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第三十話  カットボール:荒波







監督:「気を引き締め、逆転するぞ。まずは、同点だ。早いうちに返しておきたい」
キラーズのスタメンは、円陣を組み、そして一番バッターの林がバッターボックスへと向かった。
林:「(とにかく、出塁だな!)」
カイザースの先発投手は、エースの水瀬。
水瀬:「林 晶か・・・」
水瀬は、右手人差し指でボールをバスケットボールを回すようにくるくると回転させている。そして、キャッチャーのサインにうなずくと、そのボールをとってグローブの中に収めた。
水瀬:「行くぜ、キラーズさんよ!!」







静寂が訪れた・・・











審判:「ス、ストライーク!」
林:「な!?(初球、ど真ん中にストレート?!)」
見えなかった。そういったほうが正しい。林は、ボールがキャッチされたコースを見て驚愕した。
林:「昨季のシリーズをテレビで見たときよりも・・・速い!」
スピードガンは158キロを計測した。速すぎる。
修吾:「ひゃ、158!!」
大西:「ずいぶんと成長しているな・・・。水瀬って、まだ7年目でしょ?」
川崎:「これはこれは、カイザースは何人も逸材を抱えている」
仲嶋:「打てるのかよ、あのストレート!」
再び水瀬のストレートが内角高めに決まる。
林:「(とにかく、カットしなくちゃ始まらない)」
林はバットを短く持ちかえる。とにかくミートするつもりだ。
水瀬:「へぇ・・・(そーいうセコイことやっちゃうわけ・・・)」
水瀬は、ストレートの握りを微妙に変えた。




林:「畜生!(160キロ近いストレートに、目を慣らさなきゃ・・・)」
林は、水瀬から投げられたボールを当てに言った。
瞬間、水瀬の口元がかすかに釣りあがった。














バキィ!!!









林のバットは、完璧に粉砕された。
ボールは、バックネットのほうにふらふらとあがり、それをキャッチャーが落ち着いて処理した。
林:「くっ!(何だ、今の変化は!!)」
ストレートが、微妙に変化したのだ。この変化は、カットボールよりも切れている。そしてノビがある。
水瀬:「教えてやろうか・・・?」
水瀬は、見下ろすような口調で林に、キラーズの選手全員にそのボールの正体を明かした。













水瀬:「俺が研究に研究を重ねてついに完成した、カットボール:荒波!!」
修吾:「カットボール・・・荒波・・・」




修吾の体は震え上がった。









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