整備中にABSのケーブルが、” むき出しになっている ” 所を見つけてしまった。 これは、” 利用してくれ ” と、言われた様な気がした( 笑 しかし、むき出しは、安全上まずいだろう。 低価格なスマートならではか ?
さて置き、まずは、極数を確かめる。 車輪一回転当たりで発生するパルス数は、48だった。
波形は、0−1V、オフセット 0.5V。
車速信号として4か8パルスにするなら、1/12 か 1/6 分周すれば良い。 ただ、ABSの出力はレベルが小さくオフセットを履いているので、オフセットを除去した後、増幅が必要。
分周する方法は、ロジックIC 4520を使い、後はAND回路を咬ませて出力。 ただこれだと、パルスの幅が広くなってしまう。 まあ、これでもNAVIは受け取れると思われるが。
確実さを求めるなら、マイコンで分周させて、パルスの幅も車速に応じて変化させ出力する方法。 ソフト次第で、4、8、16、20、25パルスを自在に発生出来るし、やるならマイコンを使う。
早速、ABS信号を分岐させた。 ハンダ処理後は、芯線が露出した部分にコーティング剤を塗布し、乾燥後 補強の為テーピングを施す。 この場所は、車輪から近い場所なので、環境的に厳しい場所。 コーティングしないと、錆びて断線する 可能性が有る。
ハードは、下記となる。 後は、面倒くさいハード作りと、ソフト作成。
( 訂正 : R3は120kΩ )
2023.1.25日 更新
ハードとソフトを作成し、検証。 下写真内の、赤枠がハードウエア。
オシロスコープ内の上側波形が、ABSに相当する信号。 下側の波形が、生成した車速パルスとなる。
< ABS信号48パルスに対して、車速信号として4パルスを発生 >
< ABS信号48パルスに対して、車速信号として8パルスを発生 >
2023.1.30日 更新
作成した物を車載し、動作確認をする。 キーをACCの位置まで回し、ABSセンサーに電源を供給する。 そして、タイヤを手で回して車速パルスが発生する事を確認した。 確認は、オシロスコープと NAVIが実際に確認しているパルス数だ。 両方ともに OK。
さて、終了と思ったが、念の為エンジンを掛けて動作確認をしてみた。 すると、ABS信号の汚い事 ....... ノイズが乗りまくっていた。 その為、ノイズまで信号として取り込む結果ととなっていた。 ここまでノイズが乗っているとは思わなかったので、設計した回路は、没。
ノイズ源をABS信号に混ぜて、シミュレーションをやり直し。 下の回路なら、ノイズまみれのABS信号から、マイコンが処理出来る信号に変換できる。
結果 OK。
< 備忘録 >
ソフトウエア : SPEEDP.asm 上記オシロの波形とは異なる → ABSのパルス幅と同じパルス幅で車速パルスを発生
2023.2.6日 更新
実走行して、検証をした。 NAVI 画面で、トリップとパルス数をリセット後、近くのコンビニまで往復した。
< リセット > < 走行後 >
前輪のサイズは、175/55/R15。 タイヤ外径 : 573 mm → タイヤ円周 : 1.799 m
走行距離/タイヤ円周 * 4パルス(1回転当たり) が、発生したパルス数となる。
( 3530/1.799 ) * 4 = 7849 パルス
エンジン始動時に発生する、ABS信号の異常発振が加算される事をいれると、合致している。 これで、作成した回路とソフトの検証は終了。
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