診断書・・病名が５つもあった
血中アンモニアの値が非常に高くこれ以上上がると脳に行ってしまうという
言った通り脳に行ってしまった結果なんだろう

なんの因果か・・・
そうさまの母親も脊髄小脳変性症で死因は違うが６５歳で他界！
そして今年は私が還暦に、そしてお友達の赤ちゃんが今年生まれた！
それにお世話になってた入浴さんのオペレーターの人の誕生日！

「俺の事を忘れないでくれよ」という事なのかな
忘れる訳ないのに、大丈夫だよ～心配しないでね
４４年も共に生活してもうすぐ金婚式だねって話してたのに忘れるものですか

だけど苦しいながらも思い出がいっぱい作れて良かったね
ハワイ、雪祭り、東尋坊、まだまだ沢山行ったね。温泉も何回も行ったし
夏祭りも暑い中毎年、頼朝公を見に行ったしね
素晴らしい思い出を残してくれて有難う

平成２１年８月９日、午後１１時４０分、６５歳・・永眠・・
最後はとても安らかな顔をしてました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌