パワプロについて
├パワプロとは何か?
├パワプロシリーズ検証
└登場人物紹介


掲示板
以下の掲示板は、左フレームのBBSのBBSメニューからもいけます。
パワプロ専用掲示板
連絡用掲示板


パワプロ小説
以下の小説は、左フレームのNOVELのメニューからもいけます。
果て無き夢へ
果て無き夢へ登場人物


第二十三話  In the park







キラーズ球団事務所。
ここに一人の男がスーツを着て訪れていた。猿鳶だ。




監督:「確かに、選手を励ますという面では、選手に甘くしてやるのも大切だ。しかしそれが、ひいきという形になってしまった場合、ほかの選手はいい思いをしないだろう。それはチームのムードをマイナス面で働かせていることになるし、選手たちは自分の想ったとおりに動いてはくれないぞ」


監督:「“でも”という言葉はない!現役時代と、コーチとでは立場が全く違うのだぞ!黄金時代を風靡した伝説のセンターが、そんな指導力でどうする!顔を洗って、しっかりと才能を育てなさい!」







石原の言った言葉が、鉛のように猿鳶には残っていた。
懐に入れているのは・・・辞職願いである





すると、近くの公園から少年たちの無邪気な笑い声が聞こえてきた。どうやら、野球をやっているらしい。
猿鳶:「気晴らしに・・・見ていこうかな・・・?」
気軽に、足が公園へと向いた。




公園では、少年たちに混じって、修吾と珂日が対決をしていた。
修吾:「絶対打たせませんよ!」
珂日:「よし、こい!青少年!!」
この二人、あの事件の後すっかり仲直りをして、意気投合していた。互いにコーヒー好きということもあって、豆の貸し借りを互いにしている。
今は、修吾がピッチャー、珂日がバッターボックスに入っている。
そして、バックには少年たち。野球をしている途中で、キラーズの選手を見つけ、誘ったのだ。
少年:「キラーズの選手だし、すっごいあたりが行くぞ!」
少年:「おい、お前ちゃんと捕れよ!」
少年:「わかってるよ〜。うるさいな〜」
修吾が投げたボールが、珂日のバットに当たり、センター方向へ大きく上がる。
修吾:「げげっ!マジすか?」
珂日:「それみろ!イエー!」
珂日は上機嫌でベースを回ろうとする・・・が・・・






パシッ!






心地よいキャッチの音。少年たちではない誰かが、素手でキャッチしたのだ。
修吾:「んっ・・・。あ、あなたは!」
珂日+修吾:「猿鳶コーチ!!」
猿鳶:「・・・はは・・・どーも・・・」





3人は、ベンチに腰掛けながら子供たちの野球を見ている。
なんともいえない空気だ。3人とも、缶コーヒーを飲んでいる。ちなみに、猿鳶はジョー○アだ。
修吾:「ここの公園、球団事務所からそう離れてませんよね」
猿鳶の顔が一瞬歪む。目的をズバリ読まれているからだ。
修吾:「まぁ、寮からも歩いて10分くらいなんですけど。オレと珂日さん、今日練習ないんでトレーニングしてたんですよ」
珂日:「んっ、そうそう。トレーニング(まさか、街でいい女ナンパしようとしたなんていえないよな〜間違っても)」
修吾:「猿鳶コーチは、何でここにいるんですか?」
猿鳶:「いや・・・そのぉ・・・」
猿鳶は口を濁す。仕方なく、修吾は次の話題に切り替えた。
修吾:「なぜ、あの指導方針なんです?」
猿鳶:「え?」
修吾:「もし、あのままA組、B組体制が続いていたら、本当にまずかったと思いますよ、A組。なぜ、猿鳶コーチの指導方針は・・・」
猿鳶:「はぁ。・・・仕方ないのかもしれないよ」
珂日:「仕方ないって・・・そりゃどういう!?」






猿鳶は、うつむきながらいった
猿鳶:「やはり、現役時代に因縁があるからさ・・・」









次へ    果て無き夢へTOPへ