■念願の白馬三山へ 後立山・白馬岳〜唐松岳 2006.08.13〜08.14

北アルプス北部、後立山と呼ばれる山域は小屋等がよく整備され、雪渓、高山植物、湿原、岩場と山の楽しみが全てある。白馬岳を目指す8割は八方から猿倉、大雪渓経由で登ってくる。雪渓歩きが嫌いな私(K2小川)は登り下りにリフト・ゴンドラを利用する2泊3日の計画を立てた。

0日目
いつものように仕事場から直行。静岡からR1号で興津へ。興津からR52号で南アルプス市へ。県道でショートカットして武川からR20号に入り、諏訪ICから中央道・長野道を通り、豊科ICで下りて高瀬川沿いの県道からR147号を通って白馬村・八方に着く。無料駐車場はすいていた。発泡酒を多めに飲んで眠りについた。

1日目
空が白々してきて目が覚めた。寝ている間に駐車場はいっぱいになっていた。タクシーの勧誘を無視して八方バス停に歩く。猿倉行はデイパックを背負ったハイカーで一杯だ。栂池行に乗込むとほぼ満席。大型ザックは私のを入れて4つだった。バスは岩岳経由で栂池高原へ。ゴノドラ、ロープウェイで一気に標高差1000mを登る。駅から舗装路を10分ほど歩くと栂池自然園がある。登山道に入るといきなり急坂だ。調子が出ない内の急登はツライ。短い間隔で休みをとり、体調を上げていく。潅木帯になり日差しが強くなる。雪の残る岩場を過ぎると間もなく天狗原に着く。美しい湿原で木道が整備されている。写真を撮りながらゆっくりと進む。風吹大池の分岐を右に見送って再び潅木帯に入って行く。細い沢を飛び石よろしく登って行くと森林限界を越える。岩場の急登をこなし、雪田を越える。その後ひと登りで広々とした白馬乗鞍岳(2437m)頂上だ。巨大なケルンの周りでは多くのハイカーが休んでいた。ここは通りすぎ、少し下ると白馬大池が美しい姿を見せる。ゴーロの道を池辺まで下り、白馬大池山荘前で昼食を摂った。山荘の周りはお花畑になっていてハクサンイチゲ、ウサギギク、イワカガミ、チングルマなどが咲いていた。山荘でバッジを買う。看板に「雪害で修理が必要なため8月下旬で小屋終い」とあった。岳沢ヒュッテ、剣沢小屋、剣山荘の倒壊など昨冬の雪は多かったんだなあ。

 
       ワタスゲが揺れる天狗原         美しい白馬大池。左奥が小蓮華山

池を左に見ながら雷鳥坂といわれる斜面を登る。この頃からガスが湧き出し展望が得られなかった。しかし、登山道にはチシマギキョウ、コマクサ、イワギキョウ、ハクサンシャジンなど紫系の花が点在して目を楽しませてくれた。白馬大池から2時間あまりで小蓮華山(2769m)に着く。祠と剣が奉られた山頂は休憩には持って来い。白馬岳はガスで見えないが、大雪渓側はよく見える。北には雪倉岳が堂々の姿を見せる。15分ほどの休憩で出発。緩い下りで稜線漫歩を楽しんで三国境(さんごくざかい)へ登り返す。分岐にはボランティアの監視員がいて、登山者に声をかける。ここまで来ると白馬岳山頂の人が大きく見える。ザレた道を緑になったウルップソウ、トウヤクリンドウ、チシマギキョウに励まされながら登る。馬の背に出てしばらく歩けば白馬岳(2932m)頂上に着ける。小広い頂上は登山者で一杯だ。しかし、ズック靴&デイパックの人も結構いてビックリだ。石の方位盤が「強力伝(新田次郎著)」にあるやつかなあ?信州側からガスが沸き、景色が期待できないので写真撮影をして下る。ここでも空身のハイカーにたくさんすれ違った。巨大な白馬山荘の間を通り、更に下る。頂上から30分でテン場のある村営頂上宿舎に着く。テン場はすでに7割方うまっていた。夕暮れとともに就寝。

 
三国境への登りから美しい稜線を振り返る   白馬岳頂上の方位盤
1日目   着   発
八方   6:10
自然園駅 7:00 7:10
天狗原 8:48  
白馬大池 10:27 10:55
小蓮華山 12:58 13:13
三国境 13:51 13:56
白馬岳 14:40 14:50
頂上宿舎 15:20  
  八方 ― 栂池高原  アルピコバス 500円
栂池パノラマウェイ 1720円(+荷物券300円)
テン場管理費 500円

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