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2022年10月15日
サイド ブレーキの調整


        マニュアルを見ると、サイドブレーキの調整は出来る様だが、日本車とは異なっている。
        普通は、レバー下に調整用の機構が有るのだが。
        smartは、エンジンルーム内。 エンジン下に潜ってみると、エンジンを降ろさない限り
        手が入らない。
        ここまでして、調整をするのはエンジンを搭載する前の段階か、ワイヤーが切れた場合のみ。

        ドラムブレーキは、自動調整機構が付いているので、ブレーキライニングが限界まで減っていない
        限り調整の必要はない。
        そして、サイドブレーキもドラムブレーキに繋がっている訳だから、効き具合も同時に調整
        される筈なのだが。






        しかし実際は、勾配の有る場所で、軽くブレーキべダルに足を載せただけでは、動いてしまう。
        そして、サイドブレーキも思いっ切り引かないと( 6ノッチ )同じ様に、動く。

        となると、ドラムとライニングの圧着力が低くなっているとしか思えない。
        本当に、自動調整機構は機能しているのだろうか?

        ジャッキアップし、サイドブレーキを戻した状態で、ドラムを手で回してみる。

        右側 : ライニングがドラムに軽く当たって、軽い手ごたえ有り。
              ドラムとライニングの隙間は、適切と考える。

        左側 : ライニングがドラムに当たっている感じは無し。
              ドラムとライニングの隙間は、開いていると考える。

        左側の自動調整機構に問題有りとなりそうだ。


        面倒臭いが、バラして確認するしかない。
        注意深く見ていくと  ...... 自動調整機構部に差が有った。
        アジャスターの頭部にテンションを掛けるスプリングの取り付け方が異なっている。
        正解は、下写真の右側。 
        ブレーキシューの下側にスプリングは設置されるのが真だが、左側は上側に設置されている。
        リターンスプリングの動きの妨げになっている様に思える。
        何故この状態になったかは、プロショップの整備士しか知り得ないのだが .......


< ブレーキ左側 >                      < ブレーキ右側 >
  





        まあ、これは全バラして組み直すしかないのだが、生憎明日は稼働日。
        自動調整機能が動かなければ、手動で調整する。
        10ノッチ進めて、OKとなった。





        調整結果 : ブレーキの踏みシロが短くなり、効く。
                 サイドブレーキは、5ノッチが最大となり、ガッチリ効く。
                 ( サイドブレーキを掛けた状態で、車輪のボルトが外せる )


        自動調整機能は、要らないね。





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