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果て無き夢へ
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第二十八話  波乱の予感







キラーズVSカイザースのオープン戦は、午後1時に幕を開けた。
キラーズの先発投手は、江成が体調不良のため緊急登板した高井。対するカイザースは、いきなりエースの水瀬 海星をぶつけてきた。
修吾:「水瀬さんって、どんな投手なんでしょうか」
修吾は、セカンドの林に尋ねる。今日は、修吾は自分のサブポジションであるファーストを守っている。
林:「どんな投手って言っても・・・。一言では言い切れないかな」
そういって、林は質問に答えた。





田上:「高井さん、トップバッターからの投球、どうします?」
高井:「僕はキミのリードを信じている。まだ粗いところもあるけれど・・・とにかく、がんばろう」
田上:「そうですね。とりあえず、様子見でいきましょう」
打ち合わせを終えた今日のバッテリーは、それぞれのポジションに散る。
高井は、投球練習を始めた。今日の高井は、緊急登板にしては肩の調子がいい。
MAXに近い145キロをスピードガンはマークする。
??:「ふへぇ。今日の先発さんは調子がいいんだねぇ」
アナウンス:「一番・・・センター、獅子村。背番号16」
獅子村:「とりあえず、出塁ってところかな」
田上:「簡単にはいかせませんけどね・・・」
獅子村という選手は、そういって左バッターボックスに入る。ふっ、と息を吐くと、静かにスタンスを取った。
高井:「(初球は外角へスライダー)」
サインにうなずく高井。そして、左腕からスライダーを投げ込む。
ビシィ!
審判:「ストライーク!」
獅子村:「(初球、様子を見てきたな・・・。そういうオレも様子見なんだけど・・・)」
2球目は外角高めにストレート。これを獅子村はカットする。打球は切れてファールボール。
獅子村:「(ま、今のコースじゃ厳しいかな。無理に流しても、サードが川崎ならアウトだ)」
田上:「(いいコントロールだ。全く隙がない、高井さん)」
田上は、3球目の指示を出す。
高井:「(よし、これで決めよう!)」





腕がしなり、高井から白球が放たれる。
獅子村は、それをスイングに行く。
田上:「(まずい!カーブをよんでいた!!)」
獅子村:「OK・・・」
快音が響き渡る。
獅子村:「ジャストミートォ!」
獅子村は雄たけびを上げ、バットを捨てて一塁へ向かう。打球は、センターへ弾丸ライナーで飛んでいった。
仲嶋:「畜生・・・(間に合わねぇか?)」
仲嶋は、フェンス付近まで後退していたが、獅子村の放った打球は勢いを失わない。
仲嶋:「なめるな!!」
一心不乱に、フェンスによじ登る仲嶋。そして、打球へ向かってジャンプする。
修吾:「ど、どうなんだ・・・!?」





ビッ!







打球は、仲嶋のグローブに当たって失速。そのままグラウンドに落ちた。
仲嶋:「(ちっ!体が・・・)」
そのまま転倒した仲嶋は立てない。レフトの廣瀬がカバーに来た。
廣瀬:「んだぁ、キラーズのレフトなめたらいかねぇべ!」
レーザービームスロー!
廣瀬の強肩が放った送球は、小坂に中継される。獅子村は3塁で止まっていた。
修吾:「す、(すげぇ。仲嶋さんもすごいけど、廣瀬さんの送球もすごかった)」
ファーストの修吾は、ただ見とれているだけだった。
獅子村:「惜しいなぁ。あと5センチくらい上なら、スタンドだったけどな」



2番、3番は凡退する。しかし、4番で厄介なバッターをキラーズは迎えることになる。










アナウンス:「4番・・・ショート、友沢。背番号7」
友沢:「・・・さーて、軽く仕上げるとするか」









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