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第二十四話  現役時代の因縁







修吾:「現役時代の、因縁・・・?」
修吾にはわからないが、珂日はぴんと来たようで、
珂日:「まさか、例の事件って奴ですか?」
猿鳶:「そう・・・。アレは、僕がまだ現役でセンターをやってるときだった・・・」
猿鳶はそういって、自分の暗い過去を語り始めた。






猿鳶は、キラーズのセンターとして自分を風靡していた。
華麗な守備で観客を沸かせる人気者。しかし、選手たちの反応は違った。
そのワガママな振舞いっぷりには、さすがにコーチたちも手を焼いていた。しかし、監督は何も言わずに、指揮を振るっていた。







猿鳶:「あー、つかれた〜。おーい、シャワー浴びさせてくれよ」
そういって、シャワーの順番待ちを押しのけて自分勝手に入っていく猿鳶。それにさすがの選手たちも切れた。
選手:「おい、猿鳶!おまえ、そんな勝手気ままに振舞って!お前は自分が恥ずかしくないのかよ!」
川崎:「やめてください!蔵田さん!!」
まだ若い川崎が、蔵田と呼ばれる選手を止める。蔵田はすでに頭に血が上っていた。
蔵田:「おい、猿鳶!貴様、もうこれ以上許せん!お前、この残り30試合、1試合でもエラーしたら、引退しろ!そうでなきゃ、オレが引退してやるよ!」
川崎:「く、蔵田さん?!」
猿鳶:「はん!お前みたいな3流ピッチャーじゃ、すぐ引退だろうな。このカスが!いいぜ、その条件飲んでやろう!」
川崎:「さ、猿鳶さんも!」
選手:「おいおい、なにやってるの?」
選手:「蔵田さんと猿鳶さんの喧嘩。好きだねぇ、あの二人も」
選手:「のん気なこと言っているなよ、二人とも、引退かけてるらしいぜ」
選手:「はぁ?ウソだろ?」
選手たちは集まって小声で話し合いを始める。とうの猿鳶と蔵田は、すでにロッカールームを去っていた。
蔵田:「(ゼッテー負けない!オレは引退しないぞ!)」
猿鳶:「(ふん。所詮3流は引退してればいいんだ)」







修吾:「そんなことがあったんですか・・・」
修吾は顔を渋める。珂日は、なんともつらそうな顔をしていた。
珂日:「俺が入った年にいきなりこんな騒動だからな。ハハ、つらかったぜ」
そして、猿鳶は一呼吸置いてから、はぁと大きなため息をついた。
修吾:「それで、結局・・・」

猿鳶:「僕の負けだよ。残り3試合になったところで、なんてもないゴロを後逸してしまったんだ。多分、油断していたんだと想う」

修吾:「・・・」
猿鳶:「結局、そのシーズンに僕はユニフォームを脱いだ。そして蔵田は、その騒動がきっかけとなって球団関係者の手によって、他のチームに金銭トレードで移籍した。」
珂日:「・・・」
猿鳶:「だから僕は、またこんな失敗を起こさないように・・・」
気がつくと修吾は猿鳶に向かって罵声をかけていた。




修吾:「あんた、それは勝手気まますぎるよ!」









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