Smart


トップへ
戻る
前へ
次へ



2023年01月22日
車速パルス(その3)

        整備中にABSのケーブルが、” むき出しになっている ” 所を見つけてしまった。
        これは、” 利用してくれ ” と、言われた様な気がした( 笑
        しかし、むき出しは、安全上まずいだろう。 低価格なスマートならではか ?


        さて置き、まずは、極数を確かめる。 車輪一回転当たりで発生するパルス数は、48だった。





        波形は、0−1V、オフセット 0.5V。






        車速信号として4か8パルスにするなら、1/12 か 1/6 分周すれば良い。
        ただ、ABSの出力はレベルが小さくオフセットを履いているので、オフセットを除去した後、増幅が必要。

        分周する方法は、ロジックIC 4520を使い、後はAND回路を咬ませて出力。
        ただこれだと、パルスの幅が広くなってしまう。 まあ、これでもNAVIは受け取れると思われるが。

        確実さを求めるなら、マイコンで分周させて、パルスの幅も車速に応じて変化させ出力する方法。
        ソフト次第で、4、8、16、20、25パルスを自在に発生出来るし、やるならマイコンを使う。



        早速、ABS信号を分岐させた。
        ハンダ処理後は、芯線が露出した部分にコーティング剤を塗布し、乾燥後 補強の為テーピングを施す。
        この場所は、車輪から近い場所なので、環境的に厳しい場所。 コーティングしないと、錆びて断線する
        可能性が有る。






        ハードは、下記となる。  後は、面倒くさいハード作りと、ソフト作成。
        ( 訂正 : R3は120kΩ )






2023.1.25日 更新


        ハードとソフトを作成し、検証。 下写真内の、赤枠がハードウエア。





       オシロスコープ内の上側波形が、ABSに相当する信号。 下側の波形が、生成した車速パルスとなる。


< ABS信号48パルスに対して、車速信号として4パルスを発生 >



< ABS信号48パルスに対して、車速信号として8パルスを発生 >







2023.1.30日 更新



        作成した物を車載し、動作確認をする。
        キーをACCの位置まで回し、ABSセンサーに電源を供給する。 
        そして、タイヤを手で回して車速パルスが発生する事を確認した。 確認は、オシロスコープと
        NAVIが実際に確認しているパルス数だ。 両方ともに OK。

        さて、終了と思ったが、念の為エンジンを掛けて動作確認をしてみた。
        すると、ABS信号の汚い事  ....... ノイズが乗りまくっていた。
        その為、ノイズまで信号として取り込む結果ととなっていた。
        ここまでノイズが乗っているとは思わなかったので、設計した回路は、没。

        ノイズ源をABS信号に混ぜて、シミュレーションをやり直し。
        下の回路なら、ノイズまみれのABS信号から、マイコンが処理出来る信号に変換できる。





        結果 OK。






         < 備忘録 >

         ソフトウエア : SPEEDP.asm
                   上記オシロの波形とは異なる → ABSのパルス幅と同じパルス幅で車速パルスを発生




2023.2.6日 更新


         実走行して、検証をした。
         NAVI 画面で、トリップとパルス数をリセット後、近くのコンビニまで往復した。


< リセット >                       < 走行後 >
 



         前輪のサイズは、175/55/R15。  タイヤ外径 : 573 mm  →  タイヤ円周 : 1.799 m

         走行距離/タイヤ円周 * 4パルス(1回転当たり) が、発生したパルス数となる。

         ( 3530/1.799 ) * 4 = 7849 パルス

         エンジン始動時に発生する、ABS信号の異常発振が加算される事をいれると、合致している。
         これで、作成した回路とソフトの検証は終了。





トップへ
戻る
前へ
次へ