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果て無き夢へ
果て無き夢へ登場人物


第二十九話   お仕置きBOYS







監督:「そもそも竹内、昼ごろには戻るといっていただろうが、バカもん!雨も降っていたし、みんな心配していたんだぞ!」
監督は鬼のような表情で、遅くに帰ってきた修吾に対して説教をしている。








それを、「やっちまったな〜」という客観的表情をしながら見守る大西、仲嶋、珂日の3人組。
仲嶋:「全く、墓参り終わったらさっさと戻って来いって言うの」
珂日:「天気予報見てなかったのか、修吾。傘くらい用意して行けよ」
大西:「いや、修吾の性格じゃおそらく急いで飛び起きて急いで出かけたから、そんな余裕ないんじゃない?」






大西の言っていることはずばりだった。
修吾は、約束の時間ぎりぎりまでベッドの中で眠っていた。
髪の毛や身だしなみのセットを終えても、流石にそういうところまでは気を配るのを忘れていたのだった。







ちなみに3人は、監督が止まっている和室の部屋のふすまを少し開けて、片目だけ出して説教の様子を見守っている状況にある。
ばれたら自分たちも、そのお仕置きの対象だ。





監督:「プロ野球選手としても自覚を持て!以上!早く寝ろ!行ってよし!」
監督は話し終えると、ポンとひざを叩いて修吾に帰還命令を出した。
修吾は、「すいません」と零し、立ち上がった。
すると、正座をしていたためか両足がしびれる。
想わず足をグらしてしりもちをついてしまった。
監督は、「だらしないな〜」といいながらも、修吾の肩を持って、引っ張っていく。



この事態に驚いた3人。
急いで逃げる準備をするが、どうにもドアが開かない。
大西:「やべぇ、複雑〜!」
大西の手が滑って、ドアノブをうまくまわせない。
後ろでは、珂日が地団太を踏んでいる。
珂日:「早くしてくださいよ!簡単じゃないっすか?」
仲嶋:「焦りすぎですよ!!」
二人が野次を飛ばすと、大西は小さな声で「うるせーな!」と返す。
大西:「大体、お前ら二人も「面白そうだから説教見に行こう!」なんて抜かしたこと考えるなよ!」
大西の行ったことに対し、珂日が素早く反論する。
珂日:「それは仲嶋さん一人に対していってくださいよ!最初に提案したのは、仲嶋さんでしょ!?」
仲嶋:「いや、俺かよ!」
二人はうんうんと頷く。





だが、そうこうしているうちに石原猛雄の怒りに触れることになる3人。





一晩中監督様の説教は続いたそうな・・・






















入り口までは監督に肩を担いでもらって歩いた修吾。
それから、しびれる足を何とかこらえて自分の泊まっている部屋までたどり着いた。
ベッドに横たわると、ジーンズから理奈からもらった紅茶のパックを取り出す。
修吾:「いい人だったよな・・・」
そしてそれに包まるような形で、もらった紙切れ。
そこには、確かに理奈の携番とメールアドレスが書かれていた。
修吾:「電話はもう遅いし・・・メールにしておくか・・・」
修吾はそういうと、メールボックスを開く。
秋葉と小田からメールが届いていたが、二人のメールは無視。
対して重要でもなさそうだったので、軽くスルーしておき、文章を作る。

















修吾:「今日は、ありがとうございました。オレのアドレスは、..............@.............090・・・・・・・・です、と・・・」
送信ボタンを押す。正直、こんな内容でいいのか全く持ってわからなかった。

















理奈のもとに、修吾からのメールが届く。
お気に入りの歌手の着メロが、携帯から響く。
理奈は、急いで駆け寄って携帯を開く。
理奈:「竹内さんからだ・・・登録しておかなくちゃ!」
修吾のメールアドレスを選択し、アドレス帳に追加する。
名前は「竹内さん」。
すぐに返事を打つ。

















理奈:「こちらこそありがとうございました(^▽^)またお話できるといいですね」
送信する理奈。
メールが送信完了したのを画面で確認すると、「いい人だったな」とつぶやきながら携帯を胸にぎゅっと押し付けた。









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