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果て無き夢へ
果て無き夢へ登場人物


第二十一話  異色のチーム







昔、高野連は、一人の女性選手に、出場可能という決断を下した。
野球界のルールは、一人の女性選手により、革命・・・変わったのだ。
彼女はその後、キャットハンズというオレンジ色のチームカラーのチームで、エースとして君臨。体力が衰え始めると、クローザーに転向。
そして、女性選手ながら、素晴らしい記録を打ちたて、多くのファンに惜しまれつつ、ユニフォームを脱いだ。
そして、その女性選手が、今度は自ら指揮を振るうことになろうとは、誰一人予想していなかっただろう。





静岡県静岡市。
駿河湾の潮風を受け、黒潮の上を、季節風が吹きぬけ、暖かい風を運んでくる。
そこに、一人の緑色の髪の毛をした女性が、その鮮やかな髪を揺らし、キャンプ地へと足を踏み入れた。
??:「エンジェルス・・・。僕がプロ野球の監督として、初めて指揮を振るうチームなんだね、ここが・・・」
彼女は、希望に満ちた表情でベンチを抜けた。






選手たちが、ざわざわと集まりだす。そして、隣のものたちと話をし始める。
??:「はーい。みんな、静かにして」
柔らかな口調で、場を沈めた女性監督・・・早川あおい。
彼女の姿を見た瞬間に、エンジェルスのチームの選手たちは、一気に感激の声を上げた。
あおい:「(ふふ。この異色のチーム、絶対に優勝に導くぞ!!)」
あおいの言う異色のチーム・・・。ガールエンジェルス・・・。




そう、ここには本当に、野球の天使としか言いようのない選手が集まっていたのである。
それは・・・








選手全員が女性選手であること。








早川あおいは、自らの活躍でプロ野球界に旋風を、革命を起こした。
そしてその影響を受け、わたしたちも、と立ち上がった女性が、今、晴れてユニフォームを着て選手として野球というスポーツで戦っている。
あおい:「チームリーダーは、誰かな?」
あおいは、やはり穏やかな口調で選手たちに問いかける。
??:「あ、ハイ。私です。清川理奈。ポジションはサードですけど、チーム事情でキャッチャーを主に務めています」
あおい:「理奈さんね。かわいい名前ね。よろしくね」
理奈:「あ、ハイ。私こそ、未熟ですけれどよろしくお願いします、監督!」
監督、そう理奈に呼ばれた瞬間、あおいは顔を赤くし、激しく動揺した
あおい:「えっ、ぇっ?!かかかか、監督?」
理奈:「落ち着いてください。監督」
あおい:「あわわわ、ごめんごめん。パワフル大学ってとこでも監督やってたけど、やっぱ緊張しちゃって」
理奈:「大丈夫ですよ。それから、監督のために、一応みんなの紹介を・・・」
あおい:「うん、助かる。名前も覚えなくちゃ」
あおいは、少しの時間の出来事に緊張の糸がほぐれたのか、再び笑顔に戻る。




理奈:「では、ピッチャーから。エースの、木ノ本 若奈ちゃんです」
若奈:「木ノ本 若奈です。18番です。あおい監督、あたしあなたに憧れて野球を始めたんですよ。あえて感激です!」
あおい:「僕も、若奈ちゃんみたいに私を目指して野球を始めてくれた女の子に逢えて嬉しいよ」
理奈:「つぎは、キャッチャーで私、清川 理奈。チームリーダーをやらせてもらっています。あおい監督、よろしくお願いします!それで、ファーストを守っているのが、杉浦 優ちゃん。女の子なのに力があって、足も速いんですよ」
優:「杉浦 優です!外野も一応守れます。守備はド下手ですけど、がんばります!」
理奈:「セカンドは青木 小夜さん。チームのムードメーカーなんですよ」
青木:「青木 小夜で〜す。恋する永遠の20歳なんですよ〜てへっ。よろしくお願いします!」
理奈:「サードを守っているのが、秋原 聡美さん。そして、ショートを守っているのが・・・」
理奈が向けた視線の先には、同じく理奈がいた。しかし、髪の毛の色は違う。彼女は金髪である。あおいはわけがわからない。
あおい:「え、え?理奈ちゃんが二人?どういうこと??」
やはり混乱している。そんな様子を見かね、理奈が説明しだした。
理奈:「妹です。清川 美夢。双子なんです、私たち」
美夢:「清川 美夢です。頼りない姉ですけど、どうぞよろしくお願いします」
そういって、美夢はぺこりと頭を下げた。幼い印象の残る、理奈とは対照的な性格だ。
理奈:「ちょっと〜。頼りないってどういうこと?少なくとも、美夢よりはしっかりしているつもりよ!」
美夢:「なによ〜。自分のこと棚に上げて!全く、同じ顔、同じ声、同じスリーサイズって気味悪い!」
秋原:「ちょっと、二人とも。見苦しいわよ。監督のいる前で姉妹喧嘩はやめてくださる?私たちも、今季はAクラスを目指し、必死になっているのですから」
そういって、発展しそうな二人のいい争いを、メガネをかけた秘書タイプの女性・・・サードの秋原 聡美が止めた。チームリーダーは、この人のほうがいいのでは?と、一瞬想ってしまうかのような威圧感だ。
理奈:「あ、すいません。聡美さん。お見苦しいところすいません、監督。とりあえず、右目元にほくろがあるのが美夢です。あの子がいったとおり、同じ顔、同じ声、同じスリーサイズなので・・・」
なぜかこだわる理奈。少し後ろから、ほほを膨らませている美夢。よくやって行けるな、とあおいは想った。
理奈:「レフトは松井 麗華さん。チームの4番で、昨シーズンは打率のトップ10にもはいっていたんですよ。そして、センターが朝霧 奈緒子さん。チーム1の俊足です。ライトが羽賀 葉子さん。セカンドも守れるし、守備範囲がとても広いんです」
3人:「よろしくお願いします(わ、っ!、ね!)」



理奈の紹介はまだ続く・・・








あおい:「覚えきれないよ〜」









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