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果て無き夢へ
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第三十一話  荒波VS仲嶋







水瀬:「打てるわけねぇよ。俺の荒波は!!」
2番の廣瀬も、バットを粉砕された。こちらはショートゴロ。
廣瀬:「くぅ。まだ手がびりびりしてるべ」
仲嶋:「きつそうですね・・・」
真剣なまなざしの仲嶋が、バッターボックスへと向かった。






水瀬:「(ちょっとここからは今までどおりには行かないかも)」
キャッチャー:「どうする、水瀬」
キャッチャーが水瀬の元へとやってくる。それほど、警戒しているバッターということだ。
水瀬:「何言ってるんですか、後藤田さん。オレは俺のピッチングしますんで、リードのほうよろしくですよ」
後藤田:「ならいいんだが。気をつけろ。クリーンナップは本物だからな」
そういって後藤田はホームベースの後ろの自分の守備位置に戻った。
水瀬は、再びあのポーズをやりながら、サインを待っている。
水瀬:「さー、こっからが本番だな」
仲嶋:「まずは、球を見極める!」





ビシィツ!!
水瀬からボールが放たれる。
仲嶋:「ストレートか!」
水瀬:「くすっ・・・」
仲嶋は捕らえたと想った。が、手元をよく見るとボールは芯をはずしている。
仲嶋:「初球から荒波か!!」
仲嶋は、天性のバットコントロールで荒波をバックネットのほうへカットする。勢いはないが、後藤田は動けない。
後藤田:「なっ!(あの状態からカットか!)」
水瀬:「へぇ〜。やるじゃん」
水瀬は、まるで獲物を狙うライオンのように、ぺろりと舌を出し、自分の唇をなめた。
2球目。
仲嶋:「くっ!これも!!」
再び仲嶋はカットする。荒波だ。
後藤田:「また!(まぐれじゃない!必然的だ。まずいぞ、水瀬!)」
後藤田は、目で水瀬にサインを送る。しかし水瀬は、ロージンパックに手を触り、気持ちを落ち着けていた。
後藤田:「!(堂々としてやがる。水瀬、お前は昨シーズンからまた成長したな!!)」
水瀬:「へへ・・・上等!!」
パン!とボールが刻みのいい音を立てて水瀬のグローブの中に納まった。そして、水瀬がモーションに入る。
仲嶋:「(狙いはストレート。それ一本!コイ!荒波が来てもカットしてやる!!)」
リリースは荒波とストレートは全く一緒である。だから、手元に来ないと区別がつかない。
しかし、仲嶋は攻略法にたどり着けそう・・・だった。









バン!!!
キャッチャーミットが悲鳴を上げる。ボールの回転は失われていない。
仲嶋のバットは空を切った。水瀬は雄たけびを上げる。
水瀬:「おっしゃー!」
審判:「ス、ストライーク!バッター!アウト!チェンジ!!」
修吾:「か、空振り三振・・・!」
珂日:「マジかよ・・・」
キラーズベンチは、水瀬の荒波とストレートの威力に驚愕していた。
その中でも修吾は、水瀬の球筋を見極めようとがんばっていたが、目が疲れてしまっていた。
修吾:「160キロ近いストレートに、あの強烈な荒波が混ざってるんじゃ・・・前に打球を飛ばすこと自体困難だ・・・」
大西:「今までの水瀬の投球内容は、ストレート5球、荒波4球。ほぼ同じくらい、か・・・」
林:「わかっていても打てない!本当に手元で曲がってくるんだ!あの球は・・・」









監督:「水瀬 海星・・・恐ろしい投手を育てたな、カイザースは・・・」









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