エリーゼ(機構関連)


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2023年08月13日
コンプレッサー取付

            コンプレッサーとオルタネータを取り付けるには、取付順序が重要。 手順を間違えると、組み直しとなる。
            また、リアクラムシェルを外さないと作業は困難だろう。 一度は外さないで、オルタネータのみを取り外した事はあるが、二度と
            やりたくはない。 今回は、コンプレッサーとオルタネータを取付なので、備忘録としてポイントを記して置いた。


            @ コンプレッサーと、オルタネータ外し。( ベルト外しは割愛

            1. エアコンパイプ ボディ側との接合部を外す。
            2. コンプレッサー本体を、固定ボルト(3本)を緩めた後、下方へずらす。 電磁クラッチ用 12V電源のコネクタを抜く。
            3. コンプレッサーに取り付けられているエアコンパイプを取り外す。 低圧側から外して、高圧側を外す。 ここで、エアコンパイプ
               をエンジン上側から抜き取る。パイプ、パイプ挿入口には、ゴム栓をする。
            4. コンプレッサー本体を、エンジン横から引き抜く。
            5. オルタネータの電源端子とモニター端子を外す。 下側固定ボルトを緩めて外す。 上側の固定ボルト、固定ブラケットを
               取り外す。 ここで、オルタネータをエンジン上側から抜き取る。


            と、外すのは簡単。 ここで、取付の為に加工をしておく。 加工とは、ボルト1本だけ、10mm程ネジ部をカットする。
            そのボルトとは、コンプレッサーを固定している最下部に位置するボルトだ。 下写真の←の位置にあるのだが、ボルトが固定されて
            いる時は、当然引っ込んでいる。 しかし、取り付ける段になると、バルクヘッドにボルト頭が食い込んで、回すことが出来ない。
            その為、ボルト長を短くしておく必要が有るのだ。






            A コンプレッサーと、オルタネータ取付

            1. コンプレッサーに、取付ボルト3本をセット後(最下部は、短いボルト)、エンジン横から挿入し固定台にボルト止め。
            2. 電磁クラッチ用 12V電源のコネクタを差し込む。
            3. エンジン上部から、オルタネーターを挿入し、なるべくボディ側にずらして置く。
            4. エアコンパイプ(高圧側)をエンジン上部から差し入れる。(差し入れる前に、Oリングにシーリングを塗布)
               コンプレッサーの挿入口に、パイプを垂直に挿入しつつ、Oリングに横負荷を掛けない様に固定ボルトで締結する。
               尚、Oリング部、コンプレッサー挿入口への チリ混入は、厳禁。
            5。 ボディー側にずらしたオルタネーターを、エンジン側にずらして置く。
            6. エアコンパイプ(低圧側)をエンジン上部から差し入れる。(差し入れる前に、Oリングにシーリングを塗布)
               オルタネータを上側に持ち上げながら、エアコンパイプをオルタネータ下側を通す。
               コンプレッサーの挿入口に、パイプを垂直に挿入しつつ、Oリングに横負荷を掛けない様に固定ボルトで締結する。
               尚、Oリング部、コンプレッサー挿入口への チリ混入は、厳禁。
            7. エアコンパイプ ボディ側の接合部と結合する。 ここも、Oリング部、コンプレッサー挿入口への チリ混入は、厳禁。
            8. 真空引きをして、エアコンシステムに漏れが無いことを確認する。 漏れが有る場合は、パイプ結合部のシーリングが失敗
               しているので、パイプは全て外して、やり直す必要がある。
            9. オルタネータ下部を固定台に取り付ける。 その後、上部をブラケットと結合する。
           10. 再度真空引きを実施して、エアコンシステムに漏れが無いことを確認し終了。 ( オルタネーター取付時、パイプに負荷が
               掛かり、漏れが発生する場合有り )


            エアコンに使うOリングは、必ずサイズが合致した新品と交換する。 Oリングには、シーリング剤を塗布する事。 Oリングだけでは
            シーリング出来ない。また、挿入口に対してパイプを垂直に突き立て、且つ軽く押下しながら締結する。
            傾いた状態で締結した場合、Oリングの端に亀裂が発生し、必ず漏れる。


            兎も角、作業スペースは極小。 手順を間違えると、作業途中で組み直しとなる。





             エアコンパイプの下に、オルタネータ  ......  オルタネータ故障の場合、エンジン横部から取り出さざるを得ないのだが
             これが、非常に面倒な作業となる。
             コンプレッサーの位置を、もう少し下に配置すれば、オルタネータ下とコンプレッサー上部の間に、パイプは通るのにな
             残念な設計だ。








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