エリーゼ(機構関連)


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2023年09月21日
クーリング周り

           ラジエータ、コンデンサー周りを点検。 ラジエータ用のファンの方が仕様上、風量が大いにも係わらず、コンデンサー用ファンの方が
           ラジエータから吹き出す風量が多いと言う不思議な現象。

           原因として即座に思いつくのが、ファンの外周とコンデンサー下面の間に隙間が有って、そこから漏れ出ている現象。
           一応、確認したが、二つのファン共にコンデンサー下面に密着しており、隙間は無い。また、コンデンサー下面からファンのはみ出し
           も無く、コンデンサーのフィンにも潰れ等は無い。


< コンデンサー前方部 >



< コンデンサー後方部 >



            恐らく仕様としては、ファン外周が冷やす対象に密着した状態を想定していると思われるので、機構的には問題ない筈。
            ちょっと気になるのが、ファンで加速された風が有効的に対象物に当てっているか?  加速されるまでの距離は必要。
            ラジエータ用ファンの厚みは、コンデンサー用ファンに比べて3、4mm程薄い。 この分カラーを付けるなりすれば、風量が
            増えると推測されるが、分解が面倒なのだ。

            また、上の写真を見れば解るが、ファン側面が開放されている。 コンデンサーの外形に沿って囲んでやれば、側面方向に
            逃げる空気を、ラジエータ面に全て向ける事が出来る。 実際、手をかざすと側面からの空気漏れは大きい。
            ラジエータマウントパネルは付いてはいるが、密封状態ではない。





           在庫で眠っていたアングル材を、29cmでカットした後、コンデンサー横に設置。


 


           コンデンサーとアングル材の隙間は、アルミテープで処理。





           コンデンサーとラジエータ間も開いているので、ここもアルミテープで密封。





            これで、少しはラジエータ上方に抜ける空気量は増えたか。



            一方、電気的には、どうだろうか。 ファンに正当な電圧が掛かっていない場合、当然パワーは落ちる。
            ヒューズ、リレーで電圧降下が無いかを確かめる。

            結果 :  ラジエータ用ファン : 13.16V    コンデンサー用ファン : 13.40V
                   その差は、0.24V。 電流は8.7A流れるので、抵抗差は、27mΩ。 まあ、誤差範囲。
                   電気面では、問題は無し。



            総論 : SPAL VA11−AP7/C−57Sの仕様は、オリジナルファンより風量は多いのだが、それは、開放された空間に
                  向かって吐き出された場合に置ける仕様。
                  実際には、羽の上面 〜 対象物までの距離が狭い為、吐き出される風量は小さくなっている。
                  仕様面の風量多しで、安易に選ぶのは間違い。





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