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果て無き夢へ
果て無き夢へ登場人物


第二十七話  オープン戦直前







監督が、キラーズの選手を全員集める。
監督:「これから、1ヶ月。オープン戦が始まる。まずは、そのメンバーの発表。といっても、全員いける。ただ、日替わりに使っていくからな。いろいろと試したい。というわけで、今日はホームでカイザース戦だ。相手は昨シーズンの覇者だ。選手、首脳陣一同、気を引き締めて挑め!以上。スタメン発表は、1時間後だ」
そういうと監督は、隣に居た人物たちの紹介を始める。
監督:「都合があって、キャンプスタートには顔を出せなかったが、ヘッドコーチの三ツ島、そして、トレーナーの徳川さんだ」
三ツ島:「ヘッドコーチの三ツ島だ。というわけで、オープン戦、気を引き締めていこう!」
徳川:「キラーズ専属トレーナーの徳川です。体に疲れが出たら、私に言ってください。マッサージは、いつでも受け付けていますよ」
そういって二人は挨拶した。三ツ島は、まだ若々しさが残るよう出そうじゃない・・・しっかりとしわが刻み込まれている。徳川は、癒し系のおじいさんのような感じだった。第一印象は、優しいといったところであろうか・・・。






川崎:「修吾くん」
修吾:「川崎さん!!」
突然、修吾は川崎から声をかけられた。あちら側から声をかけてくるのは、初めてである。
川崎:「スタメン発表、1時間後だね」
修吾:「そうですね。俺が入っているかどうか・・・」
川崎:「信じて待っていたらどうだい?挙動不審でいると、ムードが台無しだぞ」
修吾:「・・・そっすね、気ままに待っていますよ」
川崎は、がんばれ、と声をかけ、修吾から離れていった。





小坂:「川崎さん、修吾にアレ、教えてませんよね?」
川崎:「大丈夫、約束は守っているから。キミの言ってることも、あながち間違ってはいない」
小坂:「やっぱ、キャンプで気づくには無理だったかな。シーズンが明ける前までには、答えを見つけてくれよ、修吾」
彼らが言っているのは、修吾に託した小坂からの宿題。なぜ修吾はミートできないのか、ということ。その答えを、二人は知っている。
小坂:「スタメン発表まであと一時間。ラジオで他のチームの奴でも聞いているかね」





修吾は、珂日と仲嶋と大西と一緒にいた。この4人は、実に仲がいい。
大西が持ってきたラジオで、4人はランナウェイズとチェリーズのオープン戦の試合を聞いていた。
試合は、9回表。チェリーズが1死から二塁打を放ってチャンスを作ったところだ。
仲嶋:「やっぱ先発投手の藤原さんは安定感がありますね。ここまで被安打は4」
珂日:「そろそろスタミナが尽きてきたんじゃないんですか?終盤だし」
大西:「いいや、これから先は、2者連続三振でゲームセット。オレはそう読むよ」
大西の予想はドンピシャリだった。この予想が当たり、仲嶋は口笛を吹く。
大西:「ま、チェリーズは、センセーションでは日の目を浴びないチームだからね。残念だけど、今年も最下位決定」
仲嶋:「断言しちゃいますか。おっと、こっちは大西さんが言ってた台風の目のガールエンジェルスの試合だ」
試合は、エンジェルスが3−1と2点リード。こちらも、9回裏、マウンドにはストッパーの河本が立っていた。
珂日:「先発はエースの木ノ本じゃなかったのか。篠田なんて聞いたことないですけどね」
仲嶋:「左のアンダースロー。非常に珍しい技巧派だぞ。カーブは強烈だからな、覚えておけよ」
珂日:「へーい。了解」
試合は、河本が3人を軽く仕上げてゲームセット。対戦相手のパワフルズは、手も足も出なかった状態だ。
修吾は腕時計を見る。そろそろ監督の解散の合図から1時間である。
仲嶋:「そろそろいくか・・・」
修吾:「そうですね」
全員はラジオの電源を切り、ロッカールームへと移動した。





監督:「今日のスタメンを発表する。
    1番 セカンド 林
    2番 レフト 廣瀬
    3番 センター 仲嶋
    4番 ライト 大西
    5番 サード 川崎
    6番 ショート 小坂

    7番 ファースト 竹内

    8番 キャッチャー 田上
    そして先発は、高井。江成を使いたかったが、腹の調子が悪いということで緊急登板。以上」
修吾は驚いた。
修吾:「お、俺がスタメン?ファーストだけど」
川崎:「おめでとう、修吾くん。がんばろう!」
修吾:「は、ハイ!勝ちに行きましょう!!」
修吾の闘志が、熱く燃え上がった。









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