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第二十二話  ガールエンジェルス







理奈:「がんばってください、監督。私もしゃべりっぱなしで・・・声がかれてきました」
美夢:「言わんこっちゃない。だから理奈は頼りな・・・」
姉妹喧嘩に発展しそうなところを、優と羽賀が美夢を止める。さすがに、チームメイト同士で、対応が早い。
理奈:「んんっ。じゃぁ、投手陣の紹介に行きますね。こっちのほうは、若奈ちゃんのほうがいいかも」
若奈:「言われなくても準備ばっちしです!じゃぁ、エース木ノ本 若奈!精一杯紹介しま〜す!」
そういって、若奈はあおいをブルペンへと招き入れる。それをみると、エンジェルスの投手陣たちが素早くブルペンへと駆け出す。野手陣たちも、ぞろぞろとブルペンの窓を覗き込む。
若奈:「投手の人は、自己紹介してブルペンキャッチャーに向かって投げ込んでください!自慢のボールを一球びしぃっと!じゃぁ、まずはあたし、木ノ本 若奈!スライダーを投げます!」
若奈は、マウンドへと上がる。そして、ゆっくりとモーションに入る。サイドスローのようだ。
若奈:「えいっ!」
掛け声とともに、ボールはキャッチャーへ一直線に向かっていく。
あおい:「(あれ?若奈ちゃんはスライダーって言ったけれど・・・失投かな?)」
しかし、あおいの予想を裏切り、ボールは鋭くスライドする。そしてキャッチャーミットに収まったときは、内角よりのコースから外角へ、ホームベースを横断していた。
あおい:「すごいすごい!若奈ちゃん、すごいキレだね!」
若奈:「あおい監督の“マリンボール”に比べたら、まだまだですよ。がんばります!」
自己紹介が終わると、温かい拍手が飛び交う。エンジェルスは、女性らしく団結している。
??:「次は私、山内 静。得意な球種はフォークボールです」
そういって、山内は右手にグローブをはめた。サウスポーのようだ。そして、オーバースローから思いっきりボールを投げる。
ボールは高めにいったが、それがすっと落ちてくる。最終的には、ホームベースを過ぎてからワンバウンドした。
山内:「よろしくお願いします!」
そういって、投手陣が自己紹介を進めていく。







若奈:「そして、最後に紹介するのが、エンジェルスのストッパー、河本 紫さんです!」
河本:「河本 紫です。紫ってかいて、“ゆかり”と読みます。よろしくお願いします・・・」
彼女は、そういってマウンドに上がると、とたんに険しい表情になる。そして、あおいの目を疑うようなボールを放って見せた。
あおい:「(え!今彼女が投げたのは、僕の・・・)」
ボールは鋭くキレて、キャッチャーミットに収まった。軌道はシンカーだが、すぐにあおいはこれに気がついた。




あおい:「マリンボール・・・」
若奈:「え!?」
理奈:「マリンボール?!」
美夢:「何、それ?」
若奈や理奈たちが驚きの声を上げると、美夢は一人だけ頭の上に?マークを浮かべる。これには全員ずっこける。そして、息苦しそうに秋原が説明した。
秋原:「んん〜っ。マリンボールというのは、あおい監督が現役時代、決め球として使っていた切れのいいシンカーのことですわ」
美夢:「あぁ〜。想い出したかも〜」
といって、美夢はぽんと一人納得の言った表情だ。しかし、マウンドにいた河本は、首を横に振っていた。
河本:「マリンボールも投げられますけど・・・。でも、この球は秘密にしてください。公には、ただの“シンカー”ということで・・・」
あおい:「でもすごいな。よく、僕のマリンボールを改造できたね」
河本:「いえ・・・。ビデオで研究したんです。私は、シンカーくらいしか投げられないから・・・」
そういって、グローブをはずす河本。これで、エンジェルスのほとんどの選手紹介が終わり、理奈が練習に入ろうと、メンバーに促す。
理奈:「ノックできますか?監督」
あおい:「もーちろん!僕に任せなさい!」
あおいはそういって、バットを肩に担いでバッターボックスに入る。レギュラーは、守備位置についている。
あおい:「行くよ〜!」
そして見事な大空振り。あおいはその場に尻もちをついてしまった。











あおい:「はは、ははははは・・・はぁ」









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